02:24 (torazou) …………溜息を吐く 02:24 (torazou) 必要以上に動揺してしまう自分の性格を直したくて……目を付けた相手 02:25 (torazou) アーヴィニ……同じギルドの仮面の魔術師……動揺など終ぞ見せぬ彼女から学べる所は無いだろうかと思い部屋の前に立つのだが 02:26 (torazou) 正直…少し苦手で躊躇いを見せる……この躊躇いを直したいのだが…… 02:26 (torazou) 【アズマ】「えうっ……」意を決して扉をノックする 02:27 (torazou) 【アズマ】「あっアーヴィニさんっ!一寸お話が有るんですが……」 02:27 (torazou) コンコンと硬質な音が響く 02:28 (misuta) 【アーヴィニ】「誰かね?」扉の向こうから、聞き慣れてきつつある声と、ノックの音。だが、自分は質問を返す 02:29 (misuta) 時間を稼がなければならない。急ぎ、マントを羽織り、揃えていたブーツに足を通す。 02:30 (misuta) 服の類を、ベッドの下に蹴りこんで。部屋の中、個人を示すような物が残っていないか、見渡す 02:32 (misuta) とりあえず、引っかかるものが無いのを確認すると、息を吸い、ペルソナを顔に押し当てた。自分の素顔と、心に 02:33 (torazou) 【アズマ】「あっあのアズマですっ!折り入ってお聞きしたい事と言うか……そのっ相談が有るんですけど」 02:36 (misuta) 【アーヴィニ】「相談、ね。私で役に立つことがそうそうあるとは思えないが」と、暫しの間を置いて。かちゃりと、扉が開かれる 02:36 (misuta) そこに在るのは、全身をすっぽりとローブに包んだ、仮面の怪人 02:37 (torazou) 【アズマ】「えっあうっ……」声だけ聞くと少し彼女に似てるなと思ったが姿を見ると…途端動揺して固まりそうになり 02:37 (torazou) 【アズマ】「そっそんな事無いです、ええと、あの聞きたいことと言うのは……」 02:39 (misuta) 【アーヴィニ】「立ったままで構わないのかね? 私は構わないが。相談というからには、短い時間ではなかろう」と、部屋に招じ、質素なテーブルと、椅子を勧め 02:40 (torazou) 【アズマ】「ええっはいっ有難うございます」出来の悪い人形のようにお辞儀をし 02:41 (torazou) 【アズマ】「あっあの聞きたいのはっどうしたらアーヴィニさんの様に為れるかなんですけど」 02:42 (torazou) 部屋に入り座った途端堰を切ったように問い 02:42 (torazou) 其処にはかなり思いつめたような真剣な面持ちで 02:43 (misuta) 【アーヴィニ】「それは不可能だな。もっとも、部分的になら可能な部分もありはするだろうが。どの部分を指して、なりたいと思ったのかね?」と、ベッドの縁に腰を下ろし、脚を伸ばして 02:43 (misuta) 脚を曲げれば、膝の位置がおかしい事に気付かれてしまう 02:44 (torazou) 【アズマ】「不可能なんですかっ!?」最初の一声にかなりしょんぼりした声を出し 02:45 (torazou) 【アズマ】「えっえっとですね……どうしたらそう言う超然とした態度を取れるんだろうなって……ほら僕は一寸……」説明するのが一寸惨めで 02:46 (misuta) 【アーヴィニ】「では、アズマ君は、実は女だった、とでも言うつもりかね?」くつくつと、仮面の奥で嗤い 02:47 (torazou) 【アズマ】「僕男ですよっ?・・・・女のような奴だって言われた事はありますけど」はふと溜息を付き 02:48 (misuta) 【アーヴィニ】「なるほど、態度ね。それならば、幾つか手段が無いわけではないよ。もっとも、私のような形に落ち着くかは、分からぬがね」わざとらしく、肩をすくめ 02:51 (torazou) 【アズマ】「皆の足を引っ張ったり、戦う時に引けを取ったり、しなければ良いんですっだって、えっとその…アーヴィニさんいつも冷静ですよね?どうやれば?」アーヴィニの微妙な心配事なと気がつくわけも無く… 02:51 (misuta) 【アーヴィニ】「君が、そうで在りたくない状態、になるのは。