D_EX_M< 舞台としては、武道会中の……下町? tsuku-yom> んじゃー、武会で沸くエルーランの街中で、ってトコか。 D_EX_M< ういうい。そこで単独行動中のハヤネをきゃっち? tsuku-yom> そうなるだろうなー D_EX_M< んでは、やりますか。(わきわき tsuku-yom> 書き出しはどっちにするべかー D_EX_M< んー、べろにかさんの描写があるならそちらで。こっちはアドリブで書く形になるので。 tsuku-yom> んーなら書き出しはやろうろう D_EX_M< お願いしますー。 tsuku-yom> エルーランは今、かつてない熱気と興奮の渦に包まれている。 tsuku-yom> 国を挙げての一大イベントともいえる、王都ログレス大武会。 tsuku-yom> エリンディル各地から、腕に覚えある豪傑達が集い、武と技を競い合う。 tsuku-yom> 時には華麗に、時には剛毅に、質実剛健にして絢爛豪華なこの催しは、恐ろしいほどの集客効果も齎した。 tsuku-yom> 武会を、そして幾多の兵の頂点に立つ者達を一目見ようと、王都ログレスは未だ嘗てない人の波でごった返している。 tsuku-yom> 当然、そんな彼等をアテにした出店もまた、所狭しと軒を連ねている訳で。 tsuku-yom> ――王都ログレス、目下の所、結構なお祭騒ぎで大賑わいである。 tsuku-yom> そんな人々の中、ちょっとした出会いの一幕が、あったりした。 tsuku-yom>   tsuku-yom>   tsuku-yom> (テキトーに道をあるいてるとかの描写からドーゾ) D_EX_M< 群衆の中。その少女を見つけるのは、多少の困難を伴うだろう。 D_EX_M< 【ハヤネ】「……いか、あるかな」 D_EX_M< 人の森に埋もれそうな、とても小さな少女。1mあるのかどうか、疑問さえ浮かぶ。 D_EX_M< しかしその少女は懸命に、歩きながら、一人で周囲の屋台を物色しているのであった。 D_EX_M< そして、歩く。腰に下げた、厳つい太刀を共にして、人の群れの中を。 D_EX_M< (どぞー tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「やーあるんじゃないかな? 私もまだわたあめとリンゴ飴とたこ焼きとお好み焼きとドネルケバブとヤキソバとかき氷くらいしか見つけてないけど。 イカ焼きはお祭の定番だから、探せばあると思うね」 tsuku-yom> そして、そんなハヤネの真横に、平然と当たり前のように存在し闊歩してるのが一人。 tsuku-yom> 両手には文字通り山のように様々な屋台の食べ物。それを片っ端から食い散らかしつつ、極々自然に隣を歩いている。 D_EX_M< 【ハヤネ】「ッ!?……え、あ……《魔騎剣聖》……」 D_EX_M< 戦慄するのも一瞬の事、その見た目と……以前の言葉に、毒気が瞬時に抜けた。 D_EX_M< 【ハヤネ】「……そんなに、あるの?」そして出たのは、“敵同士”としてはあまりに素っ頓狂な言葉。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「やだなー、こんな街の中で。 普通にヴェロニカって呼んでくれないかな? それにほら、魔騎剣聖、なんて言い辛いし、噛みそうになるし」対するこちらはいたって平然と、むしろけらけらと笑う様には緊張感など欠片も見当たらない。 D_EX_M< 【ハヤネ】「……ヴェロ、ニカ……さん?」こちらも緊張感は失せつつ……あったが、変わりに浮かぶのは戸惑い。小動物が距離を測っているような、困惑の迷い。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「うん、うちのみんなにお土産に持って帰ろうかなーと、思って買ったはいいケド。この人ごみで持ってかえるの難しいから、全部食べる事にしたんだ」あはははちょっと失敗だねー、と朗らかに。 D_EX_M< 【ハヤネ】「……おなか、大丈夫?」食物の山を見て、ぽそり。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「ハッ、この私がたかがお祭の食べ物如きでお腹を壊したりする訳ないじゃないか」ふん、と威張って胸を張る。 しかし街中でまでブレストプレートを着ているというのはどうなのか。 D_EX_M< 【ハヤネ】「……なら、いいんだけど。これから、どうするの?」食べちゃって……、とちょっと気まずそうに。何せあの連中だから。 