22:41 (rouge) …久しぶりに、主の眠るうちに姿をとってみた。 思った以上に、身体にかかる負担は少なかった。 22:42 (rouge) 最初の頃は、互いの魔力の流れが上手く言っておらず、姿をこうして現すだけでも辛かったものだ。 22:43 (rouge) 今は、それなりに最小限のやり取りでこうして姿を現せるようになっている。  …約半年。 そろそろ、この少女…フィアとの付き合いも長い。 この慣れも、そういう事なのだろう。 22:45 (rouge) 眠りにつく彼女をちらと横目で眺めてから、窓により唯じっとそこから見える庭を眺めていた。 光景としては特に珍しいものではなかったが、ここから見る景色は、嫌いではなかった。 何をするでも無くじっと、外を眺める。 22:45 (rouge) 【クレイル】「……秋も半ば、か。 ……ちょっと風流な事、言い過ぎかしらね。」 そんなふうに、ひとりごちる。 22:45 (rouge) (どうぞ 22:45 (rouge)   22:45 (rouge)   22:48 (Fake_) 【フィア】「う、ん…」微かな声、被った布団のずれる音。いつの間にか眠ってしまっていたのか、小さく頭を振り…そばにいる女性の姿を見て、声をかける「クレイル…?」 22:51 (rouge) 【クレイル】「…ああ、起きたんだ、フィア。 おはよう。 少しお邪魔させてもらってるわよ。」 振り向き、彼女に小さく微笑みながら言葉をつげる。 おはようと言葉を交わしたことは数あれど、姿をとって言葉を交わしたのは、久しぶりの事かもしれない。 22:53 (Fake_) 【フィア】「…うん。最初の頃はこうやって話すだけでも消耗が激しくて辛かったけど――今はもう、そうでもない…みたい」自身の感覚を確認しつつ、言葉を返す。こうやって話す機会があるのは、嬉しい事であって。 22:56 (rouge) 【クレイル】「半年……もうちょっとか。 フィアとの付き合いも長くなってきたわね。 どうかしら、調子は? フィアも問題なく感じてるんなら、間違いなく、慣れてきているわよ。」 22:58 (Fake_) 【フィア】「調子は…少しだけ重い気もするけど、動く分にも問題はないと思う。もうすぐ半年になるんだね――」と、枕元にいつも置いてある2つの腕輪のうち、蒼の宝石が埋まっているのを手にとって。 23:02 (rouge) 【クレイル】「最初は正直、向かない人間に拾われたかなー、って思ったものよ。」 窓から離れ、フィアに歩み寄りながらからかう様に。 「ま、あっという間のような、長かったような。 どれだけ生きていても、時間ってそういうものよね。」 そして、どこか感慨深げにベッドの端に腰を下ろす。 23:03 (Fake_) 【フィア】「向かない人間…? ん…」クレイルの言葉に、首をかしげる。確かにそうかもな、と思いつつ…「うん、時間ってそういうものだと思う…病魔の事も、あっという間のような。ずっと戦ってたような…そんな感じするもの」」 23:07 (rouge) 【クレイル】「自分から武器を取って動くタイプじゃなさそうかな、って思ったのよね、最初はさ。」 ぽふ、とその頭に手を置きながら。 慈しむように軽く撫でて 「……病魔、か。 これまでで8体。 ……随分とハイペースに倒されてきたもんだわ。」 これまでの事を思い起こして、なんとはなしに天井を見上げる 23:11 (Fake_) 【フィア】「あ……」軽くなでられ、少し擽ったそうに身をよじり――「かんなが、エルロードが…病魔に関して何か言ってた。無秩序に倒せば危険だって…どういうことなんだろう…それに、アインの事も――」自分の中で心に引っかかっている事。小さな声でつぶやきながら 23:15 (rouge) 【クレイル】「13体目、か。 ……いなかった、のよね。 あたしが戦ったときには。 そんな面倒な奴は、いなかった。」 フィアの言葉を聴き、表情を引き締める。 自分の知らないこと、いや、自分ですら知らないことが現在の状況では、多すぎる。 「……それでも、《魔王》は現存しているんでしょうね。 新しく、枠の中に入ってきた奴が。」 23:20 (Fake_) 【フィア】「…正直、どうなるんだろうって思う。エリンディルがどうなっちゃうんだろうって思ったり。そんな大きな事、実感もあんまりないけど…」目を伏せて、言葉を続ける。 23:24 (rouge) 【クレイル】「やっぱり、怖い、か。 ……そりゃそうよね。 あたしだって、割り切るには時間がかかったものだわ。 それに、フィアの場合懸念ごと、もっと多いような気がするしね。」 軽く、フィアの肩を抱き寄せ、自分にもたれかからせながら。 ぽん、ぽんとゆっくり肩を叩く。 安心させるように、自分がここいる事を示すように。 23:29 (Fake_) 【フィア】「…ん――」抱き寄せられても、抵抗せずに。