20:50 (rouge) 夏。  うだる様な暑さ。  今年は、記録的な猛暑。  外にいるだけで体力は刻一刻と奪われていく。 20:51 (rouge) そんな中、あえて外に顔を出すある意味末期的な……いや、健康的な影があった。 遮二無に得物を振るい、鍛錬に精を出す。 20:53 (rouge) 【ウェン】「790……791……うおー…熱いな…之は死にそうだ…。 …えーと、幾つまで数えた…? あー、うー、751、752ッ!」 少し首をひねった後、見当違いの数字を唱え、素振りを再開する。 20:53 (rouge) そんな人影が、中庭に一つ。 20:54 (kunashi) 【フィオナ】「…さっきから何をやっている、オーウェン」 中庭の建物より。日陰になるそこで水分を補給しながら素振りを繰り返す姿をずっと見つめており。…数が戻ったのを見ればそろそろ体力切れかと考え口を出して。 20:57 (rouge) 【ウェン】「…ななひゃくごじゅ……。 っと、ん? フレグランス、見てたんだ。 いや、何かと聞かれれば素振りなんだが…どうにも暑いな…。」 人影を見つければ、片手を上げて挨拶を交わして。 その表情は暑さで中々へばっている模様である。 20:58 (kunashi) 【フィオナ】「とりあえずあと7回ふれば800回だ。そこまでやってみればどうだ?」 手に持ったドリンク。外側に水滴も付いてよく冷えているそれを掲げて見せながらバテている相手を更に叱咤してみせて。 21:01 (rouge) 【ウェン】「え…あれ? おれ、数え間違えてた?  ……まあいいか、それなら、その言葉に甘えて。 ちゃんと気合入れて…と。」 短く息を吐き、剣を構える。 普段とは違う、真剣な表情。 型に沿った動きで、7度、剣を振る。 流麗とは行かないが、力強い動きで。 21:03 (kunashi) 【フィオナ】「暑さにうだるのは判るが、そうなるまでやるのは逆効果だぞ?屋内でやるなり水分を補給しながらやらないと体を壊す」 蓋をし、ぽい、と先ほどまで飲んでいたドリンクをオーウェンに向けて投げて渡し。 21:05 (rouge) 【ウェン】「……ういしょ、800、と。 あ、さんきゅ。 …正直これが終わったらどうやってパワーの足りない身体で帰ろうかと思ってたところだったから、助かる。」 ぱし、と、そのドリンクを受け取り。 フィオナに向かって頭を下げ、一気に飲み干す。 21:08 (kunashi) 【フィオナ】「気にするな。ま、体は大事にしろよ?出動がかかったときに動けないとなると笑えもしない」 すたすたと歩み寄り、手で影を作りながら空の日を見上げ。 「…熱いな」 と、本当に心からの呟きを漏らし。 21:10 (rouge) 【ウェン】「ほんと…暑い。 ただ、フレグランスがこれくれたおかげで大分楽にはなったよ。」 「ああ、ドリンク、ご馳走になったから今度返すよ。」  21:11 (rouge) 近寄ってきた彼女に笑いかけながら、ドリンクを軽く掲げて。 水bんを取った表情は、さっきよりは幾分かまともに戻っているようで。 21:13 (kunashi) 【フィオナ】「ふむ」 少し顔を見て色が戻ったのを見れば安心し。 「あぁ、期待している。では私はこれから少し外にいってくる」 お礼の言葉は社交的に受け取り、そのまま門の外へ出て行こうと。少しあついのでプールにでも行くつもりか。 21:14 (rouge) 【ウェン】「あ、フレグランス、これからどこ行くんだ?  外、暑いぞ?」 改めて空を見上げ、太陽のまぶしさに顔をしかめて。 その背に呼びかける。 21:18 (kunashi) 【フィオナ】「特に決めていない。