D_EX_M< 所詮他人事とはいえ……他人事だからこそ、そして強大な者達だからこそ。食の怨みで何か起こさないか、と不安になる。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「んー……よくよく考えると、持っていっても喜んでくれそうな面子って限られちゃうんだよね。 まあ、また後で買い直せばいいし………」ふと、そこまで言って、何か考え込むような顔。 D_EX_M< 【ハヤネ】「……なら、いいけど………………どうしたの?ヴェロニカ、さん」考え込み始めたので、訝しげに上目で覗き込む。 D_EX_M< 黒い前髪が風にそよぎ、琥珀の瞳とは丁度良い対比である。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「………うん、折角だからハヤネとデートしながら、もう一回買いなおそう! 私もイカ焼きだけは見つけてなかったし、丁度いいね、うん!」おおこれは名案だ、とばかりに顔を輝かせ。 tsuku-yom> そんな笑顔のまま、首がぎゅーん、と回ってハヤネを見た。 D_EX_M< 【ハヤネ】「えっ……?デー、ト……逢瀬の事?わたしと……?」反射的に周囲を見回す。が、いるのはモブばかり。 D_EX_M< 【ハヤネ】「……わたしと?」そして、それに気付いて滑稽にも自分を指差し、確認する少女。琥珀の瞳は、何処か不安げでもある。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「そう、デートデート。 敵対するもお互いに惹かれあう二人が偶然街中で出会い、そして手を取り合って微笑ましくも楽しいデートを過ごすんだよ…いいね、いいよね!」 tsuku-yom> 誰と誰が求め合っているのかと言いたくなるような脳内設定を構築しつつ、その勢いだけはなんだか有無を言わせなさそうなものがある。 D_EX_M< 【ハヤネ】「ぁ、え……」そう言えば、前にはお持ち帰りを望まれたが……。 D_EX_M< ──雑踏の賑わいが消え去る程の、暫しの逡巡。そして。 D_EX_M< 【ハヤネ】「……いいの?」東の少女は、上目でそう告げる。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「……いや、言いだしっぺの私が言うのもなんだけど、誰が敵のお前なんかと! とかとは思わない?」あっれー、と頬をぽりぽりと掻きつつ。 D_EX_M< 【ハヤネ】「だって、悪意からの申し出とかじゃなくて……普通に楽しそうにしてる」 D_EX_M< 【ハヤネ】「だから……断っちゃ、可哀想かな……って思った」甘いかな、と付け加えてしょんぼりと項垂れる。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「そりゃーお祭だからね。楽しまないと損じゃないか。 ウチの連中はあんまりお祭を楽しもう!ってカンジのが居なくて困るけど」協調性なくて困るよねー、などと言いつつ D_EX_M< 【ハヤネ】「……それは、そうかも」ふふ、と想像して笑ってみせる。右手で軽く口を隠して。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「……ハヤネは心優しいね。 可哀想と思うならいっそ、私のモノにならないかな!?」そのまま抱きしめ――たくも両手の食べ物のせいで、とりあえず顔を近付けるに留まった。 D_EX_M< 【ハヤネ】「っ!?……う゛ぇ、ヴェロニカ……さんのもの?」琥珀の目を見開き、びっくり。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「まぁ、カンタンにいうなら…………いや、うん、恋人ってことにしておこう。 往来で言うにはアレだし」つい、と目を逸らしつつ。 D_EX_M< 【ハヤネ】「……気になる」ずい、と背伸びをして。目の前の女性に詰め寄る。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「……仕方ない」と、ハヤネの耳元に顔を近づけ、何事かひそひそひそ。 D_EX_M< 【ハヤネ】「……?」ぴょこり、と尖った耳がその言葉を逃すまいと立つ。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「つーまーりー、ハヤネを私の」 tsuku-yom> …以下に続けられた言葉は、描写するにも憚られるシロモノであった。 