・受胎ルール ●追加モンスター能力  モンスターや魔族は以下の特殊能力を、GMの任意(推奨)で取得できる。この特殊能力は、特技取得枠とは 別に、自由に取得できるものとする。   名称   |使用|判定|MP|射程|対象|効果  《強制生殖》|常時|なし| 0|なし|特殊|[受胎判定](後述)を行わせることができる  ただし《強制生殖》は、モンスターか魔族しか取得できない。 人間の屑等の所謂「瘴気に汚染されて正気を失っているだけの人間」はこの能力を取得できないものとする。 ただし、「既に人間に戻れない程瘴気によって汚染されている」なら取得できる。 また、ダークヒロインも、通常の魔法枠と別に《強制生殖》を取得出来るものとする。 ●[受胎判定]  [受胎判定]とは、《強制生殖》を持つ対象からの攻撃によって発生する特殊な判定である。 [受胎判定]は以下の条件で発生する。  ・対象からの攻撃でHPが0になった。  ・ダメージ判定において、ぞろ目が出たダメージをHPに受ける。  ・《アヴォイド》使用時、ぞろ目が出た上で判定に失敗し、HPにダメージを受ける。  このような状況になった場合、ヒロイン達は魔物や魔族から繁殖母体として普段より強烈な生殖行為を受けてしまいます。  その場合、「(【運動力】または【魔力】)+PCレベル」による[受胎判定]を行います。これは[堕落判定]とは別に 扱われます。この判定には《ガッツ》《セービンググレイス》および《ポテンシャル》は有効ですが、バッドステータスによる 影響も受けます。  [受胎判定]の目標値は、以下の様に求めます。  {(一撃を加えたモンスターの最大HP−現在HP)−「ヒロインの現在HP(最低0)」(最低0)}+5+【SP】  ――ややっこしい式ですが、要するに「互いのHPが減るほど」難易度が上がると考えてください。  このとき、判定に用いたダイス“全て”の出目が「6」の場合、[受胎判定]は自動的に成功したものとして扱われ、 妊娠は免れることとなります。が、判定で使用したダイスのうち“半分(端数切捨て)+1個”の出目が「1」の場合、 [受胎判定]は自動的に失敗します(例:4個ダイスを振って、内3個が「1」の場合は、目標値に届いていたとしても失敗)。  [受胎判定]に失敗しても、[堕落判定]と違いヒロインは即座にロストすることはありません。ですが、苛烈な生殖行為の末、 子宮の奥深くに異形の生命を宿してしまうことになります。この際、卵を産みつけられた場合でも、クライシスアクト≪産卵≫ 等によって産み落とすことはできません。それほど深く、子宮の奥に根付いてしまうのです。  [受胎判定]によって孕んだ魔物の胎児は子宮に根を張り、母体から魔力と生命力(栄養)を吸い成長します。《強制生殖》で 繁殖能力、成長速度が強化されている胎児は、魔物によって多少前後はありますが、早いものでは数時間、遅くても1週間程度 (次のシナリオまでには)で成長を終えて、母体から産み落とされます。また、魔族に限ってはほぼ1週間かかるとされています (基本的な魔力の関係で、成長速度が比較的遅いからとされている)。  一度に産まれる仔の数は様々で、一般的に弱いモンスターや卵生の仔は数が多く、強いモンスターや受精系の仔ほど数が 少ないとされています。魔族に関しては、ほぼ必ず1人だけだそうで。もっともこれに関しては、例外も多いそうです。  魔物の堕胎は通常の技術では不可能に近く、魔法による堕胎も魔力的に繋がっている母体への影響が大きく難しいことから、 普通に産むのが現在最も安全な方法とされています。各カルテルも、安全な堕胎方法や魔法を研究していますが、今のところ それらが成功した、という例は聞きません。  胎児は日中、殆ど目立たない程度の大きさまで身体を小さくしています。これは、大勢の眼に触れることで異常を知られ、 危険覚悟で仔を殺されないようにする防衛本能の一種と思われます。  産まれる時間も夜が多いようです。大半のものは、生れ落ちて直ぐに夜の闇へと消えて行き、その後の行方は知れないことが 殆どです。魔族の元動いているかもしれません。何処かで別のヒロインに倒されているかもしれません。もしかしたら、 いつか自分を産んだヒロインと相対することもあるかもしれません。  また、産ませたモンスターの主が回収に来ることもあります。