23:48 (rouge_)   23:48 (rouge_)   23:48 (rouge_)   23:49 (rouge_) 魔獣の襲撃による爪痕の未だ深いカナンの町。  各地より復興のための支援は集まりつつあるものの、それでもやはり…その傷は一日二日で回復するようなものでもない。 23:51 (rouge_) そんな中、旧知の友人の住む街が襲われたと聞かされた悠。 彼……いや彼女は、珍しく自分からカナンへの移動を申し入れたのであった。 23:54 (hissy) 【悠】「話は聞いてたけど、実際に見ると酷いな……」カナンには来たものの、いざ会う段になると踏ん切りがつかずに。邪魔にならない程度に街の様子を見歩いて 23:56 (rouge_) 街は復興のため、様々な人が走り回っているような慌しい状況だ。 流石に機械の技術が最も進んでいるというカナン。 あちこちで工事の音がしたりと、普段では考えられないような喧騒。 23:59 (hissy) 【悠】「……ううむむむ」 うーうー唸りつつ、大聖堂の辺りをぐるぐると行ったり来たり 00:02 (rouge_) 【???】「午後からは商工会の会長との対談…ああええと、その前に復旧工事の責任者との話もつけておかなければなりませんし…。 ああ、もう。 ちょっとややこしくなってきましたわね…イシュ、連れてこればよかったかしら…」 ぶつぶつといいながら、大聖堂の近くを歩く女が一人。 00:04 (hissy) 【悠】「だいたい今更顔を合わせるっていうのもな……何しに来たんだって話だよなぁ……」俯いて考え込みながら歩いているため、正面から近づく人に気付かず…… 00:07 (rouge_) 【???】「ああ、その前にお昼頂いてしまおうかしら。 折角外に出たんですし奇跡的に無事だったあのクレープ屋さんで3つくらい一気に……」 女は、思考に没頭していて視界を前には向けていない。 端正な顔立ちの眉間に少ししわを寄せて、どうでもいいことを考えながら歩く。 00:09 (hissy) 【悠】「……やっぱ帰ろう。その前に何か手伝いでも……!?」決意を固め、顔を上げた瞬間、近付きすぎていたことに気付き……避けることもできず、そのまま真正面から衝突してしまい 00:11 (rouge_) 【???】「っきゃっ!?」 予測していなかった方向から衝撃が加わり、そのまま尻餅をつく。 「…ぁいたたた…」 尻をさすりながら立ち上がり…、目の前の相手をきっと睨みつけ、声を張り上げる。 「ちょっと、あなた、どこ見て歩いてらっしゃいますの!」 00:13 (hissy) 【悠】「ったぁ……」真正面からぶつかり合い、無様に尻餅をついてしまい。「どこ見て? そっちだってぼけーっと歩いてたんじゃないのかよ!」売り言葉に買い言葉で、こちらも険悪な言葉を投げかけてしまう 00:15 (rouge_) 悠の目に移るのは栗色の髪の女性。その表情は怒りに満ちてはいたものの、その造詣の美しさは、恐らく道行く何人かは振り返ってしまうようなもの。 そして、不機嫌そうにそちらを睨む表情には、見覚えがある。 悠の友人でもある女性、ナギサその人である。 00:17 (hissy) 【悠】「…………」怒鳴りつけた直後、その顔に気付き、数瞬動きを止めて…… 「失礼しました、それでは御機嫌よう」くるりときびすを返し、そのまま逃げ出そうと 00:20 (rouge_) 【ナギサ】「……え? あら? あなた。  ……え、いや、ちょっとお待ちなさいな!」 悠が気付いたように、ナギサもまた目の前の少女に気付く。 踵を返し、逃げ出そうとする姿を追いかけようとする。 00:21 (hissy) 【悠】「人違いでぶっ!?」 アウリルの脚力に任せてそのまま逃げ出そうとするも、足元にまで気が行かず。敷石の段差に躓き、びたーんと転倒して 00:23 (rouge_) 【ナギサ】「…っちゃあ…」 そのぶつかった痛みを想像して、同じようについ顔面を抑えてしまいながら。 「……もしもし、大丈夫ですの?」  そういいながらも近づき。 …言葉とは裏腹に、意外とある腕力で悠の肩をつかみ、逃げられないようにしてしまい。 00:25 (hissy) 【悠】「くぅ、なんでボクがこんな……」痛みに涙ぐんで、打ちつけた顔をさすって 「……大丈夫デス、人違イデスヨ?」