えっちなのはいけないとおもいます( tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「――と、いう事だよ!」 D_EX_M< 【ハヤネ】「──────ぁ、あう、あ……わたしを、その、あの……あう、ぁ……」白い肌が桜色通り越して真っ赤に。 D_EX_M< 【ハヤネ】「……えと、あの……正直、こう言う時に……どういう反応すればいいか、わからない……」ぽそぽそ。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「んー、ウブな反応! まあ、そこで平然とした反応されても実は私も困るんだけど。 ま、ソレはソレとして」と、モノを除けるようなジェスチャーをしつつ tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「さ、わたあめでも食べながら、一緒に幻のイカ焼きをさがそうじゃないか!」はい、とわたあめを半分にして、ハヤネに差し出し D_EX_M< 【ハヤネ】「……あ……う、うん。ヴェロニカ、さん……」きゅ、と小さな手でヴェロニカの……敵である筈の女性の手を握り、綿飴を受け取る。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「ノンノン、ヴェロニカ、でいいよ。さん付けなんて堅苦しいし」相変わらずの笑みを浮かべたまま。 D_EX_M< 【ハヤネ】「ん……ヴェロニカ……わたしも、ハヤネでいい……」はにかみながら、名を呼び返す。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「それにしても人込みが凄いし…うん、手でも繋いでおいたほうがいいかな、これは」周りを行き交う人の流れに、うーんと少し唸って D_EX_M< 【ハヤネ】「……手、あの……その、握る?」否が応でも意識してしまうが……それでも、今はぐれてしまう訳にはいかないと思い……。 D_EX_M< そ、と小さな手を上に差し出す。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「という訳だから、恋人デートのステップ1!手を握る編を実践しよう!」差し出された手をしっかりと握り「……このままお持ち帰りってのもアリかな」ぼそ、と何事か呟いたりもした。 D_EX_M< 【ハヤネ】「……ぅ」その言葉に、一瞬の逡巡。だけど、それでもしっかり握り返す。真っ赤になりながら。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「それじゃ、ハヤネをエスコートしつつイカ焼き探しといきますか…ちゃんと握ってるんだよ?」うんうん、と満足そうにハヤネを見て。そして、人込みを掻き分けるようにして進んでいく。 D_EX_M< 【ハヤネ】「……うんっ……」本来戦うべき相手の、その手が温かくて……微笑みが零れる。 D_EX_M< そして、懸命に……離れたくないとさえ思わせる動きで、ヴェロニカに着いていく。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「それにしても……イカ焼きどこに売ってるのかな? あの独特の香ばしい食欲をそそる匂いがするから直分かる筈なんだけど…」ひしめくような人の流れの中を、一切の苦もなくずんずんと進んでいく。 tsuku-yom> そして、進んでいく合間にもハヤネの状態を確認しつつ、かつ買い込んだ食べ物まで食べているという無駄な器用さを披露しつつ。 D_EX_M< 【ハヤネ】「……こっちだと、しょうゆ味とかはあまりないから、わたしも食べたい……」んしょんしょ、ともみくちゃにされつつも必死についてくる。ヴェロニカのゴミを片付けたりしつつ。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「醤油、って確か東方の調味料だっけ?」人込みを掻き分け、押しのけ、時には蹴り飛ばしつつ。 D_EX_M< 【ハヤネ】「うん。豆とかを発酵させて造った、独特の調味料……」ヴェロニカの身のこなしに、感服しつつ。 D_EX_M< 【ハヤネ】「……生の魚に、付けて食べると美味しかったりする」等を思いを馳せてみる。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「へー…あれ、でも豆を発酵させて作るのって、たしか「ミソ」じゃなかったっけ?」んー、とうろ覚えの知識を掘り返しつつ「ほらほらそこ退きなさいってかどーけー!」眼前にいたどこかの通行人Hを蹴っ飛ばし。 