23:42 (akeno )   23:42 (akeno )   23:42 (akeno )   23:43 (akeno ) 今、手の中に一枚の書類を持って社長室の扉の前に立つ 23:43 (akeno ) そして、軽くノックを……。 23:43 (zero_cp ) 【雅之】「どうぞ」 23:44 (akeno ) 【光】「失礼する…」 23:44 (akeno ) 静かに扉を開けて中へと入る。そして、真っ直ぐに雅之の前へと歩み寄って机の前に手にある書類をそっと置く 23:45 (zero_cp ) 【雅之】「これは?」(軽く一瞥して 23:45 (akeno ) 【光】「辞表だ…。」 23:46 (zero_cp ) 【雅之】「見れば判ります…何故、と言う事です」 23:47 (akeno ) 【光】「私は、家に伝わる責務、それを都合と思う。だから…クグツは続けられない」 23:47 (zero_cp ) 【雅之】「上からの指令を捨ててでも?」 23:48 (akeno ) 【光】「……別に、お前を殺すことは不可能ではないだろう?」 23:49 (zero_cp ) 【雅之】「なるほど…では、もしこれを不受理すると言ったら…?」(封筒の端を摘み上げ 23:49 (akeno ) 【光】「なら、受理されるまで提出する」 23:50 (zero_cp ) 【雅之】「成る程…決意は固いようだ」(封をおろし 23:51 (akeno ) 【光】「それで、受理をするのかしないのか?」 23:51 (zero_cp ) 【雅之】「するしかないようですね…で、上に戻られるので?」 23:53 (akeno ) 【光】「まだ少し、地上にはいる。私の職務上、地上のことをまったく知らないのは問題だと思うから…少し見て回りたい。地上のことを知ろうと思う」 23:53 (zero_cp ) 【雅之】「ならば…嘱託職員ならどうです?」 23:54 (akeno ) 【光】「嘱託社員…?」 23:54 (zero_cp ) 【雅之】「ええ…職が無いのもなんでしょう」 23:56 (akeno ) 【光】「……別に、なくても喰うには困らないだけのたくわえはある。それに上からはどうせ何かしらの指令は下されるだろう」 23:56 (zero_cp ) 【雅之】「成る程…ですが、できれば私としても縁は斬りたくないのですよ」 23:58 (akeno ) 【光】「それは、何故・・・?」 23:59 (zero_cp ) 【雅之】「私以外に…白兵戦で信用置ける人間が…少ないからです」 00:00 (akeno ) 【光】「……それで、そういう仕事を私に回したいと?」 00:00 (zero_cp ) 【雅之】「ええ…」 00:02 (akeno ) 【光】「……後方処理課には本当にいない?」 00:03 (zero_cp ) 【雅之】「手合わせをしている貴方が一番よく判る事だと」 00:04 (akeno ) 【光】「………分かった。でも、私はもうクグツをやめるから、今までのようには行かないぞ?」 00:05 (zero_cp ) 【雅之】「契約はきちんと結びますよ」 00:06 (akeno ) 【光】「……分かった」 00:07 (zero_cp ) 【雅之】「後、受理されるまでの勤務は・・お願いします」 00:09 (akeno ) 【光】「引継ぎもあるから…今月一杯はいる」 00:09 (zero_cp ) 【雅之】「できるだけ早く手続きはしますよ」 00:10 (akeno ) 【光】「ありがとう…」 00:11 (zero_cp ) 【雅之】「いえ…礼を言われることではありませんから」 00:11 (zero_cp ) 【雅之】「ですが…」 00:11 (akeno ) 【光】「……ですが?」 00:12 (zero_cp ) 【雅之】「…少し、寂しくなりますね」 00:12 (akeno ) 【光】「何故…?」 00:13 (zero_cp ) 【雅之】「手合わせが出来る相手が…いなくなりますから」 00:13 (akeno ) 【光】「……なんとか、なるだろう?それに、私にはまだ…上からの指令は生きている」 00:14 (zero_cp ) 【雅之】「それでも…毎日は無理ですよ」 00:14 (akeno ) 【光】「たしかに、今までのペースは無理だろうな」 00:15 (zero_cp ) 【雅之】「…で、貴方にとっての刀は…見つかりましたか?」 00:17 (akeno ) 【光】「……私にとってのカタナ。今、私が守るべきは…イワヤトの門。そして、母や父が守り、私に受け継ぐもの…それだ」 00:17 (zero_cp ) 【雅之】「…成る程」 00:19 (akeno ) 【光】「それでは、おかしいか?」 00:20 (zero_cp ) 【雅之】「いえ、立派な刀ですよ」 00:22 (akeno ) 【光】「そうか……。部門だろうけど、千早雅之の刀を効いても良いか?」 00:23 (zero_cp ) 【雅之】「私のですか…私の刀は目に見えるものだけではありません、全てが刀なのです」 00:25 (akeno ) 【光】「……全てが、カタナ?」 00:26 (zero_cp ) 【雅之】「ええ…僅かな仕草…僅かな動き…その全てが」 00:28 (akeno ) 【光】「それで、相手の気勢を切る、ということ…?」 