コレだけ熱いようならどこかで水浴びできるような場所でもあるかと散策するつもりだ」 顔だけ振り向いて少し熱に鬱陶しそうな空気を漂わせて返事を。 21:22 (rouge) 【ウェン】「確か、ギルド内にプールある、って話は聞いたことあるな。 流石に大きいし、手入れがあるからちゃんと準備しないと使えないんだろうけど…まあ、今から準備する気にはならないよなあ…。」 水浴び、の単語に、以前、月奈に言われて必至に室内プールの掃除をさせられた過去が思いだされ、うへ、とばかりに…肩を落として。 「……涼める場所、かあ。」 他に何か、良いものはないかと、暑い中、働かない頭を絞って考えはじめ。 21:24 (kunashi) 【フィオナ】「さっき見たが水が入っていなかった。そも、自分のためだけに準備するのも不都合があろう」 若干肩を落しているように見えるのは、やはり期待を裏切られたからか。 「何か心当たりでもあるのか?」 何か考えているそぶりに、少し期待し聞いてみて 21:28 (rouge) 【ウェン】「んー……いや、今すぐの解決にはなんないんだけどさ。 そういえば、ライン納涼祭、まだやってたな、っとね。」 それはさした思い付きではないが、フィオナのほうをじっと見て、何事か考えつつ。 「…まあ、納涼祭…って言う割には、涼しくもなんともないと思うけど、夜にちょっと出るなら、それなりに暑い気分はまぎれるかもな。」 21:32 (kunashi) 【フィオナ】「ふむ…」 ふと、思考をめぐらして。確かに軒に灯が並び露店がよく出ていた気がする。 「…ふむ、では夜にそれに行ってみるとしよう。ありがとう、オーウェン」 うむ、と満足そうに頷くと部屋に戻るつもりか足を屋内へ向けて。 21:36 (rouge) 【ウェン】「あー。」 何事か言おうとしているうちに、目の前を通り過ぎていこうとするフィオナ。 何故そういう風に言葉を告げようと思ったのかは…自分でもよく理解してはいなかったが、このまま通り過ぎさせるのはもったいない気がして。 「あー、フレグランス。 そのさ、一緒に廻らないか? 納涼祭。」 21:42 (kunashi) 【フィオナ】「…ん?何だオーウェン」 話は終わったと思っていたが、どうにも悩むような声を聞けば首をかしげてとまり。 「…あぁ、別に構わん。では何時集まる?」 デートとは考えていないのだろう。ただ仲間同士一緒にいくだけ、と。でも、きちんと了承して話を進め。 21:45 (rouge) 【ウェン】「お、なら良かった。 夜店のチケットもあるし……じゃ、6時ぐらいにギルドハウスのロビーで。 いいかな?」 了承され、少し安堵したように。 嬉しそうにして、予定を立てていく。 21:47 (kunashi) 【フィオナ】「あぁ、判った。6時にロビーだな。…ふふ」 約束を半数しながら、少し楽しみに微笑み。 「では、楽しみにしている。後何かあるか?」 21:49 (rouge) 【ウェン】「いや、このくらいかな。 じゃ、後はお互いばてないように昼を乗り切ろうか。 ドリンク、ありがとな。」 受け取ったパックを振りながら、自分もまたギルドハウスのほうに足を向け。 21:50 (kunashi) 【フィオナ】「それは判っている。さて、では部屋でシャワーでも浴びておくか」 ふむ、とそのまま分かれて部屋へと向かい… 21:51 (rouge) こうして、二人は納涼祭の約束を交わし……夜までのひと時を、思い思いに過ごすのであった。 22:11 (rouge)   22:11 (rouge)   22:11 (rouge)   22:14 (kunashi) 【フィオナ】「さてオーウェン、次はどれだ」 いつもよりどこか喜色を顔に浮かべ、手に持ったタコヤキを食べながら道を歩き。