D_EX_M< 【ハヤネ】「……基本的な作り方は、似てる。筈」 D_EX_M< 【ハヤネ】「味噌は、独特のスープにして呑んだりもする……美味しい」 D_EX_M< 通行人に頭を下げつつも、意識はヴェロニカ……と彼女がくれた綿飴。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「うーん…ミソを絞ると醤油が出る!のかな?」くきり、と首を傾げつつ「うーん、今度是非ともハヤネが作ったお刺身とミソのスープを飲んでみたいよ」 D_EX_M< 【ハヤネ】「ぇ……料理人という程上手じゃない、けど……いいの?」自分の、という指定がついたので……それにも心が揺れる。そして、それを不思議に思うハヤネ。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「いいのいいの。ほら、言うじゃないか。愛さえあれば、って! だから作るときは愛情たっぷりでお願いするよ」うんうん、と頷きながら、あっちきょろきょろこっちきょろきょろ、出店を眺めてイカ焼きの屋台を探し続ける D_EX_M< 【ハヤネ】「……あい、じょう……わたしの?……ぅ、ぅ……わたしの、愛……」どう反応していいか分からず、ただ頬を染めて手を握り返す。 D_EX_M< それでも、上目でも一時もヴェロニカから視線を外さない。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「そうそう、愛情。物理的に表現するなら裸エプロンとかがいいね、個人的に悶えるから」かなりダメな発言をしながら、握り合った手を引き寄せ。 D_EX_M< 【ハヤネ】「──────!?」ぼむっ、と湯気が出そうな程真っ赤になりつつ。ぽふ、っと引き寄せられる少女。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「ん、どうしたのー? なんだか真っ赤だけど。 もしかして、照れちゃったりしてる?」悪戯っぽい顔で、何時の間にか食べ終えて開いた両手で、堂々とハヤネを抱き上げようと。 D_EX_M< 【ハヤネ】「だ、だだって……は、は……はだ、はだっ……!?」あうあうあう、と意識してしまう辺りは……見かけに依らず年頃の娘かもしれない。 D_EX_M< 【ハヤネ】「ぁ、あ……」その動揺を付かれて、逃げ出す事さえしない。 D_EX_M< 【ハヤネ】「……だって、恥ずかしい……から」そう呟くのが、精一杯。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「ああ、可愛い、そういう所もとても可愛らしいね、ハヤネは」くすくすと微笑み、そのまま躊躇なく抱きかかえる。間近にあるハヤネの顔に、ご満悦。 D_EX_M< 【ハヤネ】「……かわ、いい……?」抱かれてもなお自信がないのか、目の前の女性(ひと)の顔をじっと見つめて。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「うんうん、可愛い可愛い。 このままお持ち帰りしちゃいたいくらい可愛いねー」こつん、とおでこをくっつけたまま、瞳を細めて笑う。 D_EX_M< 【ハヤネ】「ぁ……もち、かえり……?」目を合わせ、鼓動を感じ……胸の高鳴りを、目の前の人に伝播させる。自分でも、分からないままに。吐息を感じで。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「そう、お持ち帰り。 このまま連れて帰って後はもー、それは口にも出せないようなあまーい一時を…」 D_EX_M< 【ハヤネ】「……ぁ、その……えと、あの……」ぎゅう、と落ちない様に抱きしめ。しかし、言葉には成らず。ただ頬を染めて考え込む。 D_EX_M< 【ハヤネ】「あの……いか……食べないの?」しかし、答えを伸ばし気を逸らすにもこれが精一杯らしかった。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「イカよりも可愛いハヤネを猛烈に食べちゃいたい気分だけど、まあ初志からずれるのは良くないし……とりあえずハヤネを食べるのは後にして、先にイカ焼きを探そう……って」 tsuku-yom> ハヤネを抱いたまま、ぴたっと足が止まる。 何時の間にか、真横にイカ焼きの屋台が並んでいた。 D_EX_M< 【ハヤネ】「……って、あ……あった、っていうか主人に見られてる……」とうとう煙を吹き出さんばかりに真っ赤に。