21:01 (rouge) 時系列  第18話終了後 21:01 (rouge)   21:01 (rouge)   21:01 (kata_ru) ギルドハウスの庭先は、燦燦たる有様だった。 21:02 (kata_ru) 《腕無しの男》、ジェリクが穿った傷跡が、そこかしこに残る。 21:02 (kata_ru) 彼は、この町に多大な爪痕を残していった。 21:02 (R16_JMs) 【ジェイムス】「流石にあれほどのダメージとなると、庭先も相当ですな」ねこぐるまをおしつつ、マインを土に戻して 21:03 (kata_ru) 彼は、より強い冒険者を求め、襲い、殺した。 21:03 (kata_ru) 彼の行き着いた先は、偶然にもこのギルドのオーウェン=エルシスだった。 21:04 (kata_ru) 彼を襲ったジェリクを迎え撃ったAAA。 21:04 (kata_ru) 辛くも、撃退に成功した……と、思われたそのとき。 21:04 (kata_ru) …彼は、実力のかけらも、出してはいなかった。 21:05 (kata_ru) その圧倒的な力に一蹴されるAAAのメンバー。 21:05 (kata_ru) …絶体絶命か…と、思われたとき、現れた月奈。  …その姿は、実力者のたたずまい。 21:06 (kata_ru) しかし、彼女には先頭車として持つべき覇気が、足りなかった。 21:06 (kata_ru) 彼女もまた、ジェリクに無残に一蹴される。 21:06 (kata_ru) ……彼らの事情と、彼らのルールで、脅威は去っていった。 21:07 (kata_ru) 殺人事件の犯人は消え、一応の事件は解決したとはいえ…受けたダメージは、相当のものであった…。 21:07 (kata_ru)   21:07 (kata_ru)   21:07 (kata_ru) ※  ここまでのあらすじ 21:07 (kata_ru)   21:07 (kata_ru)   21:08 (kata_ru) さて、ここはギルドのリビングルーム。  傷の手当てを済ませ、天井を見上げる月奈の姿がそこにあった。 21:08 (kata_ru) いつもの優秀なギルドマスターの姿でもなく。 時折見せるおちゃっぴいな月奈でもなく。 21:09 (kata_ru) その姿は、いつもと比べると縮んでさえ見えた…。 21:09 (kata_ru)   21:09 (kata_ru)   21:09 (kata_ru) (どうぞ 21:09 (R14_Alma) 【アルマ】「……修復、一段落したよ」こそ、とリビングの入り口から声をかけ 21:10 (R06_Avini) 【アーヴィニ】「やれやれ、散々だな」と、その有様を、立って見下ろす。こちらも、見える手足に包帯が巻きついており、湿布の匂いを漂わせ 21:10 (R16_JMs) 【ジェイムス】「機材の投入完了しました。新人さんの募集チラシも、貼り付けてきましたよ。」 21:11 (kata_ru) 【月奈】「…ああ。  ご苦労様です、ごめんなさいね、あまり、指示も出来なくて。 皆さんの方の、お怪我は?」 21:11 (R14_Alma) 【アルマ】「うん、こっちは平気…大きな怪我は、治したよ」 21:12 (R14_Alma) こちらも少し、浮かない顔のまま。 21:12 (kata_ru) 【月奈】「ならば、よかった。  彼は……桁が違いますから。」 傍に置かれた刀に視線をやって…それからまた、戻す。 21:13 (R06_Avini) 【アーヴィニ】「分かっていて、何故向かって行った?」 21:13 (R14_Alma) 【アルマ】「……あいつのこと、知ってたの?」ソファに腰を落とし 21:14 (kata_ru) 【月奈】「…そうですね、おろかでした。 ただ、あのままにさせておいてだけはいけない…とは思ったのですけれど…」 21:14 (kata_ru) 【月奈】「やはり、体の方がついていきませんでしたね。」 21:14 (R16_JMs) 【ジェイムス】「何、桁の違う相手をとるなどよくあることです。あまり気になさらぬことを期待申し上げます、閣下」月奈のでこにバンソーコーをはっつけつつ 21:15 (R06_Avini) 【アーヴィニ】「時間稼ぎならば、他に脱出の方策を練るべきであったし。そうでなければ、無駄死にだ。勝てるか、刺し違える公算でも無ければな」 21:17 (R14_Alma) 【アルマ】「知ってるから出てきた、っていう風に見えたから。