後ろを歩くオーウェンに声をかけながら、次の露店はどこを冷やかすかと歩く女性。…ただし服装は実に男物。所謂作務衣と呼ばれるものを着こなしており。 22:18 (rouge) 【ウェン】「あー、ええと。 ああ、って言うか、フレグランス、結構食べるのな。」 少し女性らしい格好に期待していたものの、ふたを開けば何時もの豪快ともいえる彼女を示したような服装。 内心肩を落とすものの、見慣れてきた今ではそれもいいか…などと納得して。 22:20 (kunashi) 【フィオナ】「当たり前だろう、せっかくの祭りだ。腹を空かしておいたんだからな。…しかし、実に涼しい。昼のあの暑さなど吹き飛んでしまったな」 くすくす、と珍しく柔らかい笑みを浮かべながら子供のように祭りを楽しみ。作務衣とはいえ、女性らしいふくらみはそこかしこ出ているのでたまに人目を引いてしまうのだが、ソレは当人気にしていない様子。 22:24 (rouge) 【ウェン】「夜だからなあ。 蒸す夜もあるけれど、今日は涼しくてよかった。 」 こちらも、過ごしやすさに同意しながら歩く。 時折、フィオナに視線をやって、暫くその姿を視界に納めたり…なんとなく視線を逸らしたりしてみながら。「…あ、お面とかある。 んー…昔はこういうのが欲しいと思ったけれど、今はどこに置くんだ、と言う認識が先に働くのが悲しいよなあ。」 そんな事を言いながら、露店に視線を移す。 22:27 (kunashi) 【フィオナ】「あぁ、今日も蒸すようならこんな楽しいキモチにはならなかったろう。行幸というやつだな。」 少し歩く速度を緩め、オーウェンの隣にたち一緒に歩き。ちらちらと露店を見ながら脚を進め。 「子供の心をなくしたというのか?悲しいヤツめ。…しょうがない、そんなウェンに私が1つ奢ってやろう。」 楽しいやら悲しいやら。そんな表情で面を見つめるその姿に悪戯心を刺激され。手に取ったのはクランファイブのブルーのお面。 22:30 (rouge) 【ウェン】「い、いや、おごってくるって言うけれどなあ。  フレグランスはこれをおれが本当に被ると思ってるのかよ。」 と言いながらも、自分も同じ店から同じタイプのお面を一つ手に取り、どんなものかとぺたぺたとさわり。 「しかも青か…いや、青色は結構好きなんだけどさ。」 むしろその提案のほうに、嬉しいやら悲しいやら、と言わんばかりで。 22:32 (kunashi) 【フィオナ】「たまに童心に帰るのもいいだろう。ほれ、クランブルーだ。 当たり前だ、ほれ、あの男もかぶっているぞ」 と、取った面を手渡した後周囲を見てす、っと指を刺す。その先にはどうも彼女連れらしい男性がキツネの面を斜めにつけて歌舞いていた。 22:35 (rouge) 【ウェン】「ど、どのあたりが当たり前なのかはちょっとよくわからんけどさ。」 そういいながらも、受け取ってしまい。 クランブルーの目の部分と自分の視線を合わせて、一つ溜息。 「……あれはあれで、満喫してそうだなあ。」 着流しとでも言うのだろうか、この夜店によく似合った狐面の男。 その決まり具合もさておき、隣に中むつまじそうな女性がいることがなんとなくうらやましく感じられて、頭を抑える。 22:36 (kunashi) 【フィオナ】「ん?デートなのだろう、これは。なら彼氏らしく振舞ってみるのはどうだ?」 特に他意はない…ハズの言葉。まぁどこか顔に皮肉な笑みが浮かんでいるので冗談が多分に混ざって居そうだが。 「なんだ、オーウェンは楽しくないのか?残念だな」 22:40 (rouge) 【ウェン】「だ、だあ! い、いや、おれはその、デートとか言ってないぞ! ただ涼しそうな場所って言うのでここを選んだだけであってさ!」 