20:56 (rouge_) スリーエース、ギルドハウス。 リビング。  多くのギルド所属冒険者が、思い思いに時間を過ごす場所。 元は貴族の館であったこの屋敷。 やはりそれなりの部屋のつくりをしている。 内装自体は、月奈や、ギルド員たちの手によって落ち着いた色合いの、どちらかといえば庶民の香り漂うものとなっているが。 20:57 (rouge_) さて、何時もなら何人かがたむろしている、そんな部屋。 しかし、今日に限っては、そんなリビングにも人影がほぼない。 20:58 (rouge_) 殆どの人員は、仕事か、で払っているか。 居るのは、少女が唯一人。 何時もの通り、黒を基調にしたゴシックロリータのドレス姿。 退屈そうにパタパタと足を動かしながら、ソファーに身を沈ませる。 20:59 (rouge_) 【リア】「んー……。」 手元に置いたウサギのぬいぐるみを引っ張りながら、何をしようかとばかりに、考える。 20:59 (rouge_) (どうぞ 21:03 (Loststar) 暇を持て余している少女の事など知らぬかのように、リビングの方に歩いてくる人影――黒色の長袖のシャツと、革製のジーンズ姿の女性、仕事明けから復帰したばかりなのか肩にも届かぬ髪はやや乱れ気味で、寝不足からか普段でも悪い目つきは更に酷くなっている、欠伸さえしながら 21:05 (Loststar) 片手には台所で煎れてきたばかりなのだろう、珈琲の香りを漂わせるポットを片手で支えながら…視界に移った黒ドレスの少女の方に視線を向けて。 21:07 (Loststar) 【サイベ】「何だ、リアも居たのか――お早う、とは言え…もう昼前だから少し変か。」まだ眠そうな様子で目を細めながら、少女に語りかける…テーブルの上に保ってきたポットを起き、棚から砂糖や粉ミルクを持ち出しながら。 21:09 (rouge_) 【リア】「んしょ。」 チャックとなっている、ウサギのぬいぐるみの背中を開ける。 ぬいぐるみというか、それはぬいぐるみを模したバッグなのだろうか。 はたから見れば奇妙な光景。 そんな中から、一つ、お菓子の入った箱…観光地で売っているような菓子箱を取り出しながら。「あら、サイベ? おはよう、かしら?」 21:14 (Loststar) 【サイベ】「ああ、おはよう、だな――」頷きながら、少しだけ苦笑して「まあ――仕事でもない限りは、この時間に起きるせいで今日は、の方が正しいかもしれないが」目の前に砂糖などの瓶を起きながら、兎のぬいぐるみから出てきたお菓子に…ふうん、と言うように首を傾げ「珈琲で良ければ――お前も、呑むか?」 21:18 (rouge_) 【リア】「んー、リア、苦いのってそんなに好きじゃないけれど…」 机に置かれた砂糖壷や粉ミルクの容器に視線をやって。 「お砂糖たっぷりの珈琲なら、好きよ。」 何故か誇らしげに、そんな風に言ってみせて。 「珈琲のお返しに、サイベもお菓子、食べる?」 菓子箱の包みを破りながら、問いかけてみる。 21:24 (Loststar) 【サイベ】「じゃあ、砂糖も粉ミルクも3杯ずつ注ごうか――此方も、徹夜作業中でもあるまいし、甘めに作るしな。」誇らしげに言う少女の様子に、静かに微笑みながら…リアの為にもう1つカップを用意して、珈琲に注いでいく――砂糖もミルクも互いのカップに多めに注ぎながら「そうだね、折角だし言葉に甘えようかな――にしても、何処のお菓子だい、それは。」と菓子箱を眺めて 21:29 (rouge_) 【リア】「ヴェスティアの温泉のお土産やさんで買ってきたの。 ラインでも同じようなお菓子は売っているんだけれど、折角だから買ってきたの。 うふふ、向こうの戦略にだまされてあげたとも言うわね。」 包み紙から出てきたのは、ラインの方でも見かけなくはない、薄いウェハースでクリームをはさんだ、所謂ゴーフレットというようなお菓子。 サイベのほうに、何包みか押しやり差し出しながら。 21:30 (rouge_) 「でもちょっと意外、サイベって、苦い珈琲を好んで飲みそうなイメージがあったのに。」 