●追加ルール  通常のHCのルールに加え、ヒロイン達はシナリオ開始時に[受胎率]を決定する。[受胎率]は「1D6」の 値となる。このとき、「1」が出た場合は「安全日」となり、[受胎判定]が−1D6される。「6」が出た場合は 「危険日」となり、[受胎判定]が+1D6される。なおこの際、[受胎率]を任意に[危険日(6)]にすることも できる。[受胎率]はシナリオ毎に決定しなおすこと。  また敵モンスターには[着床率]と[成長速度]というパラメーターがつく。[着床率]と[成長速度]は モンスター毎に固定である。PCは敵モンスターからHPダメージを受けるたびに、「2D6+受胎率」の [受胎判定]を行う必要がある。この判定で出目がHPダメージを与えたモンスターの[受胎率]を上回った場合、 ヒロインはそのモンスターの種――つまり仔を胎内に宿してしまうこととなり、バッドステータス【懐妊】状態となる。  【懐妊】状態はラウンドが進むたびに進行し、バッドステータスを受けたラウンドを1として、[成長速度]ラウンド 経過すると産み落とされることとなる。産まれた魔物はエキストラとして扱い、戦闘には参加しないものとする。  なお、モンスターからのHPダメージでHPが0になった場合、[受胎判定]を行わずに強制的に【懐妊】状態となる。  このルール環境において、ヒロイン達は皆一様に、娼館からの食事などによって魔物の仔を孕み易くなっており (通常のルールにおいて、モンスターの[着床率]は膣内射精されても無視できる程度のものである)、また受精・ 着床・受胎の瞬間を知覚できるようになっている。  だがヒロイン達はそれを一切知らず、娼館の出す依頼などを受けることとなる。 ●追加刻印ルール <受胎刻印:○□>  ○にはモンスターの種別「触手・動植物・粘液」のいずれかが、□には数字が入る。指定された種別のモンスターからの HPダメージによって行う[受胎判定]に+□D6される。  なお、魔族から受ける[受胎判定]には特別に、所持している全ての<受胎刻印>の効果が適用される。また、人間及びその他の 種別の対象から受ける[受胎判定]は、所持する<受胎刻印>の数の平均(端数切り上げ)の効果が適用される。  <受胎刻印:○□>は【懐妊】状態になるたびに、ヒロインを【懐妊】状態にしたモンスターの種別のものを1分取得する。 魔族、人間によって【懐妊】状態となった場合、任意の<受胎刻印>を1分取得する。これらの効果は、通常の刻印と同じように累積する。 ●バッドステータス 【懐妊○】:PCの胎内に、新たな命が根付いていることを表わす状態。このバッドステータスを受けている間は、 体のバランスと精神状況が安定せず、【運動力】−○、【MP】の最大値に−1の修正を受ける。○には、【懐妊】状態に なってから経過したラウンド数が入る。この効果は、胎内の仔を産み落とすまで持続する。  ただし特例として、魔族と人間から受けた【懐妊】状態は0で固定され、[成長速度]は「シナリオ終了」となる。また、 魔族と人間以外の対象からの[受胎判定]によって、更に【懐妊】状態にもなる。この際、ペナルティはモンスターの【懐妊】状態の もののみが適用される。 ●クライシスアクト● ・名称        :CP:SP:取得条件       :戦闘時使用条件 <暴れる子宮>    :  :  :なし         :【懐妊】状態時にHPダメージ  子を孕んでなお続く陵辱に、子宮の中の胎児が暴れ意志を伝える。母を責める為か、はたまた母を悦ばせる為に。 <受胎>       :  :  :なし         :【懐妊】状態になったとき  身体の最奥に満ちる濃厚な子種が胎内で生命の源と結びつき蠢き始める。 それを確信したあなたの表情に浮かぶ色は絶望か、あるいは忘我の快楽か。   <産み落とされる命> :  :  :なし         :【懐妊】状態が解除されるとき  本来は祝福されるべき行為であるソレは…異形の命を子宮に宿した状態では、神聖な場所をも蹂躙 された証明へと成り下がり、その倒錯は君に無上の快楽をもたらす麻薬と化す。 <授乳>       :  :  :<受胎刻印:○□>所有:胸AP0、HPダメージ  秘所を押し広げ、産み落とされた子供。ソレが体を這い上がり…母乳を蓄えた乳房にしゃぶりつく。 <蹂躙される臨月腹> :  :  :なし         :【懐妊】状態時にHPダメージ  子を抱え、大きく膨らんだお腹。ソレを叩かれ、嬲られ陵辱される。 <多重妊娠>     :  :  :なし         :【懐妊】状態になったとき  元々の体質なのか、それとも陵辱の果てに体が変質してしまったのか…。  君の体は、複数の生命を一度に受け入れ、育み始める。 <成長していく胎>  :  :  :なし         :【懐妊】状態が進行したとき  目の前で、刻一刻と成長をしていく子宮。その時脳裏に浮かぶのは、絶望か…はたまた倒錯した悦楽か。 <異胎の悦楽>    :  :  :SP10以上     :【懐妊】状態が進行したとき  胎内で動く仔を感じるとき、君は言い様のない快楽と安心感を得る。  虚ろな瞳に映るのは、母としての慈愛か、母体となった諦めか。 <初産>       :  :  :<受胎刻印:○□>なし:使い捨て。【懐妊】状態が解除されるとき  自らの血肉を分けて初めて産み落とした我が子は、人のソレではありえない。その記憶は、永遠に刻まれる。 <疼く子宮>     :  :  :SP10未満     :<初産>使用済み。HPダメージ  胎内に異形の精液が満ちていく。やがて命へと成るその熱さに、身体は歓喜し、心は涙す。 <淫らな分娩>    :  :  :SP13以上     :<疼く子宮>使用済み。【懐妊】状態が解除されるとき  満ちた胎より、異形の仔が産まれ出る。人外の出産に、思考が焼ききれる程の快楽が脳を侵す。 <受胎の期待>    :  :  :SP15以上     :<受胎刻印:○□>を持つ種別からのAPorHPダメージ  君の心と体は妊娠を心待ちにするようになった。どんなに理性を働かせても受胎への期待は精神と子宮をえぐるのだ。 <淫らな母親>    :  :  :SP15以上     :【懐妊】状態時にHPダメージ  君は、胎に子を抱えながらもなお獣のように蹂躙される快楽を忘れられない。  むしろ、求めているモノはその時に得られる背徳感と…流れてしまうかもしれないスリルなのである。 <被虐の悦び>    :  :  :SP15以上     :HPダメージ  君の体は痛みすらも快楽として感じてしまうようになった。  もう二度とは元に戻れない体へ与えられる快楽を君は貪るしかないのだ。 <更なる受胎>    :  :  :SP15以上     :【懐妊】状態が解除されたとき  仔の居ない胎に、物足りなさを感じる。子宮の空虚さを埋めるため、更なる凌辱を――妊娠を望み、脚を踏み出す。 <必然という摂理>  :  :  :なし         :[危険日]で【懐妊】状態になったとき  卵子に精子が結びつき、仔を成す。それが必然。今日この日がどんな意味を持つか、知らぬ筈は無い。  注がれた精子は歓喜し、器と交わり命へとなっていく。 <偶然という悪夢>  :  :  :なし         :[安全日]で【懐妊】状態になったとき  ――安心しきっていたのかもしれない。“絶対”は無いとわかっていたはず。  大きくなりつつある胎は、その現実を突きつける。 ●特殊状況  ヒロイン(PC)同士が魔族の姦計や罠等で絡みあい、フタナリの対象と性行為を行う場合があるだろう。この場合、 [受胎判定]の目標となる[着床率]は、「精液を出すPCの【体力】+精液を受けるPCの【魔力】」となる。 これによって【懐妊】状態になった場合、【懐妊】状態は0で固定され、[成長速度]は「シナリオ終了」までとなる。 ●産まれて来る仔の扱い  自身の血肉を分けて産まれて来るモンスターや魔族。これらを如何するかは基本的にヒロイン達に任されている。  モンスターの仔が産まれた場合、その殆どは直ぐに野に放たれて行く。その行方は知れず、いつの日か産んだヒロインと 相対することもあるかもしれない。  魔族や人の子を孕んだ場合、娼館で“処理”を行う事になる。“処理”、と言っても別に堕胎するわけではない。 魔物たちと違って成長の遅い子は、娼館のスタッフが成長促進の魔法をかけて、短時間で出産させる。場合によっては、 孕み腹のまま客を取らせることもあるだろう(そういう趣向を好む客が居ないわけではない)が、次の依頼までには 必ず産み落とすことが義務付けられている。  産み落とした子に関しては、産んだ者にその処遇は任されるのが殆どだ。忌み子として殺すこともあるだろう。もしくは そのまま娼館の自室で育てるかもしれない。場合によっては、孕ませた魔物や魔族が引き取ることもあるだろう。  いずれにせよ、ヒロインが自身の子を産んだ、と言う事実は、決して消えないのだから。