10:28 (rouge_)   10:28 (rouge_)   10:28 (rouge_)   10:32 (rouge_) コロシアムでのあの戦いから、2日後。 ギルド、スリーエースは表面上はとりあえずは落ち着いていた。 10:32 (rouge_) もっとも、中身を観察していれば落ち着かない人間の方が多かったわけだが……。 10:33 (rouge_) 柳乃月奈然り、騒動の元となったティサ=アドルシア、そして、アイン=ラクティス。 その事件に関わった、行く人かのギルドメンバー。 10:33 (rouge_) (幾人 10:34 (rouge_) 月奈はルヴィに怒鳴り散らかした後、何事も無かったかのように仕事を続けているし、ティサ=アドルシアは正式にゴールデンフリーダムよりクビを飛ばされた。 10:35 (rouge_) そして、アインはいまだ、スリーエースのギルド内に滞在していた。 10:37 (rouge_) 【リア】「…ふう、今日の治療はおしまい。 結構体、壊れかけていたわよ? うふふ、元使徒さんっていってもやっぱり人間なのねえ。」  疲労がひどいらしく、まだ満足にベッドから起き上がる事ができないようだ。 そんな彼女の治療に率先して手を上げたのがリアであったが。 彼女も、何か興味がわくところがあったのだろうか。 10:38 (rouge_) 【アイン】「………」 早く行け、といわんばかりに困ったように少女を見やるアイン。  10:38 (rouge_) ともあれ、まあ…。 現在の状況は、そんなものである。 10:38 (rouge_)   10:38 (rouge_)   10:39 (rouge_) (どうぞ 10:41 (Fake_) 【フィア】「――アイン、起きてる?」コンコン、と小さくドアをノックする音とともに聞こえる声。何も無い日はほぼ毎日…長時間ではないが、顔を見せに来ていて。 10:43 (rouge_) 【アイン】「………」  返事はない、それはいつもの事だ。 ただ、僅かにフィアの聴覚に身じろぎした音が聞こえる。 起きてはいるようだった。 10:45 (Fake_) 【フィア】「…入るね、お邪魔します」ドアノブに手をかけ、ゆっくりと回す。暗殺者時代の服は要事にしか着ていないため、今は白を貴重にしたローブを纏って。 10:47 (rouge_) 【アイン】「……」 此方も、スリーエースから与えられた病人服。 ドアを開けて入ってきたフィアを確認し、僅かに視線を彷徨わせる。 10:47 (rouge_) やはり、どこか気まずいものがあるのか。 10:48 (Fake_) 【フィア】「体調はどう? あの時…随分熱も酷かったし、疲弊もしてたけど」視線を彷徨わせた後、アインへと向けて…尋ねる。 10:51 (rouge_) 【アイン】「……問題は無いわ。 それ程弱いつもりはない。」 ぐ、と、自分の手を握ったり開いたり、感職を確かめながら、フィアのほうを向かずに答え。 10:52 (Fake_) 【フィア】「そう、良かった……」その様子を見ながら、安堵の息を吐く。弱くはないとは言っても、あの時の様子は不安になる物で。 10:54 (rouge_) 【アイン】「……何を、しにきたの?」 視線は、部屋の隅にある窓に向けて。  …張れた空が彼女の視界に写る。  10:54 (rouge_) (晴れた 10:55 (Fake_) 【フィア】「別に…特別何かをしにきたわけじゃない。様子を見に来たの」同じように、視線を窓の外へ向ける。アインは、何を考えてこの空を見てるのだろう、と思いながら 10:58 (rouge_) 【アイン】「……そう。 ……特別に、何かが変わったというわけではないわ。」 そう、答えるも。 実際に…数日前の彼女とは、随分と違って見えた。 日に日に、彼女自身が元の力を取り戻していくのが判る。 10:59 (ballock) と、そういう風にやりとりしていると…コンコン、とノックの音 11:00 (Fake_) 【フィア】「……?」その音に、意識がそちらに向かう。誰だろう、と思いつつ…アインに視線を向けて 11:00 (ballock) 【シン】「……居るか?」と、無愛想そうな声が一つ、戸の向こうから聞こえてくる 11:01 (rouge_) 【アイン】「……物好きが多いものね。 治療師はさっき出て行ったばかりだというのに。」 僅かに、溜息をつきながら。 それでも、特に止めるような事はせず。 11:02 (Fake_) 【フィア】「シン…?」その声の主には聞き覚えがある。アインに、開けていいの? と小さく尋ね 11:03 (rouge_) その言葉に、肩をすくめて答える。 好きにしろ、とでも言う意思表示か。 11:04 (Fake_) 【フィア】「――今、開ける」その意思表示を受け取り…椅子から離れ、扉を開ける。 