00:28 (zero_cp ) 【雅之】「ええ…僅かな仕草…僅かな動き…その全てが」 00:28 (zero_cp ) 【雅之】「結果は…貴方が良くわかっているかと」 00:28 (akeno ) 【光】「それは……」 (フイッと顔を背けて) 00:29 (zero_cp ) 【雅之】「人肌が恋しくなったら…又くるといい」 00:30 (akeno ) 【光】「…っ、誰がそんな理由でっ!!」 (きつく睨みつけて) 00:30 (zero_cp ) 【雅之】「刃を交える事も…人を感じる琴です」 00:30 (zero_cp ) 【雅之】「刃を交える事も…人を感じる事です」 00:31 (akeno ) 【光】「けれど…私が次来る時はお前の首をはねるときダッ!!」 00:31 (zero_cp ) 【雅之】「楽しみに…待っていますよ」 00:34 (akeno ) 【光】「……っ。失礼する!!」 (くるっと踵を返してカツカツカツと早足で扉へと向かい、バタンッと大きな音を立ててその扉は閉ざされる 00:34 (zero_cp ) 【雅之】「最も…今しばらくは掛かるでしょうけどね」(口の中で 00:36 (zero_cp ) 【犬】「どうした、随分不機嫌だな、受理されなかったか」 00:37 (akeno ) 【光】「……そういうわけじゃない。でも、なぜおまえがここに?」 00:38 (zero_cp ) 【犬】「言ってるはずだ…お前のそばから離れない、と」 00:39 (akeno ) 【光】「おじさんの、命令だからか?」 00:39 (akeno ) (ふっと嘲笑うような表情を浮かべて) 00:39 (zero_cp ) 【犬】「他に何がある」 00:39 (akeno ) 【光】「いや、なんでも…。だが、何故ここで声を掛ける必要がある?」 00:40 (zero_cp ) 【犬】「メンタルケアも任務の一つだ」 00:40 (akeno ) 【光】「何故、そんなことをする必要がある?私は、平気だ」 00:41 (zero_cp ) 【犬】「そうとは…思えないが名」 00:42 (akeno ) 【光】「……どういうことだ?」(キッときつく睨んで) 00:43 (zero_cp ) 【犬】「自分が一番良くわかるはずだ」 00:44 (akeno ) 【光】「……本当に、私は平気だ。少なくとも、今は…一人じゃない」 00:45 (zero_cp ) 【犬】「…家族か」 00:45 (akeno ) 【光】「……そうだ」 00:45 (zero_cp ) 【犬】「大事にするがいい・・それが貴様の強さになるのなら」 00:47 (akeno ) 【光】「……そのつもりさ。でも、そんな私が血縁を屠る指令があるのは皮肉だろうけど」 00:52 (akeno ) 【光】「それで、美門涼の居場所について何か分かったか?」 00:53 (zero_cp ) 【犬】「まだ、不明だ」 00:54 (akeno ) 【光】「そうか……」 (軽く視線を伏せて) 00:54 (zero_cp ) 【犬】「そんなに合いたいのか?」 00:54 (akeno ) 【光】「合う必要はあるだろう。それが、私の任務なんだ」 00:55 (akeno ) (淡々と静かな声音を紡いで 00:55 (zero_cp ) 【犬】「成る程…」 00:56 (akeno ) 【光】「なのに、未だに不明…」 00:57 (zero_cp ) 【犬】「……」 00:59 (akeno ) 【光】「何故、こうまで綺麗に足取りがつかめない・・・・・・?」 (楓からもらった真っ白のカードを服の上から押さえて 00:59 (zero_cp ) 【犬】「奴のほうが一枚上ということだな」 01:01 (akeno ) 【光】「………黙れ」 (悔しそうに) 01:02 (zero_cp ) 【犬】「ならば…しばし離れよう…頭に血の上った相手は苦手だ」 01:02 (akeno ) 【光】「あぁ、しばらくではなく、戻ってこなくてもいい」 01:02 (zero_cp ) 【犬】〈光に背を向け 01:03 (zero_cp ) 【犬】ぽとりと何かが犬のポケットから落ちる。犬はそれに気がつかず 01:04 (akeno ) 【光】「……?」 (落ちたもの気付き何気なくそれを拾い上げてみる) 01:04 (zero_cp ) それは両親が身につけていたロケット 01:05 (akeno ) 【光】「これ…は?」 (緊張にゴクッと喉を鳴らしてロケットを開く。もし、自分が考えてみるものと同じものならあるはずものを確かめるために 01:06 (zero_cp ) 中に納まっている家族のホロ、ワルキューレが当たりに流れ… 01:07 (akeno ) 【光】「まさか…まさか……兄様?」 01:08 (akeno ) (犬が去ったほうを向いて小さく言葉を漏らす) 01:08 (zero_cp ) だがそこには誰もいなく 01:09 (akeno ) 何故?と信じられない…それ以外の感情もごちゃごちゃと入り混じったそんな表情でただ立ちすくむようにして誰もいない空間を見つめ続けている 01:10 (akeno )   01:10 (akeno )   01:10 (akeno )