注がれていく液体に視線をやって。 それから、彼女を見上げるように、そんな風に。 21:41 (Loststar) 【サイベ】「成る程ね、だけど――その場所の思い出が詰まっていると思えば、ただの菓子でも其れだけの価値はあるものさ。その時の思い出を語りながら食べれば、楽しくもあるしね…楽しい思い出になったのかい?」受け取り、その紙を剥がしてお菓子を眺めながら…リアの顔を眺め、反応を確かめながら「そうだね、苦い珈琲も用途によっては飲んだりするんだがね――徹夜して眠いときなどは何も入れずに呑むし、けれど…甘くて、口当たりの良い珈琲も飲みたく 21:41 (Loststar) なるのさ…変、かな?」と呟いて、リアを眺めながら 21:46 (rouge_) 【リア】「ふぅん……」 ぱり、と、ゴーフレットを齧りながら、サイベのその話を黙って聞いて。「そういう考え方もあるのね。 確かに、お土産を選んでいる時は楽しかった気がするわ。」 なるほど、とばかりに、何度か一人で頷きながら。そういう考え方もあるという事を、直ぐに吸収してはにかむ。 21:48 (rouge_) 【リア】「気分によってのみたい味が変わるのはわかるわ。 それはそうよね、リアだって、ハンバーグが食べたい日もあれば、カレーライスが食べたい日もあるもの。」 後半の言葉には、得心がいったようで。 幼さを交えた解釈で、納得し。 21:56 (Loststar) 【サイベ】「ラインで撃っているものよりも割高でも、付加価値が在ればお客さんは買ってくれる――」頷いてはにかんだ姿を見つめながら「楽しめたなら、文句もないだろう?――それに、味も悪くはないし、な。」貰ったゴフレットを囓り、此方も頷きながら細めた瞳で見つめて「どっちかと言えば、甘くて苦みの少ない珈琲の方が好きなのさ、今日みたいにのんびりと暮らせるなら――ね、リア達と一緒にこう遣ってお茶をするのも、嫌いじゃない。」 22:02 (rouge_) 【リア】「でもそういえば、サイベがのんびりとしているところって、初めて見た気がするわ。 何時も急がしそうにしているんですもの。」嫌いじゃない、という言葉に嬉しそうに反応して、コーヒーカップに口をつける。 まだ、熱のこもったそれは一口に飲むには、少女の口には少し熱くて、ふうふうと冷ましながら、浮かんだ疑問を投げかけて。 22:08 (Loststar) 【サイベ】「確かに普段から、ゆっくりとしている事は少ないが――初めて、とまで言われるなんて、な」普段の様子は確かにそうだなと思い返しながら、少女の表情に此方も力を抜いて――珈琲を見つめるリアを眺める「最初に此処に来たときから、荒事続きだったって事もあるかな――双子の人形を操る奴やら、人間を狂わせる楽器、赤い石…自分の中には無かった知識を専門家に相談したりとか、資料を漁ったりとかな。、」 22:14 (rouge_) 【リア】「サイベは勉強家さんなのね。 サイベって、リアの周りには居なかった大人のタイプかもしれないわ。」 どれも、未解決の…追うべき事件。 それに対して知識を求めていく様。 部屋にこもり、資料を片端から調べていく様などを思い浮かべながら、改めてサイベの顔をまじまじと見つめて、述べる。 「月奈は、色々わたわたしちゃうところがあるし、かんなは難しいところなんて考えようともしない人ですものね。」 22:25 (Loststar) 【サイベ】「勉強家なんじゃない、無知なのが辛いだけさ――何も知らないままに、終わりたくない。」進む場所さえ、理解できていない――巻き込まれるものの関連さえ掴めない難事件ばかり、リアに見つめられて何処か困った顔で頬を掻き「月奈は月奈で、辛いんじゃないかな…確かに、わたわたはしているかもしれないけどね。」とまで言い終えて、首を傾げ「かんな…か、名前だけは聞いた記憶があるんだが、実際に出会ったことはないね――彼女はどう言う人物なのか、は少し興味がある。」 22:31 (rouge_) 【リア】「んー、そうね、かんな。 夕凪かんな。 少し前まで、リアと一緒に過ごしていた人ね。 