11:06 (ballock) 【シン】「フィアも居たのか」扉を開けられ、ふとそう言う。ちなみにこの男、他人を自分から尋ねるというのは非常に珍しい 11:06 (ballock) 手には包みが一つ 11:07 (Fake_) 【フィア】「うん――珍しいね、シンが人を訪ねるの」姿を見せた相手の言葉に頷き、扉の前から退く。 11:07 (rouge_) 【アイン】「…………」 入ってきたシンを、目だけを動かして観察する。 あの時、フィアたちといた人間か、などと、そんな事を考えながら。 11:08 (ballock) 【シン】「まぁな…今回は少々用事がある。邪魔するぞ」特に表情を変えず、中に入って扉を閉める 11:10 (rouge_) 【アイン】「……。」 警戒は解けないのか、僅かに視線と身体に力が篭る。 11:11 (Fake_) 【フィア】「…用事なら、私は部屋の外に居たほうがいい?」シンのことを見上げつつ 11:11 (ballock) 【シン】「いや、別に問題はない。居てくれて構わん」 11:13 (ballock) 警戒するアインの態度もお構い無しにすたすたと歩き、アインに持っていた包みを渡す 11:13 (rouge_) 【アイン】「……私に用事? ……トドメでも刺しにきたかしら。」 真意か、皮肉か。 何を考えているかはいまひとつ把握できなかったが、用事がある、というシンに視線を向け…。 11:13 (Fake_) 【フィア】「判った、なら…居させてもらう」言葉に漏れるのは安堵。アインが警戒しているのがわかるから。少し離れた位置に椅子を持って行って、座り 11:14 (ballock) 【シン】「トドメを刺すつもりなら、闘技場で刺すさ」そんなアインの言葉に少し呆れ気味に息を吐き 11:15 (rouge_) 【アイン】「……。」 差し出されたものを見て。  「……布…ね。」  包みの外から、罠がないかを用心深く探知し。 中の材質をすぐさまあててみせる。 11:16 (ballock) 【シン】「お前のだ。GFのギルドから回収しておいた、な」 11:16 (Fake_) 【フィア】「……」そんなアインを見て、小さく嘆息。まだ…打ち解けるには遠いかな、と考えながら 11:18 (rouge_) 【アイン】「…そう。」 包みを開ける。 中から現れたのは、何時もの黒衣。 すこし、表情を緩めて衣装を抱き。 11:20 (ballock) 【シン】「修繕もしておいた…大事な物だろう」 11:21 (Fake_) 【フィア】「シン――ありがとう」アインのその様子を見つつ、シンへ頭を下げる。わざわざ持ってきて、修繕までしてくれて。 11:22 (rouge_) 【アイン】「……こんなものは、ただの布よ。 機能的に役割をこなすための、ツールでしかないわ。」 そう、言いながら。それでも指先で、黒衣を撫でる。 11:23 (ballock) 【シン】「礼を言われるような物でもないだろう。ついでだ」何時も通りの無愛想さで答えつつ「……素直じゃないな」仕草と言葉が噛みあってないアインに少し呆れ気味になる( 11:25 (Fake_) 【フィア】「……」その様子を見て、小さく笑う。アインにとって、あの服は大事なものだろうから。 11:26 (rouge_) 【アイン】「……」 仕草を見咎められたと悟ったか、ばつの悪そうな表情になり。 手早く衣装をたたんで包みに戻す。 11:27 (ballock) 【シン】「それと用事と言うのはコレの他にもう一つある。少々聞きたいことがあってな」腕を組み、心なしか真面目な声 11:28 (Fake_) 【フィア】「…ん」もう一つの用事、聞きたいことと聞いて居住まいを正す。 11:29 (rouge_) 【アイン】「……幾らでも聞きたいことはあるでしょうね。 あの男のように。」 ふ、と、冷笑して。 「答えられる事項と答えられない事項、その境目は何処かしらね。」 11:30 (ballock) 【シン】「闘技場で言っていた、部族を滅ぼしたという男に関して…だ」庭園のての字も出さないで、まったく別な事を問う 11:32 (Fake_) 【フィア】「……」視線が僅かに細められ、シンへ…アインへと向かう。部族を滅ぼした男…と言う言葉には反応を返し 11:33 (rouge_) 【アイン】「………それが、何か? …関係のあること? あなたに。」 視線がほそまる。 言葉に、僅かな殺気が混じり。 11:35 (ballock) 【シン】「決勝の相手の一人…というのもあるがもう一つ。ヴァンスターという時点で俺達には関係がある話しだ」言葉に殺気が混ざっているのに気づいてはいるが、それもお構いなく 11:36 (Fake_) 【フィア】「魔器を集めている以上、ヴァンスターとぶつかるのは避けられない事態だから――」 11:37 (rouge_) 【アイン】「…ああ。」 