どういった時か分かるかね?」 02:53 (misuta) 【アーヴィニ】「原因が分からなければ、対策を立てる事は出来ない。ならば、まずはその原因を、君の口から説明してもらおうか」と、仮面の奥から、瞳を見据え 02:54 (torazou) 【アズマ】「町で怖い人に睨まれたり…この前ギルドに来てた冒険者さんも怖かったです…ええとあと敵と戦おうとする時とか……あと犬に追いかけられたり……それと、知らない人と話すのも一寸苦手です」 02:54 (torazou) ずんずん声は小さくなる 02:57 (misuta) 【アーヴィニ】「つまり、冒険者を除けば。脅威が迫っている時、だね。もっとも、冒険者もまた、脅威に映ったのかも知れないが」」 02:58 (misuta) 【アーヴィニ】「ならば、それが無くなるのは。脅威が目の前から無くなった時、と考えられるが。相違無いかね?」 02:58 (torazou) 【アズマ】「そっそうですね…やっぱり…あまり良くないですよね……」 02:58 (misuta) 【アーヴィニ】「良いも悪いも無い。身の危険を感じればパニックに陥るのは、どの動物も変わらぬよ」 02:59 (torazou) 【アズマ】「どうなんでしょう…怖くて無我夢中になってる時もありますけど……」 03:01 (torazou) 【アズマ】「それに、それだけじゃ冒険続けれませんし…」 03:01 (torazou) アーヴィニの言葉に悩みながら答えを出してく 03:01 (misuta) 【アーヴィニ】「ならば、簡単な事だよ。脅威が、脅威で無くなればいい」と、手を広げ 03:03 (misuta) 【アーヴィニ】「苦手な状況を想定し、それに対する対処を考えたまえ。もし、それが対処できると結論付けられれば、それは、消えはしないが薄まるはずだ」 03:06 (torazou) 【アズマ】「えっう……でも…そうやって対処できるようになるのって…難しいと思うんです」 03:08 (misuta) 【アーヴィニ】「では聞くが。君は最初、ゴブリンが怖くは無かったかね?」 03:09 (torazou) 【アズマ】「そっそれは怖かったですよ、こっちに来て始めてみる生物…えっといえ、とっ兎に角怖かったです」 03:10 (misuta) 【アーヴィニ】「では、今はどうかね? 一人で相対する時は怖くとも、パーティーでならどうかね?」 03:12 (misuta) 畳み掛けるように、質問を重ね 03:13 (torazou) 【アズマ】「……そうですね…危険だとは思うんですけど…皆と居ると勝てますから…」 03:13 (torazou) 間違った答えを出さないようにと…慎重に考えつつ 03:14 (misuta) 【アーヴィニ】「つまりは、対処できると分かっていれば、恐怖は薄れる、という事だよ」と、問題集の答えを開示するように。簡単な事だとでも言うように 03:15 (torazou) 【アズマ】「でっでもそう言う時ばかりじゃありませんよ?ギリギリで逃げてしまいたい時だってありますよ……」 03:17 (misuta) 【アーヴィニ】「勝てる確証が無ければ、逃げてしまっても良いのだよ。対処とは何も、打ち破ること、ばかりでは無い」 03:18 (misuta) やれやれ、と首を振って、その答えに三角をつけて 03:19 (misuta) 【アーヴィニ】「まずは、自力でも他力でもいい。対処の手段を揃え、それを良く知る事だ。手札が無くては、そもそも対処など出来ないからね」 03:19 (torazou) 【アズマ】「だけど誰も逃げなきゃ逃げれませんよ……」皆が戦うといえば反対する勇気も無い自分を知って要るから 03:21 (misuta) 【アーヴィニ】「それで、結局命を失うような失敗をした事はあったかね? この家業、いつ、それを失ってもおかしくないわけだが」 03:22 (misuta) とんとんと、まだ動いている、自分の心臓の上を叩き 03:25 (torazou) 【アズマ】「それはそうですよ…生きてなきゃアーヴィニさんに相談なんて出来ませんし……又会いたい人にも会えません」 03:27 (misuta) 【アーヴィニ】「それは、つまり。対処を他の人間が持っており、実行した結果だろう。