彼女に好意を抱いているのは確かだ。 それが、どの程度の、どのような感情かはまだ自分自身にもわかってはいないけれど。 「…でもまあ、それでいいなら、それも面白いだろうけれどさ。 実際、フレグランスは色々やってくれるんで、全然飽きなくて楽しいよ。」 面と向かって相手を褒めるのは流石にテレが言って、少し語尾を弱めながら語る。 22:44 (kunashi) 【フィオナ】「…? む、私の聞き間違いか。昼にデートに誘った積もりか聞いたときにそう答えたのかと思ったのだがな」 まぁ、それならばからかいすぎるのも問題か、と考えて少し唇を尖らせ。 「そうか、なら問題ない。では私もオーウェンと祭りを楽しむとしよう。…さて、次はあれか?」 と指差した先にあるものは、カナン製の剣術人形。どうやら、勝負して勝てば景品をもらえるらしいが。 22:48 (rouge) 【ウェン】「で、デートとかはともかく、フレグランスと行きたいかなー、と思ったわけで、うん。」 どう答えればよかったかな、などと考えつつ。 とはいえ、面と向かってよし、デートしよう、と言えるタイプの人間でもなく。 所在なさげに頭をかきながら、フィオナの指差す先を見る。 「ン…アレは…。 なんだろう、珍しそうだな、行ってみる?」 22:49 (rouge) 今度は、自分が先頭に立って歩いてみようと、足を速めて、フィオナの前に出て。 22:50 (kunashi) 【フィオナ】「ふむ、ふむ。ありがとう。私も誘われてうれしかったぞ?」 どうにももじもじしながら言う姿には悪戯心は過敏に刺激されて。さらに声をかけつつ、先にたって歩き始めたオーウェンのあとを付いていく。 22:51 *Yuzuki_ part (Leaving..) 22:52 (kunashi) 【親父】「おぅにーちゃん!こんどはおめーが挑戦するか!」 と、親父がオーウェンの姿を察して声をあげ。 「ん?おーおー、冴えない兄ちゃんの癖に彼女持ちか?よーし、いい所見せてやんな!」 大きな声で笑いながら、早速人形のスイッチを起動させていく。 22:54 (rouge) 【ウェン】「え、いや! ……あー、まあ、どうも。」 そんな親父の言葉にフィオナはどう反応しているか、横目でちらりと確認しながら。  「だけど、そうまで言われちゃあおれだってそれなりに出来るんだからさ。 …後悔するなよっ…!」 起動し始めた人形を見れば、流石に黙っているわけには行かず、腕をまくって人形の一挙一動に注目していく。 22:57 (kunashi) さて 22:57 (kunashi) 人形ですが 23:01 (kunashi) では本気で裏で言ったとおりHP50 回避3d6+15 防御20だ!さぁ、一発で倒せたら格好いいぞ 23:01 (kunashi) 【フィオナ】「さぁ、頑張れオーウェン。私は観戦させてもらう」 にこにこしながら以外に鋭い動きを見せる人形をみて、オーウェンの背中から発破を掛けて。 23:03 (rouge) 【ウェン】(……ようし、ここでおれもひとつ、男らしいところ見せてやろうじゃないかよ…!)  動き始めた剣、存外に素早い動きをするそれに対応すべく、思考を切り替え…雑念を取り払い…振るう! 23:04 (kunashi) しかし、人形はその剣を紙一重の動きで交わしてのけて…! ぱかーん! と、オーウェンの泳いだ後頭部で木刀による打撃をたたきこんだ。 23:06 (rouge) 【ウェン】「……っだっ!?」  それほどの痛みはないが、べしゃり、と地面にダイブするような形に倒れこむ。 「…えー…ま、マジで…? これに…?」 流石に、信じられないといった表情で人形を指差し、愕然とする。 23:10 (kunashi) 【親父】「あらぁ?