顔を合わせないようにしつつ、ぎこちない声で応じて 00:27 (rouge_) 【ナギサ】「いえ、まだわたくし何も尋ねてはおりませんけれど?」 そんな様子を、にやにやと見ながら、同時にかわいらしいなとも思い。 「顔、痛むようでしたら、治療しましょうかしら、如月悠さん? これでもわたくし、治癒の術には心得がありますのよ。」  00:29 (hissy) 【悠】「ひにゃっ、だ、だから人違いで他人の空似でドッペルゲンガーで……!」しどろもどろに言い訳しつつ、耳がぴこぴことせわしなく動いて 00:32 (rouge_) 【ナギサ】「ええ、そうですわね。 でも、他人の空似でも治療はしなくてはならないのではなくて? …ふふ、本当に大丈夫ですの?」 そんな様子に笑いをこらえながら、じっと悠の顔を見る。 ああ、これは間違いなく如月悠だなあ、と、そんな事を確信してみていたり。 00:34 (hissy) 【悠】「うぐぐ……昔に増して意地悪になってる……」がっくりと肩を落とし、諦めておずおずとナギサの方に向き直る 00:37 (rouge_) 【ナギサ】「昔、なるほど、昔。 認めたと見ていいのかしら、悠。 お久しぶりですわね。」 その言葉にやわらかく笑みを浮かべて。 つかんだ肩を緩めながら、悠の服についた埃などを払いなどしつつ、向き直る。 00:39 (hissy) 【悠】「久しぶり……別に会うつもりはなかったけど」物騒に言うと、慌てて立ち上がって 「い、いいよ、それくらい自分でやるってっ。ほらっ」照れた顔で、慌ててばたばたと服をはたいて 00:42 (rouge_) 【ナギサ】「でも、逃げ出す事もないでしょうに。 …もしかして、心配してきてくださいましたの?」 溜息をついてから、悠がここにいる理由になんとなく思い当たって、表情をほころばせる。 「本と…不器用ですわよね、悠は。」 00:45 (hissy) 【悠】「べ、別に心配とかしてないし、今いるギルドの奴らがこっちで何かあったらしいから来てみただけだし。会うつもりなんてほんとなかったし……わ、笑うなよこのー!」指摘されると、ついむきになって否定してしまい。それがより肯定していることにも気付かずに、意地を張って 00:48 (rouge_) 【ナギサ】「今いるギルド…そう、新しい場所、見つけたんですのね。 よかった。」 悠がどうしようもなく意地をはる性質な事は知っている。 否定の言葉を受け流すようにして…それでも、今の彼女の境遇を示す言葉が出てこれば、微笑んで。 見守るような表情で。 00:52 (hissy) 【悠】「聞いてるのかよ人の話……まあ、いつまでもぶらぶらしてるのもどうかと思ってさ。適当なとこに入った。割と楽しくやってるよ」愚痴を言いつつも、近況は素直に知らせて。一瞬顔を合わせるも、照れくささ半分でそらしてしまう 00:56 (rouge_) 【ナギサ】「なら、よかった。 本当なら、わたくしもまだまだ冒険者として悠と一緒に、様々な土地に行きたかったんですけれど、ね。 …立ち話もなんですし、少し、座りません? 街が壊れたとはいえ、無事な区画も多いですから。 代金くらいは、もちますわよ?」 そんな悠の言葉に、悠が新しい仲間達と冒険に出るさまが思い描けて。 …自分とは違う道を進んでいる事を知ると、少しだけ寂しさがこみ上げるものの、表情には出さずに。 そんな事を感じながら、街の一角のカフェを指差して。 01:00 (hissy) 【悠】「惜しいことしたよなほんと。ナギサくらいの腕があれば、ボクなんかよりよっぽどいい冒険者になれたのに」何度か一緒に旅をした仲だけに、その才能はよくわかっていて。面影はあるもののすっかり御当主といった雰囲気のナギサを、まぶしそうに見て 01:01 (hissy) 【悠】「……ん、まあいいか。久しぶりに付き合うよ」会おうか会うまいか悩んでいたことも顔を合わせてしまえば吹っ切れて、ナギサの肩を叩き 01:03 (rouge_) 【ナギサ】「あら、珍しい。 悠が誰かを褒めるなんて。 明日は雨かしら? 復興中ですし、あまり雨に振られては困りますわね…」 わらって、悠をからかいながら。 「じゃあ…行きましょうか。」 悠の返答に満足したように、カフェを目指して歩きながら、会話を続ける。 01:07 (hissy) 【悠】「褒めたのにそういうこと言うか……きーめたっ、もうナギサは褒めないっ」つーんとそっぽを向くも、声からは険が取れていて顔馴染みのじゃれ合いのようになって――