…違ってたらゴメンね」 21:17 (R06_Avini) 【アーヴィニ】「今、我々が生きているという結果は、この場の誰による物でもない。会敵時間が、早くても遅くても、誰も、生きては居まいよ」 21:17 (kata_ru) 【月奈】「そうですね…。 そのあたりは、判断ミス…というか、血が上った…というか。ああ、ええ、自分ではれますよ。」 む、と苦い笑いを浮かべながら。  「それで…知り合いか、との話でしたね。」 21:18 (R14_Alma) 【アルマ】「……ん」こくん、と先を促す 21:19 (kata_ru) 【月奈】「彼の名はジェリク。 ジェリク=ラコッド。 …非常に優秀な、刀剣使いでした。」 21:20 (R14_Alma) 【アルマ】「刀剣…? じゃあもしかして、月奈さんと同じ流派、だったりするのカナ」 21:21 (kata_ru) 【月奈】「ええ。 …そういうことになりますね。 夕凪かんな、彼女から教えを受けた、数少ない人間の一人です。」 21:21 (R16_JMs) 【ジェイムス】「ふむ……両手がないようにみえたが、それは偽装ということか?」ムっとされたのにもかかわらず、医療ボックスを用意し 21:21 (R14_Alma) 【アルマ】「……それか、事故で斬りおとされた」 21:22 (R06_Avini) 【アーヴィニ】「あのものぐさが物を教える、ね」過去に1度だけ会った人物を思い返す 21:22 (kata_ru) 【月奈】「いえ、彼の腕がないのは、本当ですよ。  ……最後に会ったのが5年前。 …随分と、修羅道に走ってはいたようですけれど、ね。」 21:23 (R06_Avini) 【アーヴィニ】「事故とは限らぬよ。破門、という可能性もある。無限の可能性は、知っている人間が潰してくれるだろうがね」 21:23 (kata_ru) 当時を思い出すようにして天井を見上げ、一つ、どういう意味とも取れない、息を一つ。 21:24 (R14_Alma) 【アルマ】「5年…なにがきっかけ、だったのかな」 21:24 (R16_JMs) 【ジェイムス】「確か、ナニカの冒険記画で口にくわえて剣を振るう青年がいたな。」 21:24 (kata_ru) 【月奈】「……とはいえ、私には彼を止める資格などは…本当は、ないのでしょうけれどね。 それでも…姿を見れば、出て行かざるを得なかった。」 21:24 (kata_ru) 思い出す記憶、それに苛まれるように、俯く。 21:24 (R16_JMs) 【ジェイムス】「5年前、か。」ちょうど、故国になったときか、と思い出しつつ 21:25 (R16_JMs) 【ジェイムス】「何かあったのですか、閣下」 21:26 (kata_ru) 【月奈】「何時も思っていましたけど…閣下、とか、そういう呼び方をされるとくすぐったいですね。 …ああ、御免なさい。 話を逸らそうとしていますね、これじゃ。」 21:26 (R14_Alma) 【アルマ】「話したくない事なら聞かないけど、教えて欲しい…かな、あいつのことについて」 21:27 (R16_JMs) 【ジェイムス】「お気に召さなければ語無礼を。」 21:28 (kata_ru) 【月奈】「そう、ですね。 ……彼は、既に戻れない道に入ってしまっているように思えます。 あなた達がAAAとして活動する限り、再び出会わない…とも、限りませんからね。」 21:30 (R14_Alma) 【アルマ】「5年前に、なにがあったの…? そんな風になるなんて、よっぽどだと思うけど」 21:31 (kata_ru) 【月奈】「皆さんは……。 あの、両腕のない男を見たとき…どう思いましたか? その…人とは違う姿形に。」 21:32 (R06_Avini) 【アーヴィニ】「罪人の可能性が高いと考えたが。それと、こちらの有利な点、だともな」 21:32 (R16_JMs) 【ジェイムス】「事故にあった狂人か何かだとばかりおもっていました。順番は、逆かも知れませんが」 21:32 (R14_Alma) 【アルマ】「ん、と……違和感、かな。ちょっと怖い、って思ったよ」 21:33 (kata_ru) 【月奈】「あの、落ちた腕。  …アレを落としたのは…私です。」 21:34 (kata_ru) 彼女は俯きながら、陰鬱な表情で。 それでもはっきりと告げた。 21:34 (R06_Avini) 【アーヴィニ】「ほぅ、避けられる状態に無かったのかね? それとも、避け切れなかったのかね?」 21:35 (R06_Avini) ペルソナの下で、肩眉を上げ 21:35 (kata_ru) 【月奈】「……この、刀で。」 