どうしたんだい兄ちゃん、格好悪いねぇ」 きひひ、とからかう笑みを浮かべながらスイッチを切り。…見ることはできないが、そのスイッチは「冒険者向け:上級クラス用」と書かれていた。 23:11 (kunashi) 【フィオナ】「残念だったなオーウェン。こんな人形に倒される程度ではまだまだ未熟という事だな。」 と、倒れたオーウェンに対して特に慰めもせずに起き上がるための手をかそうと差し伸べて。 23:13 (rouge) 【ウェン】「……あー。 うん、確かにな。」 確かに恥はすれど、倒されたのは事実。 下手に言い訳はせず、その手を取って立ち上がる。 「まさか夜店にここまでの脅威がいるとは思わなかった。 …こりゃ、来年またリベンジだな、うん。」 23:15 (kunashi) 【フィオナ】「さて、帰ったら月奈に報告せねばなるまいな。『オーウェンが祭りの露店で出ていた子供もいい勝負をする剣術人形に後れを取っていた』と。」 くすり、と笑みを浮かべて指差した先。そこでは10にも満たない子供が先ほどの人形といい勝負を繰り広げていた。…これまた見ることは出来ないが、スイッチは「一般人:子供用」となっている。 23:17 (rouge) 【ウェン】「………うああ。」 流石にその光景には、がくりと肩を落とし。 「段階だよな…?段階があるんだよな…?」 その光景を見ているのが実に辛そうに呻く。 そう思わなければやっていられない、とばかりに大きく息をつく。 23:20 (kunashi) 【フィオナ】「落ち着けオーウェン。見てみろ、あんな動きも避けられないほどお前は愚鈍か?」 本気で落ち込み始めた姿に少し慌てて、さらによく見るように指を刺し。そこでは、明らかに動きの鈍い剣が少年を転がしているところで。 「あの程度の剣にならお前は負けないだろう。きっとお前のいうように段階でもあったのだろうよ」 23:21 (rouge) 【ウェン】「……そ、そうかな?  言われてみれば……」 23:24 (rouge) よくよく観察してみる。 …確かに、それはフィオナの言うとおりで…。  自分の動きは、子供のものではない、と言う事は自分でもよくわかっている。 …しかし、先ほど自分が充てられなかったのは事実であり…。 「さんきゅ、フレグランス。 流石にちょっと助かった。 …でも、リベンジはしなきゃな。 来年こそ、絶対宛ててやらなきゃきがすまん。」 23:24 (rouge) 戯れる子供と、人形を見ながら静かに闘志を燃やすウェン。 23:25 (kunashi) 【フィオナ】「うむ、その意気だ。」 明らかな落胆からは立ち直ったのをみると、それ以上触れるのはやめて。 「さて、では次はどうする?」 23:29 (rouge) 【ウェン】「あっちのほうになんか大きい建物があったよな。  なんかおどろおどろしい感じの奴。 何か面白そうだし、入ってみないか?」  奥のほうにある、やけに古風を目指して立てられた、そんな簡易小屋を指差して。 看板には、お化け屋敷、などと書いてあったり。 23:31 (kunashi) 【フィオナ】「ふむ、お化け屋敷か。…よし、わかった」 ふむ、と少し眉根を寄せて苦々しい顔をした後、頷いてそちらへ歩き始め。所謂「怖がっている」雰囲気ではないが、少し緊張しているようではあり。 23:32 (rouge) 【ウェン】「昨日入ったっていうミサキなんかは、物凄く怖がってたらしいけれどさ、フレグランスなら平気だろ。 俺もどんなものか見てみたいしさ。」 隣を歩く彼女が怖がるところは想像できず、そういうところを見たいわけでもなく。 ただ純粋に、一緒に中に入ってみようカナなどと、そんな事を考えて、物怖じせずに進んでいく。 