15:36:20(rapunzel )   15:36:20(rapunzel )   15:36:21(rapunzel )   15:36:52(rapunzel ) ――朝の陽の光が、部屋を彩る。 15:38:28(rapunzel ) 採光を計算されている部屋は、まるで世界が見違えたかのように、別世界となる。 15:39:23(rapunzel ) 黒から、白へ。 15:39:36(seduki ) 朝日の光を千々に散らし、男の髪は眩しく。 15:39:59(seduki ) 対して、未だ眠る女の髪は、その光をも吸い込む漆黒。 15:40:56(rapunzel ) 相反する、2人だった。男と女。白と黒。 15:41:26(seduki ) 片やすでに起きており、もう片方は未だ眠る。 15:41:36(rapunzel ) ……絡み合っている様は、まるで太極図のよう。 15:42:20(rapunzel ) 眠る前と、同じように。男は、女の髪に、指先を絡める。 15:42:34(rapunzel ) 右回り。右回り。左回り。右回り。 15:42:48(seduki ) 女の睫が僅かに揺れる。小さく声が漏れ… 15:43:36(seduki ) そして、瞼を通し、視界が赤黒く染まっている事に気付く。 15:44:00(seduki ) 薄く瞳を開く。ゆっくりと。 15:44:44(rapunzel ) 男は、指先を止める事無く。 15:44:59(rapunzel ) 視線の先は、女の顔を注視している。 15:45:37(seduki ) 半開きの瞳から入る視覚映像によれば…此処は他人の家の天井。 15:46:21(seduki ) 僅かに香る他人の匂い、間近には他人の香り… 15:46:32(seduki ) そして、顔を突き刺す様な朝日。 15:46:58(seduki ) 【行奈】「カーテン…閉めて頂けますか…」 15:47:03(seduki ) か細い声。 15:47:48(rapunzel ) 【雪人】「お前の顔が見えなくなってしまう」  15:48:01(rapunzel ) 優しい声。 15:48:23(seduki ) 【行奈】「太陽の光は…私の身体を苛むのです」腕で顔を覆い、仰ぐ様に。 15:49:26(rapunzel ) 【雪人】「……そうか。これなら少しは和らぐだろう」 15:49:30(seduki ) 腕で両目を覆っても、唇が動くのは見える。 15:49:54(seduki ) ――人間ではない。太陽の光は、彼女の身体を灰にはしないが、十分に苛む。 15:50:03(rapunzel ) DAKに命じ、カーテンを閉じさせる。 15:50:31(seduki ) その声で確認するまでもなく、隣に居たのが誰なのかは分かっていたのだが。 15:50:57(seduki ) 【行奈】「おはようございます」改めて、顔を覆ったまま挨拶した。 15:51:30(rapunzel ) 部屋の採光が抑えられ、「まぶしい」という言葉から部屋が解放される。 15:52:04(seduki ) 腕を下ろし、薄暗い光の中、布団で胸を覆ったまま上半身だけ起こす。 15:53:41(rapunzel ) 【雪人】「体の調子は、どうだ」 15:53:56(rapunzel ) 寝転がったまま、行奈を見上げる。 15:54:26(seduki ) 【行奈】「自分でも不思議なぐらいに、いつも通りです」 15:54:42(seduki ) 振り返り、男を見る。…裸? 15:54:46(rapunzel ) 【雪人】「……いい眺めだ」 雪人が、そんな台詞を言う。 15:55:25(rapunzel ) 雪人の視線は、上半身を起こし、振り返った行奈を――その身体のラインを、堪能するかのよう。 15:55:28(seduki ) 【行奈】「――っ!?」起きる時に胸を覆ったのは、たぶん癖だろう。 15:55:53(seduki ) いや、いつも一人で寝起きする時は自分とて裸で寝ているのだが…隣に誰かが居る時はさすがに服を着て寝る筈なのに。 15:57:54(seduki ) 【行奈】「…貴方が…脱がせたのです?」 15:58:37(seduki ) 覚えていない。しどろもどろで、また身体を横たえる。 15:58:52(rapunzel ) 【雪人】「何も、覚えていないようだな」 15:59:08(rapunzel ) 自然な動作で、左腕を行奈の頭の下に入れる。 15:59:17(seduki ) 【行奈】「貴方が上に覆い被さってきたあたりは…覚えています」 15:59:40(rapunzel ) 横たえた行奈の頭に、丁度よく、雪人の左腕が収まった。 16:00:05(seduki ) つまり…彼女は、自分の首筋に、雪人が絞めた痕が僅かに残っている事を知らない。 16:03:06(rapunzel ) 【雪人】「……行奈。お前は、エリナを……どこまで知っている?」 雪人の右手が、行奈の左頬を撫でる。 16:03:29(seduki ) 【行奈】「エリナ…ですか」 16:04:02(seduki ) ここでようやく、視線を合わせた。今の行奈の表情は、まだ寝惚けているのか、無表情に近いものがあるが。 16:05:26(seduki ) 【行奈】「私の、妹。