21:12 (akeno ) それは、ある日の事。 光が夕との約束を果たす為に雪人と共に夕の自宅を訪れた 21:14 (rapunzel ) 【雪人】「……アイツには、会えたのか?」 暫く無言を保っていた雪人が、夕の住処の手前で呟く。 21:15 (akeno ) 【光】「あいつ・・・?ううん…。現在、行方不明……」 耳に届く呟きに軽く首を振り、様々な感情を作った無表情の下に沈める 21:16 (rapunzel ) 【雪人】「……ありえない、な」 口調は優しいが、中身は冷たい。 21:17 (akeno ) 【光】「ありえない……?どうして、そんなことを? 実際、美門涼と言う人物は…何処にもいない」 21:18 (akeno ) 雪人にそれ以上言葉を紡がせないためか、DAKに来訪したむねを伝え 21:19 (akeno ) 雪人にそれ以上言葉を紡がせないためか、DAKに来訪したむねを伝える。 21:19 (rapunzel ) 雪人は、光をちらりと一瞥すると、やれやれ、とばかりに溜息を1つついた。 21:20 (akeno ) 【光】「けれど…仕事に関わるから、その件で・・・・後で、正式に依頼を出したい」 溜息をつく雪人を軽く睨んで、そう静かに言葉を発する。 21:25 (rapunzel ) 雪人は、応えない。 21:26 (NamelessC) では、しばらくして、夕がDAKに出ます〜 21:27 (NamelessC) へやのなかでひかりと詠美がばたばたする音が聞こえて来たりして 21:27 (akeno ) 【光】「…光だ。約束どおり、雪人をつれてきた」 21:29 (NamelessC) 【夕】「いま、鍵を開けます・・・」ガチャ・・・とオートロックが外れます♪ 21:30 (rapunzel ) 【雪人】「……行こうか」 真正面を見据え、雪人は入っていく。 21:30 (akeno ) 【光】「……」 コクリと頷いて雪人の後について入って行く 21:31 (rapunzel ) 久しぶりの、夕の部屋。 21:31 (rapunzel ) 人が増えたせいか、随分と小物が増えた。 21:32 (NamelessC) 【夕】「雪人さん・・・」じっと雪人を見つめる夕 21:32 (NamelessC) ひかり「お兄ちゃんのかえりなさい〜」と飛びつくひかりw 21:33 (rapunzel ) 【雪人】「……久しぶりだな、夕、ひかり」 ひかりの頭に、軽く手を置く。 21:33 (akeno ) 目の前の光景に一瞬、つらそうな色が瞳に浮かぶが一度瞬きをするとその色は消え、ただ静かにその場に立っている。 21:33 (NamelessC) 【夕】「(こくん)」頷く夕 21:36 (rapunzel ) 【雪人】「……俺に用があると聞いている」 ひかりの頭を軽く撫でながら、夕に問う。 21:38 (NamelessC) 【夕】「・・・会いたいだけじゃ、もう会えないの?」悲しそうな顔になる夕 21:40 (rapunzel ) 【雪人】「ああ。会えないな」 ひかりをそっと押しのけ、夕の顔を真正面から見据える。 21:41 (NamelessC) 【夕】「・・・」 21:42 (akeno ) 雪人の言葉に驚いたような視線を向ける 21:42 (rapunzel ) 【雪人】「……夕、お前は今、岐路に立っている」 21:43 (NamelessC) 【夕】「岐路?」 21:43 (rapunzel ) 【雪人】「色々な事を、お前は見てきた。だから、色々な事を選ばなければならない。……お前自身の意志で」 21:45 (rapunzel ) 【雪人】「……夕。お前は、どれだけ、俺に会いたかった?」 21:48 (NamelessC) 【夕】「・・・」どう表現したら良いかわからず困った顔 21:52 (rapunzel ) 【雪人】「どうした、夕」 夕のそばに歩み寄る。しかし抱きしめたりはしない。一歩手前。微妙な距離。 21:53 (NamelessC) 【夕】「雪人さんと、会えなくなって・・・寂しかった・・・」 21:54 (rapunzel ) 【雪人】「寂しくて……それで?」 口調は、優しいのだ。本当に。 ――中身はきつい。 21:58 (NamelessC) 【夕】「どうしていいか・・・わからない・・・」ポロリと涙をこぼす夕 22:00 (akeno ) 【光】「……なぁ、雪人。そういう雪人自身は?夕を、心配してた雪人は…?」 22:02 (rapunzel ) 【雪人】「では、聞こう、夕」 22:03 (NamelessC) 【夕】「・・・?」じっと、雪人を見返す 22:05 (rapunzel ) 【雪人】「何故、寂しかった?」 22:07 (NamelessC) 【夕】「・・・雪人さんに・・・会えなかったから・・・(くすん)」 22:08 (rapunzel ) 【雪人】「友人として?恋人として?」 22:11 (NamelessC) 【夕】「(ふるふる)・・・」わからない・・と言うように首を振る夕 22:12 (rapunzel ) 【雪人】「そこなんだ、夕」 雪人は軽くかがんで、夕と目線の高さを合わせる。 