聞いて、納得する。 庭園が撤退した時点でもはや大武会には興味を失っていたが。 決勝においては彼らは、ヤツとやりあうのか、と。 11:39 (ballock) 【シン】「そういうことだ」 11:39 (rouge_) 【アイン】「…何が知りたい、のかしら。」 僅かに殺気をといて、問い直す。 11:40 (Fake_) 【フィア】「…うん――ヴァンスターの…精鋭たちと」殺気が解けたのを見て、僅かに張った気を緩める。 11:42 (ballock) 【シン】「戦闘スタイル…あとはどんな人間なのか、どういう部隊の者か。だな」一回戦などで見た感じ、騎士団とかそういう部隊ではなさそうと思い 11:44 (rouge_) 【アイン】「……ガリアンズゲイト。 …と、言っても、知らないでしょうね。 暗部にすら存在を秘匿される、暗部の中の暗部。 ヴァンスターの影を担う一団…。」 11:46 (ballock) 【シン】「……まともではないと思ったが、影か…面倒そうな出だな」ふむ、と 11:48 (Fake_) 【フィア】「…ガリアンズゲイト――それが、みんなを…」 11:49 (rouge_) 【アイン】「……情報も、多く出回っているわけではないわ。 ガリアンズゲイトの頭に君臨し続ける男。 …黒髪のヒューリン。 ワン、と呼ばれる男よ。」 12:15 (ballock) 【シン】「ワン…か。」その男の名を記憶するように反芻する 12:15 (rouge_) 【アイン】「……本名は不明よ。 …もっとも、それは私もだけれど。 名前なんてさほど意味のある情報ではないものね。」 12:16 (Fake_) 【フィア】「……みんなの、仇――」ぞくり、と沸きあがって来る憎悪の感情。小さく首を振ってそれを押さえつけ…「私も、だね…それは」 12:17 (ballock) 【シン】「自身を示す物があるだけマシだろう。無いよりはな」 12:19 (rouge_) 【アイン】「……どうかしら、ね。 ……あれば、それに縛られる。 なければ、求める。 ………考えてわかることでは、ないわね。」 シンの言葉に、何かを思ったのか、俯いて何かを可が得こみ。 12:22 (ballock) 【シン】「……」ふと、その言葉を聞き沈黙し「少しずれたな。どんなヤツなのかはわかるのか?」 12:23 (rouge_) (考え込み、だった 12:23 (Fake_) 【フィア】「名前……か――」アインと同じように、何かを考えつつ。 12:23 (rouge_) 【アイン】「……そうね、一級の技量の持ち主である事は確か。」 交戦の経験を思い出しながら、あくまでも淡々と語り。 12:25 (ballock) 【シン】「お前にそう言わせるのなら…実力は本物か…」 12:25 (rouge_) 【アイン】「……特筆すべきは、感情の引き出し方の技巧かしら。 …僅かに覗く感情を巧みに操り、自らのルールに落としこめる。 …暗部らしくない戦略、と言えば、それまでね。 だけれど、そういう人物よ。」 12:26 (rouge_) ……話しているうちに、記憶が蘇る。 ……苛立ちが残っているのか、僅かに声に険が現れ。 12:27 (Fake_) 【フィア】「……アイン――」僅かに不安げな表情で、その様子を見やる。 12:27 (ballock) 【シン】「……なるほどな。敵の感情を上手く引き出せるとするなら…効率よく相手を倒せる。ある意味では暗部らしい気もするな」 12:30 (Fake_) 【フィア】「……ワンは、何が目的で皆を…やっぱり――魔器を目当て、に…?」 12:31 (rouge_) 【アイン】「………。 ……殺意の初心者、ね。」 彼の事を思い出したか、自嘲する様に小さく笑い。 12:32 (rouge_) 【アイン】「そうね。 神聖皇帝ゼダンが魔器に絶大なる関心を抱いているのは、もう知っているでしょう? ……それ以外の、理由はない。」 12:33 (ballock) 【シン】「何が目的で集めてるのか…それがわからんのは気持ち悪いが。そこは考えても答えは出んな」ふぅ、と一つ息を吐き 12:34 (Fake_) 【フィア】「殺意の初心者……?」その言葉に首を傾げ…じ、っとアインのことを見やって 12:34 (ballock) 【シン】「……?」自嘲の笑みにふと疑問がでる 12:36 (rouge_) 【アイン】「心の底から殺したいと思ったのは、その男が初めてだった。 …ただ、それだけのことよ。 《炎精の剣》であり《猛火泉》でもあった、私が、ね。 …無様なものよ。」 12:38 (ballock) 【シン】「……ティサに会う前にその男とでも交戦したか」タイミングや状況を考え 12:38 (Fake_) 【フィア】「……みんなの仇だから――無様なんかじゃない。