私は軌道で生まれ、妹は5年後に地上で生まれ、私の顔を知らないまま12年間育ち…」 16:07:20(seduki ) 【行奈】「そういえば、私が地上に降りてから3年経ちますが、一緒に暮らした事は無く…」 16:08:52(rapunzel ) 【雪人】「ほとんど何も知らない。……そういうことか?」 16:09:21(seduki ) 【行奈】「はい。母と父から聞いた話でしか、知らないのです」 16:10:57(rapunzel ) 【雪人】「そして……」 頬を撫でる手が、そのまま……顎に優しく触れるように。 16:11:24(rapunzel ) 【雪人】「お前は、自身の事も……知らない」 16:12:12(seduki ) 【行奈】「…そうですね」力無く、全ての表情を消し、顔を背けた。 16:12:36(seduki ) 何も知らないという事が、こんなにも不安を齎すとは。 16:13:21(seduki ) …いや、今までは、地上に降りて、いろいろな物事や人々に触れ、刺激が、“知ろうとする事”から遠ざけていたのかも知れない。 16:15:28(rapunzel ) 【雪人】「……選択肢は少ない」 そう言って、顎を軽く持ち上げる。それだけの動作で、背けた顔の向きは修正され、雪人と向き合うことを強要される。 16:16:22(seduki ) 【行奈】「…知りたくない」抗おうとする意思はあるものの、その言葉に普段の覇気は無く。 16:16:48(seduki ) 【行奈】「今は、今は…知りたくない」 16:17:24(rapunzel ) 【雪人】「今は、か。ならばいつ向き合う?」 16:18:10(seduki ) 【行奈】「向き合おうとしたその時には、自ずと、運命に巡り会う」 16:18:32(seduki ) そうして生きてきた。少なくとも、この3年間は。 16:19:45(rapunzel ) 【雪人】「そうやって、ずっと逃げ続ける……というわけか。確かに。それも悪くない」 16:20:24(rapunzel ) 【雪人】「妹から、エリナから逃げ続けてきたように。自分からも逃げ続けるといい」 16:20:43(seduki ) 【行奈】「今、貴方と居るこの時間だからこそ。今、貴方に見せたくないからこそ」 16:20:54(seduki ) 顎を持ち上げていた手を、掴み返す。 16:24:15(rapunzel ) 【雪人】「……多少は、自覚……いや、違うか。思い出した事は、あるのだな」 雪人は、微笑む。 16:24:38(seduki ) 【行奈】「そんなもの…全くありません。ですが、」 16:24:51(seduki ) その微笑に微笑みで返した、次の瞬間。 16:25:43(seduki ) もう片方の腕も掴み、素早くシーツに雪人の両腕を縫い付けた。 16:26:03(seduki ) 【行奈】「今、此処に在る私は、私ですもの」 16:26:28(rapunzel ) 【雪人】「……"見せたくない"、とお前は言った」 動じずに、雪人は行奈の目を見る。 16:26:54(rapunzel ) 【雪人】「見せたくない自分がそこに在る、と知っている、わかっている……そうだな?」 16:27:11(seduki ) もし、本当に“もう一人の自分が居る”のなら…その“もう一人”すらも、自分の自我で飲み込んでやればいい。それだけの事だ。 16:27:55(seduki ) 【行奈】「過去など、どうでもいいのですわ。見せたくないのは事実かも知れません、そう願う私も居るのかも知れません。…でも、」 16:28:24(seduki ) 言葉を止める。行奈は、雪人を見下ろすだけ。 16:29:54(rapunzel ) 【雪人】「それとも……もう、既に、お前の中では――」 16:30:02(seduki ) 逆光は弱く、互いに表情も確認できる距離。 16:35:26(seduki ) 【行奈】「“Cogito ergo sum.”“Homines id quod volunt credunt.”」 16:35:49(seduki ) すらすらと、災厄前の死語が紡がれる。 16:36:34(seduki ) 勝ち誇ったが様に、微笑みすら浮かべている。 16:36:34(rapunzel ) 【雪人】「違うな。それはお前が絶望しているからに他ならない」 16:36:58(seduki ) 【行奈】「絶望?」不思議そうに。 16:38:29(rapunzel ) 【雪人】「それとも、それすらも甘受して生き続ける道か」 16:39:26(seduki ) 【行奈】「そんな事…最早、どうでもいいではありませんか」 16:39:57(seduki ) 素早く、行奈の唇が雪人の首筋を捉えた―― 16:40:58(rapunzel ) 【雪人】「……ならば。試してみるか?」 16:41:14(seduki ) 【行奈】「何を?」 16:41:27(seduki ) いつでも“吸える”のに、それをしない。 16:41:39(rapunzel ) 行奈の唇は、雪人の首筋の直前だ。 16:42:28(rapunzel ) 【雪人】「どうでも良い事柄なのか、否か……という事を、だ」 16:42:50(seduki ) 【行奈】「…成程」小さく呟いた後… 16:43:09(seduki ) 唇が、雪人の首筋に触れた。 16:43:33(seduki ) 瑞々しい生気が喉を潤していくのが分かる。 