傍らに置かれたそれを、改めて手にとって。 …むしろ、悔いるような表情を浮かべ。 21:35 (R14_Alma) 【アルマ】「……月奈さんが?」 21:37 (kata_ru) 【月奈】「初太刀で、右の肩を。  二の太刀で、左肩を。  …避けられたかと聞かれるのならば…それは、避けられたのでしょうね。」 21:39 (R06_Avini) 【アーヴィニ】「わざと斬られた、か。つまり、当時でも拮抗はしていなかった、と見ていいかね?」 21:40 (R14_Alma) 【アルマ】「どんな理由があって…そんな事になったの?」 21:40 (kata_ru) 【月奈】「……そう、ですね。 当時の彼は…いうなれば、凡庸な剣士でした。」 21:42 (R06_Avini) 【アーヴィニ】「それが、5年でこうか。3日会わざればとは、そちらの格言だったかね?」と、月奈の傷跡に視線を向け 21:43 (kata_ru) 【月奈】「男子3日あわずば…というもの。  アーヴィニさん、博識ですね。」 21:44 (R16_JMs) 【ジェイムス】「故事成語に詳しくはないが、いっぱしの魔術使いに見えたな。相応の努力を重ねたとみるが」 21:44 (R06_Avini) 【アーヴィニ】「智の無いメイジは、役には立てぬよ。増してや、一撃で死にかねぬのだからね」 21:44 (kata_ru) 【月奈】「理由……ですか。  一重に…私の未熟さ、というのもあるのでしょうね。」  そして、理由についての言及には、眉をひそめて。 21:45 (R14_Alma) 【アルマ】「魔法に、脚での攻撃…あれだけの攻撃を受けても、すぐに立ち上がる。凡庸、なんかじゃなかったよね」 21:46 (R16_JMs) 【ジェイムス】「うむ、俺のマインは確かにやつの姿を捉えていたはずなんだがな……」 21:46 (kata_ru) 【月奈】「ええ…ジェリクという怪物は…私が生んだのにも等しいのかもしれません。  彼の腕を落とした、私が。」 21:47 (R16_JMs) 【ジェイムス】「………閣下。申し上げにくいことですが、2・3指摘申し上げたいのですが構いませんか」 21:48 (kata_ru) 【月奈】「…どうぞ。」 21:48 (R16_JMs) 【ジェイムス】「………閣下の説明は要領を得ていません。」 21:49 (R16_JMs) 【ジェイムス】「閣下の昔の事故自生に発端をみたのは理解しました。が、彼という人物を得るにあたっては堂々巡りをしておいでです。」 21:49 (kata_ru) 【月奈】「…それは、そうでしょうね。 ……口にするのが憚られるから、遠まわしな言い方をしてごまかしている。 ……厳しい、指摘です。」 21:50 (R16_JMs) 【ジェイムス】「これが軍属であれば、了解しましたの一言で済ませられるお話です。しかし、今の自分は、彼らも含めて冒険者であり、そのような気遣いに期待をもつことはないでしょう」 21:50 (R16_JMs) 【ジェイムス】「閣下が喋りたくない、ということを無理に口割らせる気はありません。」 21:51 (R16_JMs) 【ジェイムス】「ありません、ですが。」月奈の目をジっと見据えて 21:52 (R16_JMs) 【ジェイムス】「貴方がもし、AAAが今後遭遇するかもしれない、という理由をもつのなら、それは仕方のないことなのです。『理由を秘せない』のですから、貴方が特に気に病む必要はない」 21:52 (R16_JMs) 詭弁ですけどね、と苦笑しつつ。 21:52 (kata_ru) 【月奈】「……私が彼を切ったものが、まったくの正当な理由で、ないからです。」 21:53 (kata_ru) 【月奈】「激情の末に、力任せに彼を断罪した。」 21:53 (R14_Alma) 【アルマ】「よかったら…聞かせてもらってもいいかな? その事に付いて、詳しく」 21:53 (R06_Avini) 【アーヴィニ】「既に、良かったらというレベルは超えているが。情報は、欲しい所だな」 21:54 (kata_ru) 【月奈】「…夕凪かんなに教えを受けていたのは…一年ほどでしたか。」 21:54 (R16_JMs) 【ジェイムス】「自分からの指摘は以上です。出過ぎた真似をお許し下さい。」ぺこり、と 21:56 (kata_ru) 【月奈】「教えを受けていたのは、私と…ジェリク。  それに、私の妹の…柳乃月葉。」 21:56 (kata_ru) 【月奈】「一年で基礎を学んだ私たちは…小さな道場を開いて、お互いを高めあっていました。」 