魔族自身が孕ませた仔の場合、ほぼ確実にやってくるようです。 中には産み落とした女性がそのまま匿い、育てていることもありますが、他のヒロインに見つかったりすればどうなるか…… 言わずもがな、です。  いずれにせよ、ヒロインが異形の仔を孕み、産み落とした、と言う事実は、決して消えないのだから……  なお、[受胎判定]は判定を行う事を放棄することも可能です。無論、即座に相手の仔を孕むこととなりますが。 ●《懐妊刻印:○○》  [受胎判定]に失敗したヒロインは、シナリオ終了時に《懐妊刻印:○○》を1つ得ます。いわば、異形を産み落とした 魔力的・精神的な証です。○○の部分には、[受胎判定]を行わせた魔物の種別「触手、動植物、粘液」のいずれかが入ります。 1人のヒロインが複数種類の《懐妊刻印]を持ったり、1種類を複数持つことも可能です。《懐妊刻印》を受けたヒロインは、 種別と刻印の数を記録してください。この効果で、直接的に外見に変化を及ぼすことは基本的にはありませんが、 GM、PL双方が許可した場合に限り、変身中のみ、という制限で何らかの外的変化があることを許可します。  《懐妊刻印》を持つヒロインは、戦闘開始時に以下の効果から選択して効果を受けることができます。 このとき、複数種類の懐妊刻印を持っている場合、すべて同じ効果となります。  ・《懐妊刻印:○○》の数だけ、その種別の魔物に与えるダメージ&受けるダメージ+「《懐妊刻印:○○》の数」  ・《懐妊刻印:○○》の数だけ、その種別の魔物に与えるダメージ&受けるダメージ−「《懐妊刻印:○○》の数」  ただし、該当種別の魔物による[受胎判定]の目標値に+「《懐妊刻印:○○》の数」されることとなります。  魔族の場合、《懐妊刻印》の使われ方は以下の様になります。   ・効果は「もっとも少ない《懐妊刻印》の数(最低0)」、[受胎判定]の目標値は「最も多い《懐妊刻印》の数+1」    [受胎判定]に失敗した場合、シナリオ終了時に任意の懐妊刻印を2つ分得る。  その他の種別の場合も、《懐妊刻印》の使われ方は以下の様になります。  ・効果は「もっとも多い《懐妊刻印》の数」、[受胎判定]の目標値は「最も多い《懐妊刻印》の数−1(最低0)」    [受胎判定]に失敗した場合、シナリオ終了時に任意の懐妊刻印を1つ分得る。  またPLは、望むなら「最も多い懐妊刻印の数」だけ、何らかの性的異常を持つことができます。「精液を美味しく感じる」 「子宮に精液が入っていないと落ち着かない」「耳に入る言葉の中から、卑猥な表現や文字の連続が強調して聞こえる」 「下着を身に着けられない」「何枚服を重ね着しても裸で居るように感じてしまう」etcetc……。  これらは、PLが任意に決定してかまいません。自由にヒロインを淫らにしてあげましょう。 ●特殊状況  ヒロイン達が、魔族に操られた一般人たちから凌辱を受ける場面もあるでしょう。また、ヒロイン同士(PC)が魔族の姦計や 罠などで、フタナリの女性やヒロインと性行為を行う場合があるだろう。この場合、妊娠はするのか?  きっぱり言ってしまいますが、「無い」です。  ヒロイン達は大なり小なり魔力を持っています。変身中はこの魔力が半ば無意識の内に一定以上の魔力を帯びない精子を 無力化するからです。このため、変身している間は一般の人間が相手なら妊娠はしません。  フタナリヒロインの場合、この魔力が精子に含まれる魔力を吸収し、普通の精子と変わらなくしてしまうため、同様の 理由で妊娠しません。  なお、変身していない状況での性行為による妊娠に関してはPLに一任します。ご自由にどうぞ。  フタナリのダークヒロインが出てきた場合は、魔族と同様の扱いをします。 ただし、[受胎判定]の式が以下の様に変更になります。  {(一撃を加えたダークヒロインの最大HP−現在HP)−「ヒロインの現在HP(最低0)」(最低0)}     +15+(一撃を加えたダークヒロインの【SP】−ヒロインの【SP】(最低0))  若干目標値が下がりますが、まぁ人間同士なのでこの位で(汗  ちなみに、産まれて来るのはPLとGM相談で決めてください。フタナリの精子がダークヒロイン本人のものか、はたまた 主たる魔族のものか、もしくは配下のモンスターのものか。お互いの趣向でどうぞ。  なお、ダークヒロインの仔の場合も、やはり魔族が迎えに来るようです。