肩を叩かれると…クレイルに身体を預けて「…クレイル…アインの事もあるし、他の事もたくさん――」懸念、という言葉に頷いて…「アインは…どうしてあんなふうに戦ってるんだろう…それが、不思議」 23:33 (Fake_) 【フィア】「私みたいに、世界に希望を見出せなかったって…。アインは…だから《庭園》に、いるのかな…」ポツリ、と抱かれたままで呟く 23:34 (rouge) 【クレイル】「……始祖の庭園、か。 やってる事は、あたし達とそう代わりは無い。 …今のところは、ね。 最後に目指すものがなんなのか、それが気にかかる事だけど…。」 23:36 (rouge) 【クレイル】「…ただ、あたしにいえるのは。 …この世界に絶望しているあの娘が加担する、あの《庭園》って組織は……放って置けば、何かとんでもない事をやらかすだろう、ってことね。…ってま、これじゃ、答えになってないか…。」 そこまで一気に告げてから、一つ息を吐き出して。 「…フィアと、アイン。 同じ故郷の出身…だっけ?」 23:39 (Fake_) 【フィア】「……アインは、どう思ってるんだろう――《庭園》の目的を。うん、同じ故郷の…だよ――放っておけば、うん…」ぐ、と手を握る。アインを助けたいと思う…でも、自分は何ができるのか、わからなくて。 23:42 (Fake_) 【フィア】「アインは、世界を見ても何もかわらなかったって…。世界はどこも袋小路で…この世界の全てを、って…」あの時ぶつけ合った言葉、ぶつけ合った感情。思い出すと、苦しくなる。アインがどうしてあんな苦しんでいるのかと。自分の責任なのではないか、と 23:57 (rouge) 【クレイル】「……フィアは、あの娘に対して…如何するつもりでいるの? …傍から見た感じじゃ、相当、強い感情に支配されてるわよ、あの娘。 …それを動かすには、生まかじゃない力と、意思がいる。」 じ、とフィアの顔を覗き込んで、瞳を覗き込んで、何を考えているのか、何をしようとしているのか、それを探るように、試すように問いかける。 00:03 (Fake_) 【フィア】「…私は、アインに…もう一度世界に対して希望を持って欲しい。私だって、変わることが出来たから…アインだって、変われるはずだもの…あんなに辛そうにしてるアインを、見ていたくない…」クレイルと視線を交差させながら…答える。淀みはなく、しっかりとした意思をこめて。 00:07 (rouge) 【クレイル】「……そっか、まあ、フィアらしい答えよね。 …でも、こういうと冷たく取られそうだけど…だいぶ会ってなくて、そもそも仲が良かったわけでもなさそうだわよね?  何で、そこまで思ってやれるのかしら。」 その言葉に、ああ、やはり自分が触れ合ってきたフィアという人間は、そういう人間だ、などと何処かで納得しながらも、次の問いを放つ。 00:09 (Fake_) 【フィア】「部族が壊滅して、私は同じ故郷の人間はもういないものだと思ってた…仲が良かったわけでも、悪かったわけでもないけど。でも、アインは生きてたから…」目を閉じて、考える。どうして自分がアインを想えるか。と。… 00:10 (Fake_) 【フィア】「だから……私はアインと戦いたくはない。最終的には、手を取り合えたらって…思ってる。部族を壊滅させた間接的原因は私にあるんだろうけど――それでも…」 00:16 (rouge) 【クレイル】「……これ以上、生まれの近いもの同士で争いたくない、か。 …フィアってさ、やっぱ、戦い向きの性格、してないわよね。」  そこまで聞いて、溜息のような、苦笑いのような…そんなものを一つ、吐き出す。  「色々矛盾もある…けど、それはほんとに心から願ってる事なら、押し通すしかないわね。」 抱き寄せたフィア、回す手にこめる力を、少しだけ強く。 唯優しい声音で。。 00:18 (Fake_) 【フィア】「…戦い向きの性格、してない…? きゃ、っ…」顔を上げ、クレイルのことを覗き込もうとしたところで…回した手に込められた力。微かに声をあげた後、とさり…とクレイルに寄りかかる。「…矛盾だらけだって自分でわかってる。けど、うん…」 00:22 (rouge) 【クレイル】「……私は武器だから、その観点から見れば、あなたとこうやってパートナーとしてやっていく事を考えるなら…うん、確かに最善手、とはいえないわね。」 抱き寄せたまま、ゆっくりと瞳を閉じて、穏やかに語る。 「…でも私が本来必要ない部分。 人間…っていうくくりで見るとするなら…そうね、フィアの事、いいパートナーだと思うわ。」 00:22 *nick torazou → toraway 00:25 (Fake_) 【フィア】「…クレイル――ありがとう。私は…きっと、そう変われたんだ。昔みたいな私じゃなくて…今の私は、そうやって変われたって…」クレイルのほうに身体を預けながら、答える。