別に、対処を考える頭も、自分の物である必要は無いのだよ」 03:27 (misuta) 人差し指で、仮面の額をこつこつ叩き 03:29 (misuta) 【アーヴィニ】「自分一人の時は困るだろうが。誰かと共に行動する時は、対処を誤らない人間に、目星をつけておくといい。その人間が、対処するのならば、危険でも乗り越えられると信じられる人間を、ね」 03:30 (torazou) 【アズマ】「でもそれじゃあ自分の態度を改めることにはならないじゃな……えっと御免なさい…相談に乗ってもらってるのに…さっきから我侭ばかりです」 03:30 (torazou) 彼女の言う事は理解できるが難しい事なんだなと思い 03:33 (misuta) 【アーヴィニ】「それは、その人間の対処なら大丈夫という、確証が無いからではないかね? 私が提案しているのは、原因である恐怖の抑止であって。態度自体は、恐怖を感じている限りは、一朝一夕には改めようが無い、と見ているが」 03:34 (misuta) そこで、面白い事を思いついたとでもいうように、くつくつと嗤い 03:34 (torazou) 【アズマ】「ふっふぇ?」 03:34 (torazou) アーヴィニの態度にきょとんとして 03:35 (misuta) 【アーヴィニ】「或いは、恐怖を上回るほどの。その態度を見せたくない相手、でも居れば別かもしれないがね」と、首を振って 03:36 (misuta) 【アーヴィニ】「今現在、君には強がる必要が無い。それでは、直す必要性も無いからね。たとえば、先の……会いたい人に見られたら、と考えると、どうかね?」 03:37 (torazou) 【アズマ】「どどどどどどどどどどどどどどどど、如何してアーヴィニさんが知ってるんですかっ!?」 03:38 (torazou) 先程まで蒼ざめそうになすら為っていた顔が真っ赤になる 03:38 (misuta) 【アーヴィニ】「会いたい人にも会えない、と言ったのは君だろう。居なければ、そのような発言は出なかろう?」 03:39 (misuta) 先ほどの嗤いの意味は、それだったか。また、耳障りな嗤い声を漏らし 03:41 (torazou) 【アズマ】「もっもしかしてヴァージニアさんとぶつかってたのみっ見てましたっ!?・・・・えっえっな何だ推測・・・あああああああああああああああああ、いっ今の黙ってて黙ってて下さいっ!!」驚きは安心してまた飛び上がるように動揺し 03:42 (torazou) アーヴィニに懇願するように詰め寄って 03:44 (misuta) 【アーヴィニ】「私に、そういった茶飲み友達が居るように見えるかね? 君は、もう少し先を考えた方がいいと思うがね」体勢的に、下がるに下がれず。安心させるように、朗詠の心配は無いと囁いて 03:45 (misuta) もちろん、一番知られてはいけない相手には。既に漏洩している。同一人物なのだから、知らぬはずが無い 03:46 (misuta) これは、予想外だった。仮面が無ければ、驚いた顔と。赤く染まった頬が見られていた事だろう 03:47 (torazou) 【アズマ】「そっそうですか…よかったー……あっいえ違うんです…ええとほら叉他の人にからかわれちゃいますし……えっと本当に内緒ですよ」 03:48 (torazou) 安堵の息を吐く…目の前の人物が何を思ったカなど想像の範疇の外で 03:49 (torazou) 自分の転げた穴が何であるのかなど……理解できるはずも無く 03:49 (misuta) 【アーヴィニ】「そもそも、どこの誰に懸想しているかも知らなければ、話の種にもならぬよ。人というのは、自信の知らぬ話題については、意外と淡白なものだ」 03:51 (torazou) 【アズマ】「けっ懸想……」ああうーと真赤に頬を染めて 03:51 (misuta) 白を切る。彼女の出現は2度。片方しか知らぬのであれば、確かに、ギルドの誰も知らぬ事になる 03:54 (misuta) 【アーヴィニ】「彼女に、そういった姿を見られたら。君はどう思うかね?」話を、軌道修正する。変な方向に転べば、また、知らず墓穴を掘りかねない 03:56 (torazou) 【アズマ】「本当に又会えるといいんですけど……えっえうっやっぱり変ですか?……ですよね。」