16:44:07(rapunzel ) 雪人は、行奈の頭を押さえ……離すかと思いきや、逆に抱きしめた。 16:44:34(rapunzel ) いや。少しだけ違う。それはむしろ、自分の身体を餌にした、拘束。 16:45:09(seduki ) さらに近くなったその温もりに、安心しきった様にさらに嚥下していく…が… 16:45:28(rapunzel ) 【雪人】「……ショータイムと、行こうか」 16:46:22(seduki ) 【行奈】「…何?」動揺と共に“吸う”のを止めた時、すでに遅かったのかも知れない。 16:47:24(rapunzel ) 《タイムリー》 御霊Uの破壊。 雪人の指先が、行奈の後頭部の一部分――御霊Uを制御する、”そこ”――に触れて……壊した。 16:48:43(seduki ) 【行奈】「うく…あ…っ」破壊されたその瞬間…吸いかけた息が漏れ。 16:49:27(rapunzel ) 一方、雪人も身体が重い。精気が吸われたのは事実である。 16:49:52(seduki ) 高いセキュリティを誇るそのサイバーウェアが、まさか、ウェットの人間に破壊されるとは思いもしない。 16:50:10(seduki ) ましてや、相手が、信頼する者だというのなら尚。 16:50:44(rapunzel ) ――雪人は、力の加減を変えた。身体にうまく力が入らないが、それでもなお、優しく行奈を抱きしめる。 16:51:00(rapunzel ) 【雪人】「……さあ、行奈。――何が、見える?」 16:51:45(rapunzel ) ああ、その雪人の微笑みたるや、なんと壮絶か! 16:52:03(seduki ) 答えは無い。瞳は開いたまま。 16:53:12(seduki ) しかし、指先が僅かに動く。 16:54:56(rapunzel ) 雪人は、自分の身体を確認する(知覚・シャープアイ・究極鑑定)。……吸われた量は少ない。回復も早いだろう。 16:55:24(seduki ) 【行奈】「“Reload is completed.”」 16:55:39(seduki ) 開いたままだった瞳が生気を取り戻す。 16:56:45(seduki ) 瞬間的にIANUSのアップロードをオンライン上で行う――理論上は簡単な様だが、そのサービスを受けられるのは一部の特権階級のみだ。 16:57:01(seduki ) (《天罰》 16:57:31(seduki ) アップロード後に再起動。それを、2秒にも等しい時間で行えるとは。 16:58:23(seduki ) 【行奈】「…実際にやるのは初めてでしたが」上体を起こし、首筋を押さえる。 16:58:59(rapunzel ) 【雪人】「答えろ、行奈。――何が、見えた?」 16:59:58(seduki ) 【行奈】「何…と言われても…幼い頃の自分であろう少女が、其処には居ましたが…それ以外は…」 17:01:23(rapunzel ) 雪人の笑みは、変わらない。何故なら――今の、ほんのわずかの攻防で、 17:01:46(rapunzel ) ハードウェア的な防御壁に、蟻の一穴が開いたと判断したからだ。 17:02:06(seduki ) いや、むしろ、自分でも初めて見たのかも知れない。自分が幼い頃のホロは一枚も残っていない。 17:02:08(rapunzel ) 今、行奈が言った事。それが、その理由に他ならない。 17:02:49(seduki ) では、初めて見た彼女を、どうして、“自分の幼い頃”だと分かったのだろう? 17:03:43(rapunzel ) ――今しかない。今が、ベスト。今こそが、最高のタイミング。この時を逃してしまえば、即座に防御壁は回復してしまうだろう。 17:04:48(rapunzel ) 雪人は、右手を伸ばし、行奈の胸に触れる。心臓の鼓動を確認する。 17:05:31(seduki ) 【行奈】「や…あ…な、何を…?」びくり、と身体を震わせるその様は、いつもの彼女の反応と同じ。 17:05:43(seduki ) そして形の良い胸の下、心臓は、確かに動いていて。 17:05:58(rapunzel ) 行奈の肌の柔らかさ、形のふくよかさを堪能するのは、残念ながら「今」は、二の次である。 17:07:02(rapunzel ) 雪人は、タイミングを合わせる。行奈が息を吐き、吸ったその瞬間。心臓が鳴り、音が止むその瞬間。その2つの「静止」が、重なる時を。 17:07:52(rapunzel ) そして、時が重なった刹那……雪人は、行奈の目をまっすぐ見たまま、告げた。 17:09:18(rapunzel ) 【雪人】「全てを思い出せ、行奈」 雪人は、《真実》を問いただす。それは、行奈というより、行奈を構成する全ての”モノ”に対して告げる、無慈悲な言葉。 17:10:36(seduki ) 【行奈】「“全て”…?」 17:11:24(seduki ) 思い出そうとすれば、する程、少しずつ…脳が締め付けられる様に、じりじりと痛みだして… 17:11:53(rapunzel ) 【雪人】「お前が思い、ゆえにお前があるのなら! ヒトが、望む事を信じるのならば!」 17:12:27(rapunzel ) 雪人の声が、荒く、一段と大きくなる。 17:12:49(rapunzel ) 雪人は起きあがり、行奈の胸を掴みながら、まっすぐ行奈を見据え。 