その気持ちは…凄くわかる」 12:41 (Fake_) 【フィア】「…私が、あまり言えた立場ではない、けど…」ティサの話を聞いて、アインの話を聞いて…辛いと思うのは事実だから 12:41 (rouge_) 【アイン】「……結局、翻弄されたまま逃げられた。 …それが終わったら、何だか笑えていたわ。 …これまで培って、練り上げてきたものは、人間一人をも殺せない能無しか、とね。」 12:44 (ballock) 【シン】「培い、練り上げた物を使えなければそうなるだろうな、必然と」一息区切り「中々面倒なヤツだな」と溜息混じりにワンへの感想を述べる 12:45 (Fake_) 【フィア】「今まで言われるままに殺してきて……初めて、自分の意志で相手を殺そうと――だから、殺意の初心者…?」握った手に力が篭る。皆を殺し、気持ちを踏みにじった相手が許せない、と思う 12:46 (rouge_) 【アイン】「……」 二人の様子を、眺め。 「……喋りすぎたわね。」 身体の芯に怒りが混じり始めた事を感じながら、声音を冷やす。 12:48 (ballock) 【シン】「気にする事はないだろう…と言ってもそうもいかんか」溜息をつく 12:51 (rouge_) 【アイン】「…………」 再び黙り込み、布団に視線を落とす。 12:53 (Fake_) 【フィア】「……」じっと、座った状態で自らの手を見つめる。感情がぐらつき、言葉にならず 12:55 (rouge_) 【アイン】「…ただの敵よ。 結局は。」 ふと、ポツリと呟く。 12:55 (ballock) 【シン】「それは嘘だな」きっぱしとその台詞を斬り捨てる 12:57 (rouge_) 【アイン】「…あなたたちにとっては、そうよ。 ……私にとっても。」 静かに、答え。 12:58 (ballock) 【シン】「少なくとも…そう思えないのはそこに居るだろう」と、フィアの方をちらっと見る 13:00 (Fake_) 【フィア】「…」びく、と小さく身体を硬直させ…シンのほうを見る 13:02 (ballock) 【シン】「お前にしても、ただの敵。と割り切る必要もないだろう…執着しすぎるのも問題だがな」 13:02 (ballock) >アイン 13:04 (rouge_) 【アイン】「……執着、か。」 フィアの様子を眺めながら。 「……最近、色々な思いが渦巻くわね。 …本当に、面倒。」  13:06 (Fake_) 【フィア】「…色々な思い、か…。でも、それは…面倒なことじゃない、と思う」 13:08 (rouge_) 【アイン】「…それが、フィアの道、ね。  ……………やはり、面倒よ。」 ……そう、言いながら。 僅かに口元が、緩み。 13:09 (ballock) 【シン】「俺も面倒だとは思うが…悪くはないな」 13:13 (rouge_) 【アイン】「……戦うのでしょう? ……なら、勝てばいい。 少しでも溜飲が下がる事を、期待しているわ。」 13:13 (ballock) 【シン】「元より負けるつもりはない…やる以上はな」 13:14 (Fake_) 【フィア】「――うん。勝ちに行くつもりで…当然」こく、と…アインの言葉に頷きながら返す 13:16 (rouge_) 【アイン】「……話は、それだけ。 ……久しぶりに、誰かと長い会話をした気がするわ。」 13:17 (ballock) 【シン】「参考にはなった。俺から聞きたい事は以上だ…まだ完治してないのにすまなかったな」 13:20 (rouge_) 再びベッドに身を沈ませ、君たちから視線を背ける。 これで話は終わり…と、言う事らしい。 13:21 (Fake_) 【フィア】「……お疲れ様、疲れてない?」身を沈ませたアインに問いかける。 13:22 (ballock) 【シン】「……」ふぅ、と一息つく 13:23 (rouge_) 【アイン】「……見誤らないで。」 心配は無用だ、というばかりに、ぴしゃりと。 「…フィア。 あなたの場所は、あなたによく似合っているわね。」 表情をそむけたまま、穏やかな声音で。 13:24 (ballock) 【シン】「俺はこの辺りで失礼する。それじゃな」 13:25 (Fake_) 【フィア】「ごめん――…え?」余計な心配だった、かな。と思う…続いた言葉に、僅かに驚きの表情を浮かべ――「……私に、似合ってる? 私の居場所――良かった」軽く目を閉じ、その言葉を反芻しながら 13:26 (rouge_) 【アイン】「……ええ、それではね。」  去っていく二人を、そっと視線で見送り。 13:27 (rouge_) 【アイン】「……それではね、だって。 ………おかしな私。」  誰もいなくなった部屋で、そっと呟いた。 13:28 (rouge_)   13:28 (rouge_)   13:28 (rouge_)