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「ん? いいじゃないか、美麗な美少女同士の抱擁なんて、滅多に見られないだろうから……あー、でも状況的には妹を抱っこするお姉さんかな?」どうなんだろうね、と言いつつ、視線を気にもせずイカ焼きの列に並ぶ。 D_EX_M< 【ハヤネ】「……どう、なのかな……あ、これが灼けてそう……ヴェロニカ」抱かれたまま、考え……そして、いかを指し示す。じゅーじゅーといい音を……。 D_EX_M< 【ハヤネ】「香ばしく、ない?」そして、再び笑いかける。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「まぁ、今は美味しそうなイカを選ぼうじゃないか…どれどれ、んー」ハヤネの指差したイカをじーっと眺め、そして他のイカとも見比べ D_EX_M< 【ハヤネ】「……うん、醤油の香りがする……」目を閉じて、微笑みながら懐かしさに思いを馳せる。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「よし、じゃあハヤネの選んだイカと、後もう一本かな。 すいませーん、コレとこのイカを…………あ、あれ?」店の親父を呼びつつ、取り出したお財布は…買いすぎでスッカラカンであった。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「こ、こんな時に……主様、もうちょっとお小遣いくれてもいいじゃないですか……」あぁぁ、と悲嘆にくれて、肩をかっくん、と落とした。 D_EX_M< 【ハヤネ】「……わたしが、買ってあげる」と言って、がま口をがさごそ。 D_EX_M< そして、ヴェロニカの頭には小さな手を。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「う…し、仕方ない。ここは貸し1つということで、奢られておくよ」バツの悪そうな顔で、たははと苦笑い。 D_EX_M< 【ハヤネ】「気にしないで、いいから……」と、今度はハヤネからおでこを合わせ……そして主人に金を払う。 D_EX_M< 程なく「おまち〜」という店主の声と共に、いかが二杯差し出される。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「お、ありがと……それじゃあ…」二本のイカ焼きを受け取り、香ばしい匂いを楽しみつつ、ハヤネをちら、と見てから D_EX_M< 【ハヤネ】「……ん?」自分も片手で受け取り、そこでヴェロニカの視線に気付く。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「とりあえず、落ち着いて食べれる所へ行こうか。冷める前にね」あっち、と指差す方向には、小休止できそうな公園があるのが、遠目にもみえる。 D_EX_M< 【ハヤネ】「……あ、うん……それは、いいけど……」と言って、今度はこちらがヴェロニカをちらり。 D_EX_M< 【ハヤネ】「……ずっと、抱いてるの?」そしてそう言い、また頬を染めて俯く。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「いいじゃないか、私が抱いたまま走ったほうが早くつけるし、冷めちゃイカも台無しだからね」ハヤネの表情にほわほわと頬を緩めつつ、足を一歩、踏み出す。 tsuku-yom> …どういう歩法を用いているのか、人の流れすらすり抜け、奔るよりも速く、目的地へと進んでいく。 D_EX_M< 【ハヤネ】「ぅ、ん……あ、早い……」落ちない様に片手で抱きしめつつ、その動きに改めて感嘆。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「このくらいはどってことないけどねー……っと、ほら、もう着いた」とん、と立ち止まった所は、確かに遠目に見えていた公園。非常識なまでの速度で辿り着いたため、まだイカ焼きは熱々のまま。 D_EX_M< 【ハヤネ】「……まだ、あったかい」ぎゅ、としながら呟く。それはいかか、それとも……? D_EX_M< 【ハヤネ】「じゃあ、食べる……?」と言って、自分のを掲げ。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「む、やるね……私がしてあげようと思った事を先にするなんて!」掲げられたイカに感心しつつ、ぱくり、と一口。そしてもぐもぐ D_EX_M< 【ハヤネ】「……されっぱなしじゃ、ヴェロニカも退屈すると思った……から」くす、と今だけは優しく微笑んで。