21:58 (kata_ru) 【月奈】「ウェンを教えていたのも…その辺りの事でしたね。」 21:59 (R14_Alma) 【アルマ】「……あ、ウェン君も会ってたんだ、それじゃあ」 22:00 (kata_ru) 【月奈】「ええ。 もっとも、彼とジェリクは…殆ど会話をしたことがなかった、でしょうけれど。 彼の世話は、私がほぼ個人で行っていたようなものですしね。」 22:01 (kata_ru) 【月奈】「……それなりに、幸せな時間だったと思いますよ。  ジェリクと妹は互いに思いを寄せ合っていましたし…私も、ただ強くなっていくのが純粋にうれしかった。」 22:01 (R14_Alma) 【アルマ】「妹さんは…今は、どうしてるのかな?」 22:03 (kata_ru) 【月奈】「…………もう、この世には。」 目を閉じて、ただ静かに告げる。 22:03 (R14_Alma) 【アルマ】「うん……ごめんね」なんとなく、察したのか小さく目を伏せ 22:05 (kata_ru) 【月奈】「……妹を殺したのは…ジェリク。  …彼、でした。」 22:05 (kata_ru) 【月奈】「………抑えることの出来なくなった私は…。  彼を、切った。」 22:07 (R16_JMs) 【ジェイムス】「愛する女性を殺す、か。アルマ女史、世間ではそういうのをなんというんだ?」 22:07 (R06_Avini) 【アーヴィニ】「想い合っていた、という話だったと記憶しているが?」 22:07 (R14_Alma) 【アルマ】「……ん、よくわかんないや。理由はいろいろ、あるから。けど…」 22:08 (kata_ru) 【月奈】「……そう、思えていたら楽、だったんでしょうね。」 22:08 (kata_ru) 【月奈】「妹の敵を、自ら断罪した。」 22:09 (kata_ru) 【月奈】「……こういうことなら…きっと、苦しまずにはすんだ。」  刀を持つ手が、震える。 …彼と相対していたときのように。 22:09 (R14_Alma) 【アルマ】「それで、月奈さんの剣を…避けなかった。……自分でもワルイコトをしてたって思ってたのかな」 22:10 (R06_Avini) 【アーヴィニ】「経緯は、今は判明しているのかね?」 22:11 (R06_Avini) 【アーヴィニ】「何をするにも、目的という物が必要だ。その目的が分かれば、それを折る事で、相手を弱める事もできるやも知れぬ」 22:11 (kata_ru) 【月奈】「弄ばれて、いたんですよ。  …私たちは。」 当時を自重するように、俯きながら。 22:12 (R14_Alma) 【アルマ】「弄ばれ…て……?」 22:12 (kata_ru) 【月奈】「……誰が、何の目的でか。  …それは…判りません。 …ただ…恨まれる筋は、色々と思い当たります。 …私たちは、夕凪かんなの数少ない弟子、ですからね。」 22:13 (R16_JMs) 【ジェイムス】「恨みつらみをいつまでも持ち続けるというのは、なんとも漢らしくない所業だな。」 22:13 (R06_Avini) 【アーヴィニ】「それで、弄んだ手段は?」 22:14 (kata_ru) 【月奈】「……月葉を害したのは、ジェリクでは、なかったのですよ。」 22:14 (kata_ru) 【月奈】「……さまざまな偽の状況を作り出し…ジェリクを、犯人に…仕立てた。」 22:14 (R14_Alma) 【アルマ】「……別の、誰か? なら、どうしてジェリクは…えっと、否定しなかったの?」 22:14 (kata_ru) 【月奈】「……血が、上っていましたから。」 22:14 (R06_Avini) 【アーヴィニ】「その後、その事を開陳する。確かに、効果的な手法だな」 22:15 (R06_Avini) 【アーヴィニ】「それと、護れなかった負い目もあったのだろうな。故に、恋人を殺したのは自分でもある」 22:16 (kata_ru) 【月奈】「……私は、証拠を集め、血が上っていました。 ……振るうことに、躊躇すら…ありませんでしたよ。」 22:17 (R06_Avini) 【アーヴィニ】「そのように仕向けられた、と分かっていても、割り切れる事は無いのだろうね。やれやれ、だ」 22:18 (R06_Avini) 肩を、わざとらしく大きくすくめ 22:18 (R14_Alma) 【アルマ】「……犯人は、まだ捕まってないんだよね。事件の、真犯人は」 22:19 (kata_ru) 【月奈】「………ええ。  …本当に月葉を害した存在については…まだ、闇の中です。」 