17:13:08(seduki ) 【  】「…面白くない。幸せそうなあたし」 17:13:34(seduki ) 再び視線を合わせた彼女は、最早、ヒトではなく。 17:14:17(seduki ) 【  】「だから、少し、さよなら。幸せな、可愛い、綺麗な、素敵なお人形」 17:14:44(seduki ) 狂々しいその瞳は、紅を通り越して、血の様な輝きを放つ。 17:16:52(rapunzel ) 【雪人】(――ソフトウェアの防壁か、それとも……自己防衛本能か。なんにせよ、あともう一息だな) 17:18:15(rapunzel ) 【雪人】「安眠はできたか?」微笑む。 17:19:03(seduki ) 【  】「ううん、また暗い檻の中。いつの間にか放り込まれて。だから、あなたも、ぐちゃぐちゃにするの。あたしに酷い事するんだもの」 17:19:30(seduki ) 雪人の頬に触れたその指先は、凍った様に冷たくなっていた。 17:19:52(rapunzel ) 【雪人】「いいや。お前は、もう檻の中にはいない」 17:20:07(seduki ) 【  】「うん。出してくれた事には感謝してる」 17:20:29(seduki ) 立ち上がり、DAKの前まで歩いていく。 17:20:35(rapunzel ) 【雪人】「では、お前はどこに居るのだろうな?」 17:21:20(seduki ) 【  】「あたしは、夢の中を彷徨うの。広い海を、夢を、彷徨うだけ。こんな身体に閉じ込められたくなんかない」 17:22:40(seduki ) DAKの前に座る。キーボードを操作せずとも、意思はウェブに沈む。 17:24:03(seduki ) 雪人の家のDAKだというのに、家主には御構い無しらしい。 17:24:43(rapunzel ) 雪人は、そんな”行奈”に歩み寄る。   23:05:11(rapunzel ) 行奈の身体……一糸まとわぬ綺麗な裸体を、見やる。 23:05:53(seduki ) 【  】「うーん…着地地点はこのあたりでいいかな」 23:06:12(seduki ) 【  】「…何?」 23:06:54(rapunzel ) 幸いな点をあえて述べるなら、彼女のサイバー化は主に神経系に集中しており、肉体的には通常の女性とあまり変わらぬ事だ、つまり――重くない。 23:07:17(seduki ) 顔ごと視線を向けるが、意識はウェブの海の中に半分浸されたまま。 23:08:41(rapunzel ) 【雪人】「世界へ出るのか、リリス?」 23:09:37(seduki ) 【  】「世界? 違うわ。此処は陸地。其処は海。あそこは空。私が行こうとしているのは海。全てが合わさってようやく世界になる」 23:11:18(rapunzel ) 【雪人】「俺が教えた事、覚えているか」 23:11:46(seduki ) 【  】「えーと、何? 貴方はたくさん教えてくれたから、どれの事に関してか分からないわ」 23:12:00(rapunzel ) 雪人は、苦笑する。 23:12:40(rapunzel ) 【雪人】「安眠、だ」 23:13:02(seduki ) 【  】「ああ、それ。眠ること。ゆっくりと、何も考えずに眠ること」 23:13:17(seduki ) 思い出せたのが嬉しいのか、無邪気に微笑んでいる。 23:13:37(rapunzel ) 【雪人】「……それは、この先のお前にとって、必ず役に立つ。賭けてもいい」 23:14:22(seduki ) 【  】「うん、分かった。…もしあたしが死ぬ様な事になったら、眠るように死ぬ事にする」屈託無く、さらりと、“死”という単語を口にする。 23:14:41(seduki ) そして、雪人に背を向け、DAKに向かい。 23:18:10(rapunzel ) 【雪人】「アディオスではない。アデュ。“永遠のさよなら”だ、リリス」 23:19:13(seduki ) 【  】「そう…だね」頷き、その意識の100%が、ウェブの海に浸り。 23:20:34(seduki ) 【  】「でも、ちょっと眠っていてもらうからね」最後にそう呟き…行奈の身体は、DAKの前で、まるで糸が切れた様に… 23:21:14(seduki ) (《霧散》、リリスはウェブの海へ。《神の御言葉》、行奈を気絶 23:21:58(seduki ) とさ、という軽い音。キーボードの上に、まるで崩れた様に。 23:22:50(rapunzel ) 【雪人】「……アデュ」 もう一度、小声で呟いた。 23:23:21(rapunzel ) そして、行奈を抱きかかえる。 23:23:43(seduki ) DAKの中に広がる風景は、文字通り、誰も居ない海―― 23:25:41(seduki ) 瞳は閉じている。四肢は重力に引かれている。 23:26:01(rapunzel ) 雪人は、完全に脱力している行奈をベッドに寝かせる。 23:27:08(seduki ) 形の良い胸は、身体を横たえても崩れる事は無く。 23:27:48(seduki ) なだらかな稜線は、シーツの白に劣らない白。 23:28:07(rapunzel ) 行奈の横に寝そべり、雪人は再度、彼女の胸に、手を置く。 23:28:17(rapunzel ) 心音を確かめる。呼吸音に耳を澄ませる。 