世間一般じゃ、保護者だ、とか、そんな風に言うのかもしれないけれど。」 すこし、自分で名前を口にして。 それから、サイベに問いかけられて…少し、懐かしさを覚えたのか。 何度か瞬きをしながら、その顔や仕草を思い出して。 「そうね、無鉄砲、って言うのが、一番正しい言葉じゃないかしら、現す言葉としては。」 22:41 (Loststar) 【サイベ】「無鉄砲ね、ギルドの報告では枠外の病魔の時にも居合わせたり…ただの無鉄砲とは何処か違うようにも見えるけど、ね。」彼女の見せた、懐かしそうにする仕草、表情を見るのは何処か不思議な感じで「此方が、苦い珈琲を飲むのと思いこむのと同じくらい――彼女も考えて、行動しているのかもしれない、かもね…無鉄砲を演じている、可能性は否定しないよ。」 22:46 (rouge_) 【リア】「ん、リアにはかんなの難しいことはよくわからないわ。」 すっ、と、一瞬目が細まる。 猫のように。 だけれど、それは見間違いであったかのように、直ぐにもとの表情に戻って。 「それでも、考え無しよ? あの人は。 路銀を考えないで飲み屋さんで大騒ぎしてみたり、お財布を持たずに出かけていってはお店の人に怒られたりしているし。 しっかりしていないのよ、基本的に。リアのほうが大人なの。」 ふふん、と、ない胸を張って、優越感?…のようなものを見せながら。 22:56 (Loststar) 【サイベ】「そうかな――けれど、それでも良いと思うよ。」目を細めて、直ぐに戻った表情に…何処か不思議な気持ちで、首を傾げて「ただ、リアはきっと、かんなの事を此方よりもずっと知っているんだな、と言うのは伝わってくるよ――確かに其れは、何処か抜けているように見えるね。」胸を張る仕草を取るリアを見つめながら 22:58 (Loststar) 【サイベ】「けれど――大人、と言うのはしっかりしてるかどうか、だけじゃない…のだけどね。」と呟きながら、少しだけ視線を逸らして「――リアは大人、なのか…どう言う大人、なのか木になるね。」 23:02 (rouge_) 【リア】「そうね、かんなは、あんなのだけれど、リアのパパとママみたいなものだから。」 息を軽く吐き出して。 彼女との関連を、簡潔にあらわす。「んー…大人、大人…。 どういう大人ー……。」 勢いでいってみたはいいものの、自分がどんな風に、と聞かれれば、思った以上に答えられずに。 「リアのほうがちゃんとしてるもの。 だから、大人。」 あまり回答にならない返答を、返す。 23:07 (Loststar) 【サイベ】「親代わり、かあ…リアにとって大事な人、と言うのは理解できてきた、かな。」ただ眉根と口元を緩めて、珈琲のカップに口付ける――カップをテーブルの上に置くと「……その解答で、居間は構わないと思うよ――大人、って言うのはどう言うものか、を此方も言えるわけじゃない、からね……自分自身で感じて、自分自身で答えを探せば良いんだと思うから」 23:13 (rouge_) 【リア】「うー……」 自分でも、上手く答えられなかったのは理解しているのか、ちょっと不機嫌そうにサイベの話に耳を傾けて。 「でも、ちょっと意外。 サイベって、優しい人なのね。 リアね、最初、あんまりサイベとお話したことが無かったから、怖い人だって思っていたのよ。」 23:19 (Loststar) 【サイベ】「意外か――そう言われると、どう堪えて良いのか分からない、んだがな」自分の普段の印象はどう思われているのだろう、と考えながら首を傾げて「少しだけ面倒見が良いだけだと、自分では理解してるつもりだがね――今日はのんびりしているから、気持ちが高ぶってないのもあるのだろうけど」 23:27 (rouge_) 【リア】「うふふ、リアが知っている限りだとサイベって冒険しているか、それとも自分の部屋にいるか、って感じなんですもの。 でも、暇な時間は作っておくものね。 こうやって、サイベとちゃんとお話が出来たんですもの。」 飲めるまでに冷ました珈琲を口にして、口に広がるカフェインと甘みの感覚に、頬を緩め。 