22:12 (rapunzel ) 【雪人】「夕は自分の気持ちすらわかっていない」 22:13 (rapunzel ) 【雪人】「――俺が好きなのかどうかすらも」 22:14 (NamelessC) 【夕】「・・・雪人さん・・・」じっと見つめて・・・ 22:17 (rapunzel ) 【雪人】「……1つめの岐路だ、夕。俺の事を、どう思っている?友人か?恋人か?それとも――」 22:18 (rapunzel ) 後の言葉は、今はあえて続けない。 22:21 (NamelessC) 【夕】「雪人さんは・・・好き・・・一緒にいたいって思うのは・・・恋人・・・?」 22:23 (rapunzel ) 【雪人】「どれぐらい好きか、言えるかい、夕」 22:25 (NamelessC) 【夕】「・・・会えないと寂しい・・・一緒にいたい・・・好き」じっと、涙目で見つめる夕 22:30 (rapunzel ) 【雪人】「好き、か。成長したな、夕」 微笑む 22:31 (NamelessC) 【夕】「・・・?」涙目のまま・・・よくわかってない夕 22:33 (rapunzel ) 【雪人】「夕。俺は……我が侭なんだ。何よりも、誰よりも、俺の事を選び、愛してくれる者を、選びたい」 22:34 (rapunzel ) 者、と言った。雪人にとっては、男女という性別は壁ではない。個がまず先に来て、性は二の次なのだ。 22:36 (rapunzel ) 雪人の視線が、光をとらえた。 22:38 (akeno ) 捕らえられた視線にビクッと震え、緩く首を傾けて唇が 「私にも言っているの…?」 と、動いた。 22:39 (rapunzel ) 夕の方を改めて見て、雪人は言う。 22:41 (rapunzel ) 【雪人】「2つ目の岐路だ。……夕にとって、俺は、何番目だ?」 22:42 (NamelessC) 【夕】「会えなくて寂しい・・・一緒にいて欲しいのは・・・雪人さんだけ・・・(くすん)」 22:47 (rapunzel ) 【雪人】「……最後の選択を問おう」 夕、と続けなかった。それは光にも言っておきたい言葉だったから。 22:49 (rapunzel ) 【雪人】「俺と、千早重工。――どちらを選ぶ?」 22:54 (NamelessC) 【夕】「・・・(ぷしゅう)」頭から煙が出始める 22:56 (rapunzel ) 【雪人】「……っと」 ふらつきはじめた夕を支える。 22:56 (rapunzel ) 【雪人】「……詠美。いるのだろう?夕を頼む」 22:57 (akeno ) 【詠美】「あ……。雪人さん…って、夕!?」(夕の様子に真っ青になって駆け寄る 22:58 (akeno ) 【詠美】「夕は…大丈夫ですか?」 (おろおろとしながら夕の体を受け取ろうと手を伸ばす) 22:59 (rapunzel ) 【雪人】「知恵熱でも出たのだろうさ」 22:59 (NamelessC) 【夕】「・・・きゅう」目を回してる 23:00 (rapunzel ) 【雪人】「なんにせよ、時間が必要だろうな。すぐに答えが出るというものでもあるまい」 23:00 (akeno ) 【詠美】「は・・・はい……。夕、大丈夫…?」 (心配そうに見つめる) 23:00 (NamelessC) 抱きとめた雪人の服のすそをぎゅっとつかんでる 23:01 (akeno ) 【光】「……雪人、夕に…それを求めるなら…雪人も、だよ」 (口を開いてポツッと言葉を落とす) 23:01 (rapunzel ) 【雪人】「……夕」 離れない夕に、少しだけ困った顔を浮かべる 23:01 (akeno ) 【詠美】「……雪人さんと、離れたくないんですね」 (微笑ましそうに) 23:01 (rapunzel ) 【雪人】「聞こう、光。続けてくれ」 23:04 (akeno ) 【光】「……ぁ。夕に、それだけの事を求めるなら…雪人も、夕だけを大切にして」 自分の持つ感情を一切外に出ないようにただ静かに言葉を紡ぐ。 23:07 (rapunzel ) 【雪人】「――光。どうして、お前がそんな事を言う」 23:08 (rapunzel ) 雪人は、怒りの表情を浮かべる。 23:09 (akeno ) 【光】「……ど、どうしてって…。だって、うまく、いってほしい・・・って、思うから」 (雪人のその表情に思わず一歩下がってしまう) 23:10 (rapunzel ) 【雪人】「俺が選んだのは光だった」 知恵熱状態の夕はともかく、詠美もいる前で、堂々と雪人は告げる。 23:12 (akeno ) 【光】「……ゆ、雪人!?で、でも…雪人は、夕たちの事、すごく心配そうにしてたから…。それに、今まで雪人が夕を大切にしていたのを見ていたから…だから……」 23:14 (rapunzel ) 【雪人】「だから、身を引くというのなら……それは間違いだ」 23:15 (rapunzel ) 【雪人】「それとも、お前の言葉は、俺に言った全てが、嘘だったとでもいうのか……?」 