23:28:51(seduki ) 生きている。気絶しているだけ。その顔は酷く安らかで。 23:29:47(rapunzel ) 安堵の息。……後は……起こすだけだ。 23:30:30(rapunzel ) 雪人の顔に、まるで子供が悪戯をする時のような、そんな独特の表情が浮かぶ。 23:30:41(rapunzel ) 心音を確かめる為に添えた手を―― 23:30:55(rapunzel ) 突然、愛撫へと切り替えた。 23:32:05(seduki ) 僅かに、肩が震える。しかし、完全な覚醒にはまだ至らない。 23:32:29(rapunzel ) 胸だけではない。腹、腰、脚、恥丘、淡い茂み、首、頬…… 23:33:05(rapunzel ) 雪人の右手が、行奈の身体の上を這い回り、刺激していく。(芸術:愛撫) 23:33:48(seduki ) 僅かな、声にならない声が漏れる。無意識に、指先がシーツを掻く 23:36:05(rapunzel ) 右手はそのまま、股間を覆うように置かれる。閉じた線の上部と、恥丘を全体的に揉んでいく。ゆっくりと、しかし定期的に。 23:36:42(rapunzel ) 雪人はそのまま軽く身を起こし――左手で、行奈の右の胸を揉みしだきはじめる。 23:36:50(rapunzel ) 強く、優しく。そしてまた強く。 23:37:02(seduki ) 誰だろう。こんな悪戯をする人は。 23:37:28(seduki ) 勝手に声が出てしまう。勝手に身体が震えてしまう。 23:37:35(seduki ) ゆっくりと意識が引き上げられ… 23:38:00(rapunzel ) 雪人の舌先が、行奈の形の良い胸を――いや、乳首を軽くつつき。 23:38:52(rapunzel ) そのまま、愛しそうに、左手で右胸を掴み挙げ……乳首をくわえる。 23:39:08(rapunzel ) 右手は、全体的に下腹部を刺激し続けている。 23:39:51(seduki ) ゆっくりと、自分の意思にはお構い無しに昂ぶっていく意識の中、瞳を開くと。 23:42:12(rapunzel ) 【雪人】「……何度目だろうな。3度目か?」 雪人は軽く行奈の顔を見る。だがそれも一瞬だ。 23:42:41(rapunzel ) 【雪人】「おはよう、行奈」 そう言って、行奈の胸にしゃぶりつく、 23:43:48(seduki ) 【行奈】「や…あ…ちょっ…雪人さん…?」軽く掻いていたシーツに、今度は爪を立てる。がくりと、大きく身体が震えた。 23:45:13(seduki ) こんな事をする様な男は、雪人ぐらいのものだ。…いや、そういった悪戯を許可している相手は限られている。 23:49:35(rapunzel ) 【雪人】「……ほぐれてきたな」 23:50:08(seduki ) 【行奈】「どうしたのです…?」 23:50:44(seduki ) 記憶が断片化されていて、何故自分がこの様な状況に置かれているのかがそもそも分からない。 23:51:45(seduki ) そういえば、いつから二度寝してしまっていたのだろう? さっき目覚めた時よりもさらに部屋は明るい。あれからどれぐらい経ったのか。 23:52:41(rapunzel ) 【雪人】「“治療”のようなものだ――表向きは」 23:53:13(rapunzel ) そう言って、雪人が行奈の身体に覆い被さる。……反対に。 23:53:22(rapunzel ) 行奈の脚を開き、そして。 23:53:54(seduki ) 【行奈】「い、いきなりですか?」両手で両肩を押し返すが… 23:54:25(seduki ) 相手から体重をかけられている状態で、敵う筈も無く。 23:54:42(rapunzel ) 半ば、無理矢理シックスナインの体勢に持ち込む。 23:54:49(rapunzel ) そして、雪人の舌が、行奈の秘所を、愛撫し始める。 23:56:03(seduki ) 【行奈】「くふっ…」無理に口腔に押し込まれる其れを、必死に咥え込み。 23:56:40(seduki ) いや、そうでもしないと、喉に詰まる。それ程に、すでに硬く勃ち上がっていて。 23:57:25(rapunzel ) 部屋に、淫猥な音が響く。 23:58:49(rapunzel ) 絡み合う男と女の、口と唾液と陰部が産みなす音楽は、まさしく淫靡に。 23:59:01(seduki ) 息が吸い辛い。舐め取られていくその感覚に全てを委ねたくなるが、すると口の動きは緩慢になる。 00:01:04(rapunzel ) 指と舌が、丹念に、丁寧に、執拗なまでに、しかしじらすように、巧妙に刺激していく。 00:02:39(seduki ) 対するは、常に余裕の無い動きによる愛撫。何処をどうすれば相手が感じるのか…それを思い出す暇も与えられず、ぎこちない舌の動きだけ。 00:02:51(rapunzel ) ……不意に、中指が一本、無造作に突き入れられた。 00:03:25(seduki ) 【行奈】「っ…!」口にものが入ったままなので、声はくぐもっている。 00:04:17(rapunzel ) 舌先で転がすように小豆を刺激しつつ、中指は行奈の中を這い回り、自己主張をする。 00:05:26(seduki ) 【行奈】「っはあっ…あ…っ…」ついには、吐き出すように口を逸らし、大きく息を吸いながらも、次いで声が吐き出された。 