・特殊ルール ●[受胎判定]  このステージ内において、PCはHPが0になった場合、魔物や魔族から強制的な繁殖母体として生殖行為を受けてしまいます。  その場合、PCは堕落判定とは別に、「(【運動力】または【魔力】)+PCレベル」による[受胎判定]を行います。 この判定には《ガッツ》《セービンググレイス》および《ポテンシャル》は有効ですが、バッドステータスによる影響も受けます。  目標値は、「(とどめの一撃を加えたモンスターの最大HP−ヒロインの最大HP(最低0))+5+【SP】)です。 このとき、判定に用いたダイス“全て”の出目が「6」の場合、[受胎判定]は自動的に成功したものとして扱われます。 が、判定で使用したダイスのうち“半分(端数切捨て)+1個”の出目が「1」の場合、[受胎判定]は自動的に失敗します。  またGMは、性行為を行った直後、任意のタイミングで[受胎判定]を行わせてもかまいません。その場合、見た目は兎も角、 相手は魔物、ということになりますが。  [受胎判定]に失敗しても、[堕落判定]と違い、PCは即座にロストすることはありません。ですが、苛烈な生殖行為の末、 子宮の奥深くに異形の生命を宿してしまうことになります。この際、卵を産みつけられた場合でも、クライシスアクト≪産卵≫ 等によって産み落とすことはできません。それほど深く、子宮の奥に根付いてしまうのです。  [受胎判定]によって妊娠した魔物の胎児は子宮に根を張り、母体から魔力と生命力(栄養)を吸い成長します。魔物によって 多少前後はありますが、早いものでは数時間、遅くても1週間程度(次のシナリオまでには)で成長を終えて、 母体から産み落とされます。また、魔族に限ってはほぼ1週間かかるとされています。  魔物の堕胎は通常の技術では不可能に近く、魔法による堕胎も母体への影響が大きく難しいことから、 普通に産むのが現在最も安全な方法とされています。各カルテルも、安全な堕胎方法や魔法を研究していますが、今のところ それらが成功した、という例は聞きません。  胎児は日中、殆ど目立たない程度の大きさまで身体を小さくしています。これは、大勢の眼に触れることで異常を知られ、 危険覚悟で仔を殺されないようにする防衛本能の一種と思われます。  産まれる時間も、夜が多いようです。大半のものは、生れ落ちて直ぐに夜の闇へと消えて行き、その後の行方は知れないことが 殆どです。魔族の元動いているかもしれません。何処かで別のヒロインに倒されているかもしれません。もしかしたら、 いつか自分を産んだヒロインと相対することもあるかもしれません。  中には、産み落とした女性がそのまま匿い、育てていることもありますが、他のヒロインに見つかったりすればどうなるか…… 言わずもがな、です。  いずれにせよ、ヒロインが異形の仔を孕み、産み落とした、と言う事実は、決して消えないのだから…… ●《懐妊刻印:○○》  [受胎判定]に失敗したPCは、シナリオ終了時に《懐妊刻印:○○》を1つ得る。 ○○の部分には、[受胎判定]を行わせた魔物の種別「触手、動植物、粘液」のいずれかが入る。 1人のヒロインが複数種類の懐妊刻印を持ったり、1種類を複数持つことも可能。懐妊刻印を受けたヒロインは、種別と刻印の数 を記録する事。この効果で、直接的に外見に変化を及ぼすことは基本的にない。GM、PL双方が許可した場合に限り、変身中のみ、 という制限で何らかの外的変化があることを許可する。  戦闘開始時に、以下の効果から選択して効果を受けることができる。複数種類の懐妊刻印を持っている場合、同じ効果となる。 ▼《懐妊刻印:○○》の数だけ、その種別の魔物に与えるダメージ&受けるダメージ+「《懐妊刻印:○○》の数」 ▼《懐妊刻印:○○》の数だけ、その種別の魔物に与えるダメージ&受けるダメージ−「《懐妊刻印:○○》の数」  ただし、該当種別の魔物による[受胎判定]の目標値に+「《懐妊刻印:○○》の数」される。  魔族の場合、効果は「もっとも少ない懐妊刻印の数(最低0)」、[受胎判定]の目標値は「最も多い懐妊刻印の数+1」される。 [受胎判定]に失敗した場合、シナリオ終了時に任意の懐妊刻印を2つ分得る。  その他の種別の場合、効果は「もっとも多い懐妊刻印の数」、[受胎判定]の目標値は「最も多い懐妊刻印の数−1(最低0)」される。 [受胎判定]に失敗した場合、シナリオ終了時に任意の懐妊刻印を1つ分得る。  またPLは、望むなら「最も多い懐妊刻印の数」だけ、何らかの性的異常を持つことができます。「精液を美味しく感じる」 「子宮に精液が入っていないと落ち着かない」「耳に入る言葉の中から、卑猥な表現や文字の連続が強調して聞こえる」 「下着を身に着けられない」「何枚服を重ね着しても裸で居るように感じてしまう」etcetc……。  これらは、PLが任意に決定してかまわない。自由にヒロインを淫らにしてやろう。 ●特殊状況  ヒロイン達が、魔族に操られた一般人たちから凌辱を受ける場面もあるだろう。また、ヒロイン同士(PC)が魔族の姦計や 罠などで、フタナリの女性やヒロインと性行為を行う場合があるだろう。この場合、妊娠はするのか?  本ステージでは「ヒロイン側の同意がない限り、魔力を伴わない一般との性行為では、ヒロインは絶対に妊娠しない」 と言うルールを追加します。これは、ヒロイン達が持つ魔力が、半ば無意識の内に一定以上の魔力を帯びない精子を無力化する力を 持っているからです。これは、単純に操られている程度の人屑(エネミー)等も含まれます。  もし、外見が人間の相手との性行為で[受胎判定]が起こった場合、その相手は見た目は兎も角、その内面――本質は人間の それではありえません。妊娠した場合、生まれてくる仔も、見た目は兎も角その本質はヒトでないことを覚悟しましょう。  では、相手がヒロインの場合はどうか?  エネミーとして闇に堕ちたフタナリヒロインが出てきた場合は、GMの裁量次第と言っておく。  ヒロイン同士の場合、まずは両者の合意を得ること。どちらかが拒否した場合、絶対に妊娠は発生しない。両者の同意を得たら、 [受胎判定]を行う。目標値は「(射精する側の最大HP−受ける側の最大HP(マイナスあり))+5+【SP】」となる。  ヒロイン同士での性行為で子供が出来た場合、その子供は魔力を生まれながらに持っているため、母体内での成長は魔族や魔物のソレに 近い。そのため、1週間程かけて成長し、生まれてくる(生まれた後の成長は、普通の人間と同じ)。  産んだ子は、基本的に産んだ者が育てることになっているが、経済的・世間的理由等で子供を育てられない場合、カルテルが共同で 出資している育児施設に預けることができる。此処では魔力を持つ人間の成長を調べているとされており、その被検体として 預かってもらうことができる。無論、非人道的な行いはされていない、となっているが、頼めば魔族や魔物の仔も引き受けてくれる辺り、 少々キナ臭い感じもする。また、裏では魔族と繋がっているという噂もあり、黒い話題が少なくもない。