23:34 (kunashi) 【フィオナ】「ふむ、そうか」 と、返事もどこか生返事。その様子にオーウェンが気づくかは判らないが…ぎゅ、と拳を握り締めながら彼の後ろをついていく。 23:36 (rouge) 【ウェン】「すいませーん、大人二枚ー。」  そんなフィオナの、かすかな変化、それに気付くことなく、受付に二人分のお金を渡し。 口を広げる闇の中に足を踏み入れていく。 23:38 (kunashi) 【フィオナ】「暗いな…」 すすす、と足音を立てないように進みつつ、オーウェンの背中が手を伸ばせば届く位置からは離れないように。きょろきょろ、と周囲を見渡し感覚を尖らせ続け。 23:39 *kon-ton quit (")))。oO") 23:40 (rouge) 雰囲気を盛り上げる音。 この中だけ世界が違うようなじめじめとした空気。 時折聞こえる悲鳴のような声。  よく出来た、墓場のイミテーション。 まあ、お化け屋敷としては…十分及第点を与えられる、そんな出来。 23:41 (rouge) 【ウェン】「結構、よく出来てるんだなあ…?」 きょろきょろと辺りを見回しながら、後ろを歩くフィオナに話しかけながら歩く。 暗闇で表情は見えないが、割と楽しそうにして折。 23:43 (kunashi) 【フィオナ】「うむ、暗い。視界も不鮮明で、余りよく見えないな…」 オーウェンの言葉にイマイチ合わない返事を返しながら、その背中から離れないように進んでいき。既に緊張は高まり、ここに何かアクションがあれば… 23:48 (rouge) うーらーめーしやー!  ……典型的な叫びとともに、墓場の影から飛び出す人影が二つ。 一つは、ウェンの前に醜くただれたメイクの顔をさらし、白装束で躍り出る。 もう一人もまた、同じような形。 フィオナの後ろにそっと近寄り、静かにその肩を叩き…。 23:50 (kunashi) 【フィオナ】「ッ!?」 肩に手があたる、その瞬間。闘技場で鍛えられた反射神経は一瞬にして体を戦場へと呼び戻し、その肩を叩いた手を握るとそのままその腕の根元へと肘を突き上げて。 23:52 (rouge) 【幽霊】「うおおおうっ!?」 素っ頓狂な声を上げて、肘を貰った幽霊が役の男が悶絶し、もんどりうって倒れこむ。 23:53 (kunashi) 【フィオナ】「あ、っくっ!!」 違わずその男の顔面へと伸びる、鋼鉄をも貫く拳。だがそれは、男の眼前で何とか意思の力で押しとどまって。 「…す、すまん…」 23:55 (rouge) 【ウェン】「フレグランス、これ、中々よく出来てるよ…な…あ、あああ…?」 彼が暗闇の中で見たのは、幽霊に華麗にカウンターを決め、トドメまでさそうとするフィオナの姿。 23:56 (rouge) 【幽霊】「う、うう…お、お客さん…こりゃあんまりですよ…」 がくがくと、崩れた顔のメイクのまま泣き言を言う、幽霊。 23:56 (kunashi) 【フィオナ】「申し訳ない…大丈夫か?」 少し息を落ち着かせながら、幽霊に手を差し伸べ。 …だが、その手はやはり意思から離れようと少し震えてしまっており、 23:59 (rouge) 【ウェン】「う、うああ…だ、大丈夫か、フレグランス…?」  ウェンを脅かしにかかった幽霊も心配そうに覗き込みながら。 心配するのは、フィオナ自身と、倒れた男であって。 00:02 (kunashi) 【フィオナ】「あぁ、私は大丈夫…だが…」 まだどうにも神経は尖っている様子で、少し闘気に似たものが発されており。…兎も角、早く出ようとして。 00:06 (rouge) 【ウェン】「あー……ホント、ごめんなさい。 後で、謝罪に伺うんで…。 …フレグランス、出ようか。」 