00:06:39(rapunzel ) どれだけ愛撫しただろうか。やがて、雪人は行奈から身を離し。 00:07:24(seduki ) 【行奈】「何の脈絡も無く…どういう事ですか…」身体は悦んでいるが、それは抗議の声。 00:07:35(seduki ) 肩で息をしながらも、問うた、 00:07:48(seduki ) “良く分からない”と顔には書いてある。 00:09:23(rapunzel ) 【雪人】「脈絡ならあるだろう?男と女が裸でいるのだから」 言いながら、行奈の脚を広げる。己のモノを、行奈の入り口に添える。 00:09:50(seduki ) 【行奈】「それは、貴方が脱がせたのであって…って…ちょっとっ…あの…」 00:10:01(seduki ) もう一度、肩を押そうとするが…間に合わなかった。 00:10:36(rapunzel ) 【雪人】「いいや?脱いだのは、“一緒”さ」 00:10:58(rapunzel ) そう言って、雪人は行奈に身体を重ねた。 00:12:01(rapunzel ) 雪人の、固く、そそり勃ったモノが、行奈の中を押し分けて侵入していく。 00:12:21(seduki ) 【行奈】「一緒…って…あ…っあ…」押しても、押し返しても、侵入が止まることは無い。 00:12:58(seduki ) まるで、ゆっくりと、傷口にもう一度刃物を刺すかの様なその行為。 00:13:41(seduki ) 血の代わりに溢れていくのは、生温い体液と、苦しさと心地良さが入り混じった声。 00:14:54(rapunzel ) 雪人は、行奈をゆっくりと抱きかかえ。座位の体勢に持って行く。 00:15:30(rapunzel ) 座りあったまま、繋がったまま……2人が向かい合う。 00:15:49(seduki ) 【行奈】「…あ、駄目…」否定する言葉を吐いておきながらも、その身体が相手の動きを阻害する事は無い。 00:16:07(seduki ) 見詰め合うのが、単純に、恥ずかしかっただけかも知れない。 00:16:26(rapunzel ) 雪人の紅い瞳が、行奈の朱い瞳を、じっと見つめる。 00:18:12(rapunzel ) 【雪人】「行奈。……頭痛の類(たぐい)は無いか」 00:18:29(seduki ) 【行奈】「…ええ」頷く。 00:20:59(rapunzel ) 【雪人】「……ゆっくりと、思い出してみろ。思い出せる限りを」 00:21:52(seduki ) 【行奈】「……ええ」もう一度、頷く。 00:22:38(seduki ) …しかし、思い出そうとしても、今は、刺し貫かれているその傷口が疼く。 00:23:00(seduki ) いや、思い出す事は出来るのかも知れない。 00:23:42(seduki ) けれど、今手元にある温もりを、熱を、相手がくれる全ても、今は感じていたい。 00:25:58(seduki ) 【行奈】「貴方が、こんな悪戯をするから…思い出せそうにありません」困った様に髪に手を伸ばし、撫でる。 00:26:45(rapunzel ) 【雪人】「今のお前は、生まれ変わったに等しい……お前が信じるか否かは、ともかくとして」 撫でられるままに、見つめる。 00:27:29(rapunzel ) 【雪人】「生まれ変わったお前の身体を見ていたら、抱きたくなった」 どこまで嘘やら、真やら。 00:27:51(seduki ) 【行奈】「生まれ変わらずとも、抱いたでしょうに」思わず、苦笑。 00:28:59(rapunzel ) 【雪人】「そうかもしれないな」 微笑む。そのまなざしは、あくまでも優しい。 00:29:52(seduki ) 【行奈】「それより…あの…」ふと、言いにくそうに視線を落とし。 00:30:21(rapunzel ) 【雪人】「……どうした?」 00:30:57(seduki ) 【行奈】「まず、1つ…先程は、無許可で吸ってしまって…ごめんなさい」 00:31:16(seduki ) 雪人の首筋には、薔薇の花弁にも似た痣が一片。 00:31:41(rapunzel ) 【雪人】「気に病むことはない」 ――こちらも、首を絞めている。 00:32:04(seduki ) 【行奈】「…はい。それと…」 00:33:05(seduki ) さらに言いにくそうに口篭る。 00:35:43(rapunzel ) 雪人は、わざと待つ。その先を、行奈に言わせたいから。 00:36:22(seduki ) 【行奈】「…あの…この体勢…凄く深くて、少しだけ…ほんの少しだけ…」 00:36:50(seduki ) さらに俯き、黒髪で顔が隠れる。 00:37:12(seduki ) そして、聞こえるか聞こえないかの声で、小さく。 00:37:37(seduki ) 【行奈】「一応…大丈夫ですが…少し痛いのです」 00:38:06(seduki ) そこまで言うや否や、腕を背に回して、顔を雪人の首筋に埋めた。 00:39:05(rapunzel ) 【雪人】「……わかった。優しく抱こう。今日、今だけは……お前の望む俺になろう」 00:39:40(seduki ) 【行奈】「あ…優しくしなくていいのです」 00:39:51(rapunzel ) 【雪人】「……そうか?」 00:39:54(seduki ) 再び、雪人の顔を見る。 