23:16 (akeno ) 【光】「…嘘じゃないっ!!……でも、幸せになってほしい、って思うから」 23:17 (rapunzel ) 【雪人】「俺が夕を選び、夕が俺を選ぶことが、光の幸せなのか?」 23:18 (akeno ) 【光】「……どうして、私の幸せを聞くの?」 23:20 (rapunzel ) 【雪人】「さっき言ったはずだ。俺が選んだのは光だった、と」 ゆっくりと、夕の指をほぐして、離す。 23:21 (rapunzel ) 【雪人】「――あまり、言わせないでくれ」 立ち上がる。 23:22 (rapunzel ) 【雪人】「夕は、俺の心を塗り替える必要がある。その為の最低条件が、先刻の2択だ」 23:23 (rapunzel ) 【雪人】「……どうした。何か言い足そうだな、詠美。俺を軽蔑するか?」 夕を抱えている詠美を見る。 23:23 (akeno ) 【光】「………だから…。けれど、私の幸せよりも、雪人の幸せを。だから、何も欠けない様にって……」 (軽く瞼を伏せてしまい) 23:24 (akeno ) 【詠美】「当然です…!だって、貴方と夕は……恋人だったのでしょう!?」 (夕の体を守るように抱き締めながらきつく睨んで) 23:26 (rapunzel ) 【雪人】「肉体だけの繋がりを恋人と言うのなら、俺とお前も恋人というわけだ、詠美」 詠美の顎を軽くつかみ、顔をあげさせる。 23:27 (rapunzel ) 【雪人】「恋人のお前に口づけといこう」 無理矢理詠美の口を奪う。 23:27 (akeno ) 【詠美】「貴方は……ッ!!」 (瞳に怒りの色を強く浮かべてその手を叩き落そうと) 23:27 (akeno ) 【光】「……雪人っ!!」 23:28 (rapunzel ) 雪人の口から、血が一筋、伝う。 23:29 (rapunzel ) 詠美が噛んだのだ。 23:29 (rapunzel ) 雪人は微笑を浮かべている。 23:30 (akeno ) 【詠美】「……私に、触れないでください」 (ハイラン◎になって) 23:33 (rapunzel ) 【雪人】「……聞けないな」 暫くの沈黙のあと、子供じみた台詞を詠美に告げ、そして。 23:33 (akeno ) 【光】「……雪人ッ!!」 (二人の様子に思わず止めようと手を伸ばす) 23:35 (rapunzel ) 【雪人】「――これが、光の選択なのだろう?」 光の割り込みを、読んでいた。否、待っていた。 伸ばした光の手を、掴む。 23:35 (akeno ) 【光】「……私の、所為なのか…?」 (泣きそうな表情を浮かべて) 23:36 (rapunzel ) 【雪人】「教えてくれ、光。これが本当にお前の望むことなのか」 掴んだ手を、離さない。まっすぐ、光の目を見る。口の端からは、まだ血が流れている。――止まらない。 23:37 (akeno ) 【光】「……ううん。今の雪人、辛そうだから…違う」 (その紅い瞳から視線をそらせないまま、瞳につらそうな色が浮かんで) 23:38 (rapunzel ) 【雪人】「……そう……か」 ゆっくりと、手を離す。 23:38 (rapunzel ) 軽く、手の甲で口をぬぐう。 23:39 (rapunzel ) 【雪人】「仕事の話は、また後で聞こう。……今は、聞く気になれない」 23:39 (akeno ) 【光】「私の望みは…雪人が幸せであること、だよ……」 23:39 (akeno ) 【光】「うん……。私も、今は…言えないから」 (小さく頷いて) 23:41 (rapunzel ) 【雪人】「……詠美、夕を――」 言いかけ、辞めた。軽く、首を左右にふる。 「俺が言える台詞ではないか」 23:42 (akeno ) 【詠美】「……」 (睨みながらもギュッと夕を抱き締めながら、言いたいことを察して頷く) 23:43 (rapunzel ) 【雪人】「光の“約束”が満たされたのなら、今、俺がここに居る理由はない」 23:43 (NamelessC) 【夕】「・・・雪人さん・・・」ぼそりと雪人の名前を呼ぶ夕 23:43 (rapunzel ) 雪人は、コートを深く着込み直し、ミラーシェードの位置を直す。 23:44 (rapunzel ) 【雪人】「……今は、さようならだ、夕」  23:44 (rapunzel ) 振り返らず、雪人は――夕の部屋から、去っていく。 23:44 (akeno ) 【光】「……ごめん…」 23:45 (akeno ) (泣きそうな表情を浮かべながら呟いて) 23:46 (akeno ) 【光】「私も失礼する……」 (頭を軽く頭を下げて、踵を返すと真っ直ぐに歩き始める) 23:47 (NamelessC) そして、残される娘3人・・・ 23:52 (rapunzel ) 【ひかり】「おにいちゃん、行っちゃったね」 23:55 (NamelessC) 【夕】「・・・ゆきとさん・・・」意識の無いまま雪人の名前を呼ぶ夕〜 00:10 (NamelessC)   00:10 (NamelessC)   00:10 (NamelessC)