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「……ああ、やっぱり屋台のイカはいいね……心もお腹も満たされるよ。 しかもハヤネのあーん、付き」超満足そうにイカをむぐむぐと頬張り。 D_EX_M< 【ハヤネ】「……嬉しそう」と微笑んで、自分も『ヴェロニカに食べさせた』いかをぱくりと。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「おー、ハヤネったら、それは私と間接キッスだね?」にんまりな表情で、ハヤネのほっぺをふにふにと突っつき D_EX_M< 【ハヤネ】「え?……あ、あ……ッ!?」ぼしゅ、と三度真っ赤っかに。 D_EX_M< 【ハヤネ】「その……嫌、だった……?」あうあうあう。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「あははは、嫌だなんてそんな。 むしろ口移して食べさせてあげるよ?」むぐ、とイカの胴体を噛み切って、端っこを揺らしたりしつつ。 D_EX_M< 【ハヤネ】「え?……あ、んむ……」良いか悪いかは分からない、けど……抗うには、心が開きつつあり。 D_EX_M< 【ハヤネ】「ん……」かぷ、とその対岸を囓ってしまう。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「むぐ、むぐ……」もぐもぐと端っこから食べ進め、ハヤネと触れそうになる、その前に。確り噛み切り。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「むぐむぐ…んぐっ。 まあ、初めてのキスがイカの味、ってのもアレだからね、うん」 D_EX_M< 【ハヤネ】「んむ……んっ!?う、うん……で、でも、それ以前の話も……ううん、なんでもない……」そう言って微笑む。野暮は言いたくないと。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「んー、いやいや。それにしても思わぬところでハヤネと出会った訳だけど、何が起こるか分からないね世の中…はむはむ」イカ焼きを頬張りつつ、ハヤネを片手で抱いたまま、近くのベンチに腰を下ろし D_EX_M< 【ハヤネ】「……うん。わたしも、凄く……意外だと思う……」今度は、ヴェロニカのいかをじー、と。見ながら。 D_EX_M< 【ハヤネ】「……ヴェロニカ、貴女と……こんな時間が過ごせる、って思わなかったし……」真情を吐露しつつ、微笑む。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「まあ、普段が普段だから考え辛い光景ではあったからねぇ」朗らかに笑いながら、ハヤネににゅっ、と自分の齧ったイカを差し出し D_EX_M< 【ハヤネ】「……考えてなかった、から……彼処まで真っ直ぐに言われると、わたしも……その……」と言って、いかを口で千切り……つい、と啄む小鳥の様に差し出す。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「やだなー、私は以前もちゃんと言ったじゃないか。 有言実行の女だよ、私は……むぐ、むぐ」千切られたイカの端を、もぐ、もぐ、と食べていく。 D_EX_M< 【ハヤネ】「んっ……わたしは、言われたのさえ初めてだから……少し試したくも、なったりする」ぷちん、と直前で噛み切り。悪戯っぽく微笑む。 D_EX_M< 【ハヤネ】「……東方の宮家以外から、愛を囁かれた事が……ないから」そして、ぽそっと。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「むぐ、もぐ……んー、世の中の連中は見る目がないねー。 こーんな可愛いハヤネに声をかけないなんて。 いや掛けられても困るけど」広げた腕にしっかりと小柄な身体を収めながら D_EX_M< 【ハヤネ】「……だから、敵同士でも……正直、嬉しかった……それは、本当」そ、と躯を預け。 D_EX_M< そして、女性同士なのに変かな……?と少しはにかんで見せたりする。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「敵同士だからこそ燃え上がる、ってなものだねー。 まあその辺は人それぞれじゃないかな? 異性を恋愛対象に選ぶ人もいるし、私みたいに同性の女の子を恋愛対象に選ぶ人もいる、って事で」 tsuku-yom> 気にしたら負けだよ、と。