00:40:20(seduki ) 【行奈】「今、この時だけは、忘れさせて下さい。この痛み…何故か、今、心地良いのです」 00:40:54(seduki ) しかし、相当恥ずかしいのか、口元を押さえている。 00:41:50(rapunzel ) 雪人は、そんな行奈の両手首を掴み、軽く広げて。 00:42:07(seduki ) 【行奈】「…え?」 00:42:21(rapunzel ) 深い、口づけ。 00:42:44(seduki ) 後手。舌を絡ませようとして、逆に絡み付いてくる。 00:43:07(rapunzel ) そのまま、行奈の身体をゆっくりと押し倒し…… 00:43:37(seduki ) 抗議の声は無い。 00:43:52(rapunzel ) 雪人の両手は、行奈の両手に絡み。指先が絡み。 00:44:06(rapunzel ) 幾度も幾度も、口づけをかわしながら―― 00:44:27(seduki ) 今度は、逆に、行奈の腕がシーツに縫い留められる。 00:44:30(rapunzel ) そこではじめて、雪人は腰を動かし始めた。 00:45:13(rapunzel ) 雪人の白い髪が、行奈の頬をくすぐる。 00:45:56(rapunzel ) 腰の動きと共に、白髪は、黒髪と混ざり。 00:46:16(seduki ) 口は塞がれたまま。声は出ない。腕は抗うが、縫い留められたその束縛が解ける筈は無い。 00:46:22(rapunzel ) それでもなお、2人は激しく、互いの唇を求め合う。 00:46:51(rapunzel ) 腰の動きは荒々しい。強く、なお強く。 00:47:01(rapunzel ) 行奈の中に、打ち付けていく。 00:47:53(seduki ) 脚は開かれていても、突き刺さったままの其処だけは、徐々に締め上がっていく 00:49:36(seduki ) 数滴、雪人の額から落ちた汗が、行奈の頬に落ち、僅かに零れた行奈の涙と混ざる。 00:50:12(seduki ) 悲しそうな顔ではなく、むしろ、あまりの心地良さに表情が緩みきっている。それ故の涙。 00:50:53(rapunzel ) 上も下も、指も、身体も。 00:51:02(rapunzel ) 全てが絡み合い、溶け合い。 00:51:25(rapunzel ) なのに、意識は沈むどころか――浮き上がる。 00:52:24(seduki ) ふと、図り合わせたかの様に二人が瞳を開き、また閉じる。 00:52:41(seduki ) 行奈の瞳は…赤褐色のまま。 00:55:40(seduki ) そういえば…赤褐色の瞳の行奈が雪人に抱かれているのは初めてなのかも知れない。 00:57:01(rapunzel ) 雪人は、微笑み、やがて―― 00:57:50(rapunzel ) 行奈の中に深く突き立てたまま、熱く白濁したものを放出する。 00:58:31(seduki ) 吐き出された瞬間が、理解出来たかどうかは、定かではない。 00:58:43(seduki ) 何故なら、自分も、同じ瞬間に吐き出していたから。 01:00:43(rapunzel ) 【雪人】「……お前を幾度も抱いたが、今日は格別だ……」 01:01:07(rapunzel ) 深く突き立てたまま、雪人は素直に感想を漏らす。 01:01:13(rapunzel ) まだ、出ている。 01:01:26(seduki ) 【行奈】「何故…ですか?」消え入りそうな意識のまま、その言葉に問いで返す。 01:02:19(seduki ) こぷり、こぷりと、少しずつ、溢れ返るのが分かる。 01:03:05(rapunzel ) 【雪人】「今日、いや、今のお前は――壁が、無い。素直、とでも言おうか」 01:04:07(seduki ) 【行奈】「…どう返したら良いのか…」困った様に、雪人の頭を撫でる。 01:04:44(rapunzel ) ほんの少しだけ、身を離す。部屋の空気が、2人の汗ばんだ身体の隙間に、入ってくる。 01:05:23(rapunzel ) 汗が気化し、冷えていく感覚。――心地よい。 01:06:02(seduki ) しかし、行奈の身体のうち、一箇所だけは未だ濡れ、溢れ続けている。 01:06:38(rapunzel ) 雪人は、気持ちよさそうに、目をつぶる。撫でられる感覚に、身を任せる。 01:07:34(seduki ) 【行奈】「貴方のそんな可愛い表情、初めて見ましたわ」 01:07:54(seduki ) そういえば、雪人を“可愛い”と形容するのも初めてではないだろうか。 01:09:00(rapunzel ) 【雪人】「……お前こそ。いつもなら“美しい”と俺は評するだろう、だが今は……」 ゆっくりと、目を開く。 01:09:33(seduki ) 【行奈】「今は?」 01:09:37(rapunzel ) 【雪人】「とても、可愛い」 区切るように。ゆっくりと、聞かせるように。甘く、甘く、囁く。 01:10:45(seduki ) 【行奈】「お互い様、という事ですか」苦笑。ゆっくりと髪を撫でていたのが、くしゃくしゃという動きになる。 01:12:56(rapunzel ) 【雪人】「……お前が背負っていた業を――過去を、少しだけ、軽くした」 髪をくしゃくしゃにされながら、そんな事を、さりげなく言う。 