「でも、そうね。 気持ちが昂ぶっている時のサイベは、やっぱり怖そう。」 少しだけからかうようにそんな事を述べてみる、小悪魔めいた笑顔で。 23:28 (rouge_) 少しだけからかうようにそんな事を述べてみる、小悪魔めいた笑顔で。 23:34 (Loststar) 【サイベ】「病魔の事、一段落したお陰だよ――次もまた、すぐ始まるとしても、ね。」此処の所、時間もろくに取れなかった…とは言え、久々ののんびりした時間を、一緒に過ごせる人が居ることに少しだけ安堵して――此方は飲み干した珈琲のお代わりを注ぐ「出来るだけ、気をつけるよ――リアに怖がられてばかりも、いられないからな。」と微笑み、首を傾げながら笑顔を見つめる 23:37 (rouge_) 【リア】「あら、別に怖くってもいいのよ? だって、優しいだけの人間なんて居ないでしょう? サイベに優しいところがあるってもうリアはわかったもの。」 帰って来る言葉は、子供らしさとはちょっとはなれた、生意気とも言えるようなもの。 表情に余裕のようなものを浮かべ、空になったカップを机において。 23:48 (Loststar) 【サイベ】「まあ、リアにだけじゃなくてね――もう少し、だけ考えてもいいかなと、思ったんだよ」生意気な言葉にも、何処か安らいだ顔で…目を閉じて「ご馳走様、かな――こっちも飲み終わるし、今日はどうするかな…日の高いうちに買い物に行こうかな、と思うんだが」考え込むように、カップを止めて眺めながら「リアも一緒に行くか?…たまには、のんびりと買い物もいいかな、と思ってね――」 23:51 (rouge_) 【リア】「あ、買い物! リアもいくわ。」それを聞いて、跳ね起きるようにソファーから立ち上がり、瞳を輝かせる。 「サイベは何を買うの? お洋服? お菓子? それともご本?」 矢継ぎ早に質問などをするそんな様子からは、これからの事を期待する響きがこめられており。 00:00 (Loststar) 【サイベ】「本屋に寄って、服か……偶には寄るかな、帰りによく行く店で食事を摂って――でもしようかな、と思うんだが?」立ち上がって、喜んでいるリアを眺めながら――此方も釣られるように「折角の休みだしね、一緒に買い物に行くなら、用意をして行こうか――リアがどう言うものに興味を持つのかも、興味があるしね」 00:05 (rouge_) 【リア】「リアは、もう準備が出来てるわよ。」 ウサギのぬいぐるみの中に、お菓子の箱をしまいながら。 …仕舞っているのに、人形が膨れた様子はまるで無い。 さておき。「サイベのよく行くお店ってどんなのかしら。 なんだか、おしゃれなイメージがあるわね。」 立ち上がって、そわそわと、出発の時を待つ。 00:10 (Loststar) 【サイベ】「小綺麗な小料理屋だよ、見た目も味も悪くないからよく通ってる――偶には通わないと、生存確認させさせてやれてないしな――」苦笑しながら髪だけは整えて、食器を片付け始めると振り返り「それじゃ、玄関で待ち合わせようか、すぐに向かうよ――」 00:15 (rouge_) 【リア】「ん、じゃあ、玄関で待ってる。 サイベ、ちゃんとおめかししてきてね。 サイベのおしゃれがどんなのか見たいから。」 などと、その背中に呼びかけて。 もう直ぐ、誰も居なくなるこのリビングを、改めて眺めて…小さく笑った。 00:23 (Loststar) 【サイベ】「おめかし、と言うほどの服も保ってないさ――まあ一応は、見れる格好をしていくつもりではいる、けどな――」自分のお洒落な姿、と言われて張り切るべきなのかと考えながら…まあ、部屋に戻ってから考えようと、世話になったリビングに礼をするようにして、去っていく――珈琲と菓子の香りを残したまま。 00:28 (rouge_) 【リア】「うふふ…サイベリアン……ね。」 もう、自分しか残っていないそこで、小さく呟いて。俯いたその表情は、何かを楽しむように。「楽しい休日が過ごせそう。」 口に思いを乗せて、玄関へと歩みを進める。  この先の、休日の過ごし方に思いを馳せながら…