ぽむぽむ頭をなでて D_EX_M< 【ハヤネ】「……なら、気にしない……今だけは」と言って、食べ終わった串をヴェロニカの紙皿に乗せ、手を拭いてから。 D_EX_M< 【ハヤネ】「ん……っ」と、コレまでにない位しっかりと抱きしめ……鼓動を伝える。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「あはは、甘えん坊だねー?」確り抱きしめ返しながら、その髪を撫でる様に梳き。 D_EX_M< 【ハヤネ】「……甘えたい、年頃だから」黒髪を梳かれ、ご満悦。 D_EX_M< 【ハヤネ】「……でも、今日はここまで。あまり一度に甘えると、歯止めが利かなくなる……から」しかし彼女は、名残惜しそうに身を離す。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「そう? それじゃ小分けして甘えさせてあげる事にしよう。 そのうち自分から甘えたくなるように、ね」残念そうにハヤネを離し…離れる間際、頬にちゅ、と唇を押し当てて。 D_EX_M< 【ハヤネ】「ぁ……ぅん」願わくば、戦の場ではなく……こうして平穏にまた合いたいと。 D_EX_M< 【ハヤネ】「じゃあ……またね、ヴェロニカ」そう言い遺し、少女は……。 D_EX_M< ──ちゅ、と……掌に唇を捧げ。 D_EX_M< 【ハヤネ】「……っ」頬を染めつつ駆け去っていく、人の群れへ。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「………く、やっぱりお持ち帰りしておけばよかった!?」ハヤネの唇が触れた掌を、大事そうに胸元で抱えつつ。悔しさに地団太を踏みまくり。 ついでにその衝撃で石畳を破砕しつつ。 D_EX_M< 【ハヤネ】「……不思議な人……今度また、平穏な時に……あいたい……」揺れる少女の心が、次に何を起こすかは……さて、またの機会に。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「ふー、ふー………しかしまあ」一頻石畳を粉々に踏み砕き終えた後、呼吸を正し「主の望みある限り、今度も戦場で相対する事になるだろうね」 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「あのお方のお考えがどこにあるかは分からないけれど」 tsuku-yom> く、と。哂う。 冷めた、研ぎ澄まされた、抜き身の刃のように。 それは恐ろしく冷酷で、冷徹な笑顔。 tsuku-yom> 【ヴェロニカ】「次、会うときも全力で抗ってね。でないと―――殺しちゃうかもしれないからね」 tsuku-yom> くつくつと哂いつつ、食べ終えたイカ焼きの串を手の中で弄り――手が一瞬、霞むと共に。 ダンッ、と響く音。 tsuku-yom> 樹木に深々と突き刺さった串を一瞥し、そのまま、踵を返し去っていく。 tsuku-yom>   tsuku-yom> 武会に賑わう王都の街での、一時の邂逅。 tsuku-yom> 求める者、求められる者。 それは心穏やかな一時。 tsuku-yom> ……だが、次に彼女たちが出会うとすれば、それは……… tsuku-yom>   tsuku-yom>   tsuku-yom>   tsuku-yom>   tsuku-yom>   tsuku-yom> 追伸:石畳を粉々にしたヴェロニカの姿は大勢の人に目撃されており、後日庭園宛に修繕費の請求書が届いたとか届かなかったとか tsuku-yom> よし、これで( D_EX_M< お疲れ様でしたのぜー!殺し愛からぶらぶか!それは未来のセッション進行のみが知る!!( D_EX_M< そして修繕費ご愁傷様です。(なむなむ tsuku-yom> 主様がはらってくれるさ(なんだと D_EX_M< にしても、べろにかさんの意外な(本来の)側面が見られてびっくり。 tsuku-yom> 誰もコレが本来の側面だとは一言も言ってないがな( D_EX_M< ……むぅ、どれが真実か分からない。演技派女優ですなべろにかさん。( tsuku-yom> 知ってるとすればアルハくらいだろう D_EX_M< ハヤネがぐらぐらっとしちゃうのはその妖しい魅力故です!(なんだと tsuku-yom> ぐらっとしちゃいけない相手に…( tsuku-yom> ともあれ、おつかれさーん D_EX_M< お疲れ様でした。また何かの契機がありました、その時には宜しくなのです。(深々 tsuku-yom> それこそ、セッションの進行次第でー。それではっ