01:13:43(seduki ) 【行奈】「…ええ。少しだけ、身体が軽くなった様な…そんな気持ちです」 01:14:10(seduki ) 手の動きを止め、微笑む。そして、そのまま、シーツに倒れ込んだ。 01:14:48(rapunzel ) 【雪人】「……行奈?」 01:15:19(rapunzel ) まだ繋がったまま心配するあたりが、雪人らしい。 01:16:18(seduki ) 【行奈】「全身全霊で打ち付けられたら…さすがに疲れてしまいましたわ」 01:17:44(rapunzel ) 雪人は、そんな行奈に軽く口づけをして、そっと身を離した。 01:19:02(seduki ) 身体を離した瞬間、結合が解け、さらに溢れる。 01:19:38(seduki ) 【行奈】「もう一度…眠りたいぐらいに、心地良い」 01:20:05(seduki ) 生温い液体が伝うその感覚に、背筋が震える。 01:20:08(rapunzel ) 【雪人】「ふふ。良い眺めだ」 己のモノが行奈から零れる様を見て、雪人は微笑を携える。 01:20:39(seduki ) 【行奈】「溢れてしまうのが…勿体無いぐらい」 01:21:20(seduki ) もう一度眠りに就けてしまいそうな程に、気だるく、温かい。 01:21:54(rapunzel ) 【雪人】「……寝るのなら、そばに居てやる」 そう言って、行奈の髪を、優しく撫でる。 01:22:32(seduki ) 【行奈】「次に目覚めた時は…貴方は共に居て下さるのです?」 01:22:42(seduki ) 僅かな不安。 01:24:24(rapunzel ) 【雪人】「それをお前が望むなら――お前には覚悟が必要となる」 01:25:10(seduki ) 頷いた。 01:25:41(seduki ) 【行奈】「では…私には、貴方を束縛する権利はありませんから…」 01:26:05(seduki ) 居て欲しいとも言わずに、瞳を閉じた。 01:26:23(rapunzel ) 【雪人】「権利?そんなものは必要無い」 01:26:46(rapunzel ) 【雪人】「何をさしおいても俺を必要とする、その覚悟――」 01:27:15(rapunzel ) 【雪人】「俺を取り巻く全てを壊す覚悟」 01:27:25(seduki ) 【行奈】「…成程。エリナも同じ事を言っていましたが…そういう事でしたか」 01:27:30(rapunzel ) 【雪人】「……必要なのは、たったそれだけ」 01:28:23(rapunzel ) 【雪人】「そう……か。あいつが、な」 01:28:30(seduki ) 【行奈】「きっと、壊す事が出来るのはエリナでしょう。私にはその覚悟は無い。ただ、貴方を信頼する事しか出来ないでいる」 01:28:39(rapunzel ) 行奈の隣に、横たわる。 01:29:50(seduki ) 【行奈】「あの子は、ああ見えて、いろいろなものを見ています」 01:30:13(seduki ) ゆっくりと、意識が闇に落ち始めていく。 01:30:15(rapunzel ) 【雪人】「……それがお前の長所であり、短所なのだろうな」 01:31:38(rapunzel ) 【雪人】「覚悟を決めたなら、いつでも“そう”するといい……お前の言葉で語るなら、それこそお前の持つ権利なのだから――」 01:31:51(rapunzel ) 続きを言いかけて、雪人はやめた。 01:32:11(rapunzel ) 行奈がもう、寝息を立てていたから。 01:32:45(seduki ) いつの間にか、呼吸は規則正しくなっていた。 01:32:50(rapunzel ) 軽く、行奈の黒髪を撫で。 01:33:56(seduki ) 日は、高く、高く昇っていた。 01:34:15(seduki ) 寝て過ごすには惜しい程の晴天。 01:35:54(rapunzel ) 【雪人】「――俺は”ここ”だ、行奈」 01:36:00(rapunzel ) そんな台詞を、小声で呟いて。 01:36:28(rapunzel ) 雪人は行奈のもとから、ゆっくりと離れた。 01:37:06(seduki ) それに気付く由も無く、眠りはむしろ、深く。 01:38:42(rapunzel ) 雪人は軽くシャワーを浴び、そして。 01:39:18(rapunzel ) 眠り続ける行奈を鑑賞しつつ、いつもの服装に着替え―― 01:39:40(rapunzel ) 【雪人】「今は、アディオス、というべきなのだろうな」 01:39:48(rapunzel ) そんな独り言を呟いて。 01:40:16(rapunzel ) 外へ、ウェットシティへ、N◎VAへ―― 01:40:34(seduki ) 男は、部屋の扉を開き、外へ。日の光の下へ。 01:41:08(seduki ) 残されたのは、薄暗い部屋の中で眠ったままの女だけ。 01:41:20(seduki )   01:41:21(seduki )   01:41:21(seduki )   01:41:29(rapunzel ) お疲れぃ 01:41:29(seduki ) お疲れ様です(ぺこり 01:41:39(seduki ) 全身全霊じゃよな(´-` ) 01:41:51(rapunzel ) うむ