その問いに困ったような表情で俯いていた顔を上げ 03:59 (torazou) 【アズマ】「出来れば…出来ればですけど、又会えた時もう少し胸を張って…えっと失敗しないようにしたいんです」 03:59 (misuta) 【アーヴィニ】「そちらではなく、最初の相談の方だがね。私が言っているのは。彼女……ひょっとしたら彼かも知れんが。その相手に、脅威と相対してうろたえる姿を見せたいかね?」 04:01 (misuta) 利用できる物は、何だって利用する。それが、錬法師の生き方だ。隠している自分の姿とて、それで戦力が安定するならば安いもの 04:01 (misuta) そう、自分に言い聞かせつつ 04:02 (torazou) 【アズマ】「見せたいわけ無いじゃないですか……あう…いえ、そうですね」力強く否定した後しゅんとして答える… 04:05 (misuta) 【アーヴィニ】「人間、目標が無ければ、努力はせぬものだ。ならば、普段からその目があると意識し、律すれば。いつか、出会えた時にも、そのような姿を見せずに済むやもな」 04:06 (misuta) 【アーヴィニ】「もっとも、結局は君の出す結果次第、ではあるがね」と、締めくくり 04:06 (torazou) 【アズマ】「…はっはい…さっき言われたことを考えて頑張って見ます」 04:08 (torazou) 少なくとも指針は貰った 04:08 (misuta) 【アーヴィニ】「そう、考える事だ。考える事をやめたときに、人は終わる。もっとも、メイジゆえの観点かも知れぬがね」 04:09 (torazou) そしてそれはその通りだとは思う…自分に自信が無いからといっても冒険に出るときには一人ではないのだからと言い聞かせ 04:10 (misuta) 少なくともそれで、月奈やフィアや自分の労苦は削減されるだろう。考えずに従う兵士は、指揮するには良いが、それは冒険者ではない 04:10 (torazou) 【アズマ】「あっありがとうございます……でも…あの、アーヴィニさんって思って頼り良い人だったのでホッとしました」 04:11 (torazou) 【アズマ】「最初は怒られて追い返されちゃうかなって…」 04:12 (misuta) 【アーヴィニ】「頼り切りになられても困るがね。必要な時に、必要な助言を惜しむようでは代行などできぬと思わないかね?」 04:13 (misuta) やれやれと、首を振って 04:14 (torazou) 【アズマ】「えっあはい。すみません」その言葉に自分の不見識を恥じたように紅くなって 04:15 (misuta) 【アーヴィニ】「それでは、行きたまえ。助言はしても、無駄話をする趣味は、私には無いのでね。これ以上は、それこそ話題を探さねばなるまい?」 04:16 (misuta) と、扉を指差して 04:17 (torazou) 【アズマ】「あっはい、長々とお邪魔しました」ぺこりと改めてお辞儀をし 04:19 (torazou) 【アズマ】「それじゃあアーヴィニさん」と来る時よりは少しだけ荷物の減ったような足取りで部屋を出る 04:19 (misuta) 【アーヴィニ】「必要な時間を惜しむ事は無い。ただ、実にならぬ助言を、重ねるのは御免だがね。多少の血肉になれば、それで幸いだ」と、送り出し。扉を閉じて 04:20 (misuta) 【アーヴィニ】「ふあぁ〜っ」気配が遠ざかったのを確認すると、その場にへたり込んだ 04:22 (misuta) 敵と相対するたびに、恐怖を感じていないはずもない。ただ、それに対する予測と、対処が頭の中にあればこそ、動揺せずに居られた 04:23 (misuta) この奇襲は、まさに予想外だった。一目惚れ、という言葉は知っていた。物語を見聞きして、ロマンチックだと思わなくもなかった、 04:24 (misuta) だが、まさか。自分がされる方に回るだなんて、思ってもみなかった。心臓に悪い。 04:25 (misuta) 【アーヴィニ】「でも、ごめんね」そして、その片思いが実る事は恐らく無い。自分が、父の夢を継いでいる限り 04:26 (misuta) 自分はいつか、この世界から居なくなろうとしているのだから。実らせぬ方が、親切というものだろう 04:27 (misuta) だから、聞こえぬ虚空に、謝罪を乗せた