男を抱え起こし、元きた道を戻っていく。 どこか、危うい感じのするフィオナに、どう、言葉をかければいいのだろう、と、そんな事を考えながら。 00:09 (kunashi) 【フィオナ】「あー…」 お化け屋敷から外に出ると、自責の念から気を落してベンチに座り込んでしまい。 「…すまないな、オーウェン。頑張ったんだが…いや、まだどうにも難しいらしい。」 00:12 (rouge) 【ウェン】「……なんか、悪いな。  変なとこ、誘っちゃったかもしれん。」 飲むか? と、途中で買ったドリンクを差し出しながら。 そういえば、彼女が凛々しくて、強くて…少し意地悪なところが在るのは知っているけれど、それ以外は何も知らない。 黙って隣に座り、言葉を待つ。 ないならないで、それでいい。 どんな形でも、気を落とした彼女の傍にいようとは思って。 00:14 (kunashi) 【フィオナ】「あぁ、いや、お前は悪くない。ただな、どうにも視認できない場所から気配が近づくと、つい制圧してしまってな」 ドリンクをうけとり、少し乾いた喉を潤しながらそれだけ喋り。 「…まぁ、もう大丈夫だと思っていたがまだまだらしい、ウェンに言うだけでなく、私も修練が足りていないというだけだ。」 00:19 (rouge) 【ウェン】「ん…そっか。」  深くは聞かない。 彼女にも事情があるのだろう、と、何かがあることだけを理解して。 「……まあ、誰でもそんなもんだと思うよ。 きっと、生きてる限り足りない事っていうのはなくならないんだからさ。」 自分も、ドリンクをあおりながら、夜の空に視線を移す。 00:24 (kunashi) 【フィオナ】「…何かわかったような事を言ってくれる。」 ふぅ、と重くなってきた空気を晴らそうと、ドリンクをあおってから空の冷たい容器をウェンの頬に押し当てて 「とりあえず、時間は限りがある。楽しもう」 00:28 (rouge) 【ウェン】「だからおれが言いたいのはその、これからも、未熟同士なんだし色々とよろしく…って、つめたッ!?」  頬に走るひんやりとした感触にぶるりと身体を震わせて。 横目でフィオナに視線を向ける。 「……時間は有限。 それには賛成だけど…」  立ち上がりながら…不意打ち気味に、同様の事を返す。 フィオナの頬にも容器を押し当てて。 「まあ、仕返しはしとこうと思うんだ。」 00:31 (kunashi) 【フィオナ】「ふふ、私はそんな重苦しい空気は好きじゃなあひゃんっ!?」 軽く笑って返そうと、それだけの積もりだったというのに頬に押し当てられた冷たさに変な声を上げてしまって。 「…よーし、オーウェン。お前がその積もりならば容赦せん。」 少し赤くなった顔をすぐに引き締めると、すっとベンチから立ち上がり。 「遊ぶぞ、勝負もしよう。本気でやらせてもらう。」 と、笑顔で答えると彼に手を伸ばして。 00:32 *nick D_EX_M → DEXM_AWAY 00:34 (rouge) 【ウェン】「ああ、望むところじゃないか。 なんだっていいぞ。 ダーツだって金魚すくいだって、何でもこなしてみせようじゃないか。」 その手を素直に取って、彼には珍しく、不敵に笑って。  再び、手を引いたままで店のほうへ歩き出す 00:35 (rouge) 【ウェン】「……今度はちゃんとデートって言って誘えると、いいのかもな。」  フィオナには聞こえないように、小さな声で呟きながら。  00:36 (kunashi) 【フィオナ】「さて、遊ぶぞ!」 最後の呟きは聞こえなかったのだろう。だが、その顔は晴れやかに祭りの舞台を眼前に広げて歩き始め。 00:36 (kunashi)   00:36 (kunashi)   00:36 (kunashi)