目を閉じて、クレイルに抱かれる温かさに微かに息を吐きながら 00:29 (rouge) 【クレイル】「…そういえば、フィアってさ。 どんな風に、世界を流れてきたの? 私は、私と会う前のフィアを全く知らないから、少し興味があるけれど。」 フィアを抱きかかえるような姿勢のまま、ゆったりと流れていく時間。 その時間を楽しむかのように。 00:31 (Fake_) 【フィア】「……? クレイルと会う前…えっと、AAAに参加する前――?」クレイルの腕の中に納まりながら、クレイルのほうへ顔を向けて。その格好は、まるで姉に語りかける妹のようで。 00:34 (rouge) 【クレイル】「そーね。 ここにたどり着く前、って所かしら。 一人旅、だったんでしょう? 色々あったんじゃない?」 こちらに向けられた顔、指先でくすぐって戯れたりしながら。 互いに銀色の髪を持つもの同士、何も知らぬものが見れば、本当の姉妹に見えたかもしれない。 00:38 (Fake_) 【フィア】「うん…最初は大変だった。お金はある程度持ち出せてたけど……ほら、外見のせいで。疑われたりとか…神殿で暮らさせてもらった事もあったし――」苦笑しながら語るのは、部族を抜けてからのこと。小さなことをしつつ、出会った人のこととか。そんな事をとりとめもなく… 00:40 (rouge) 【クレイル】「あはは、そうね、フィア、ちょっと小さいものね。 確かにちょっと、かわいらしすぎるかしら。」 からかう様に、ぽふぽふと頭を撫でる。 一つ一つの出来事に相槌をうちながら、取りとめもない話に、それでも、殆ど機のなかった会話を、その時間を楽しむ。 00:43 (Fake_) 【フィア】「冒険者の試験に受かってからは街をめぐってたかな……色んなことがあって、色んなことを見て…今の私がいるんだって――」クレイルに頭を撫でられ、耳がぺたりと垂れる。最近張り詰めていたはずの気が緩みつつあるのか、身体に入りかかった力もすっかり抜けて。 00:47 (rouge) 【クレイル】「……フィアは、このエリンディルっていう世界、好きなのね。」 その事実が、改めてまざまざと伝わってくる。 身体に感じる重みもどこか心地よくて。  00:49 (Fake_) 【フィア】「…うん、好きなんだと思う――」目を閉じて、考える。「だから…病魔と闘おうとも、してるんじゃないかな…私」自分の戦っている理由を、今更ながら確認するようで。 00:54 (rouge) 【クレイル】「…そう、か。」  自分がかって戦おうとした理由も、そうだった。 連帯感と、何だろうか。 …嬉しさ、なのだろうか。 自分でも、良くはわからなかったが…フィアの体温が、より近く感じられるような、そんな気がした。 00:57 (Fake_) 【フィア】「…ん…うん――」その言葉に、肯定の頷きを返す。この世界は、辛い事もたくさんあるけど、楽しい事もたくさんあった。だから、好きで――「…頑張ろう、クレイル――確かに頼りないかもだけど、私」 01:02 (rouge) 【クレイル】「そうね、頼りないけど…。 うん。 私は、あなたが私を使っている事、その事自体に好意を抱くわ。 私という武器に、フィアという使い手がいる事を、ね。」 また、仲の良い姉妹のように…あるいは、母と娘のように、そっと抱いて、慈しむ。 01:06 (Fake_) 【フィア】「私も、クレイルと会えて…良かった。こうやってお話出来て…」抱かれたクレイルの身体から伝わる体温が、とっても温かい…と感じつつ「ありがとう、クレイル…そして、これからもよろしくね…」身体に残った力を完全に抜いて、クレイルへ預ける 01:09 (rouge) 【クレイル】「ええ、此方こそね。 このエリンディルで、共に在りましょう。」 瞳を閉じる。 触れ合った部分から感じるぬくもり。 これが、今自分が得ているものだ、と、そう、感慨にふけりながら。 01:11 (Fake_) 【フィア】「…うん…」小さくそう返し、目を閉じる。先ほどまで眠っていた身体は、また眠りを求めていて…遠くなっていく意識の中で、温もりを感じつつ 01:20 (rouge) 【クレイル】「……フィア?   ………」 何時しか、かすかな寝息を立て始めるフィア。 どうやら、眠りについてしまったようで…そんな彼女を、抱き上げ、寝かせて、布団を着せ掛ける。  穏やかに寝息を立てる、その表情……暫く眺め、その髪を撫でる。 「……〜〜」 その口から零れたのは、今はもう誰も知らない、子守唄。 武器の自分には、必要の無い知識…だけど、フィアを見ていたら…自然と、詩がこぼれた。 彼女の隣で寝そべり、小さな歌声を響かせ 01:20 (rouge) …これは、少女と、意思を持つ剣の、どこにでもある日常の光景。 01:20 (rouge)   01:20 (rouge)   01:20 (rouge)