22:20 (R06_Avini) 【アーヴィニ】「或いは、もう土の中、かも知れぬがね。あれ程の力を持つ理由が、他には無かろう」 22:20 (kata_ru) 【月奈】「……でも正直…探す気力は、無くなってしまったんですよ。  …事件の証拠の矛盾を指摘され、自分が家族にも等しい存在を傷つけたことに気がついてしまってからは…ね。」 22:21 (R06_Avini) 【アーヴィニ】「そして5年。今では記憶も記録も、風化しているな」 22:22 (R14_Alma) 【アルマ】「そっか……もう、壊れちゃったから…その5年の間に、ジェリクはああなっちゃった」 22:23 (kata_ru) 【月奈】「……私は、戦うことが出来なくなり…彼は、さまざまな感情を膨れ上がらせて…ああ、なった。」 22:24 (R06_Avini) 【アーヴィニ】「戦う事ができれば、勝てたかね?」 22:26 (R14_Alma) 【アルマ】「……なんか、少しかわいそう、だね」 22:26 (R14_Alma) 【アルマ】「やってたことは、許せる事じゃないけど…」 22:26 (R16_JMs) 【ジェイムス】「………閣下」ぽつり、と 22:27 (kata_ru) 【月奈】「…どう、でしょうね。  なんにせよ…私は、剣が握れなくなりました。  …と、いうより…殺意を持つ相手を目にするだけで…震えが、止まらなくなった。 …戦闘に対する恐怖…でしょうね。 傷つけてしまうのが…できない。」 22:27 (R16_JMs) 【ジェイムス】「異常な環境で正常でいられる奴は異常です。貴方を慰めようなどと考える資格はないが、コレだけは言える。」 22:28 (R06_Avini) 【アーヴィニ】「そうか。では、次は一目散に逃げたまえ。少なくとも、死者が一人は減る」 22:29 (R06_Avini) 【アーヴィニ】「それでももし、前に立ちたければ、剣を取れるようになりたまえ」 22:29 (R16_JMs) 【ジェイムス】「アーヴィニはこういってますが、一応真剣に心配してるんで。」 22:29 (R14_Alma) 【アルマ】「……月奈さんは戦ってるよ。剣は持てなくなったけど、AAAのギルドの仲間として」 22:30 (R14_Alma) 【アルマ】「危なくなったら、逃げていいよ。ボクも、逃げる手伝いなら出来るから」 22:31 (kata_ru) 【月奈】「……ごめんなさい。」 なんと返していいのかわからず、ただ俯いて。 …謝礼とも、謝罪ともつかないような言葉。 22:32 (R16_JMs) 【ジェイムス】「………一つお聞きしたい」 22:33 (kata_ru) 【月奈】「…なんでしょう?」 22:33 (R16_JMs) 【ジェイムス】「閣下は何のために生き延びておられるか。その、貴方の脇に!立てかけた!剣を捨てずにおられるのか!」 22:34 (R16_JMs) ダンっと床を足で打ち鳴らし、キっと見据え、剣を指差し 22:35 (R16_JMs) 【ジェイムス】「自分には自分なりの夢があり、願望がありこの場に立っています!貴方が過去を本当に心から悔いているのみなら、遠の昔に貴方の体は魂まで滅んでいる!」 22:37 (kata_ru) 【月奈】「……。 そう、なのでしょうか。 ひょっとしたら、惰性なのかもしれませんよ。 ……けれど、私は…私を捨てられない。 …本当に、何故捨ててしまわないのでしょうね…。」 22:37 (R16_JMs) 【ジェイムス】「迷うこともある、分からないことの方が多い」 22:38 (R14_Alma) 【アルマ】「持ってる剣の形と使い方が変わっただけ、だと思うよ。今でも月奈さんはこのギルドにいて、誰かのために戦ってるもの」 22:38 (R14_Alma) 【アルマ】「きっと、その剣は…その象徴なんだよ」 22:38 (R16_JMs) 【ジェイムス】「迷うこともある、分からないことの方が多い。しかし、グランアインは戦士を見捨てずにいる。」 22:39 (R16_JMs) 【ジェイムス】「惰性で生きている人間が仲間のために剣を振るえるものではない!」 22:40 (R16_JMs) 【ジェイムス】「捨てられないものがあるなら、それだけで戦う資格がある!」 22:42 (kata_ru) 【月奈】「……ありがとうございます。 …それだけいって貰えるだけでも、AAAはよい心根のメンバーに恵まれた。 そう、思えます。」 22:42 (R16_JMs) 【ジェイムス】「月奈閣下、あなたにはまだ、戦う理由が残っている。悔いを残して散るのは、冒険者にしてはいかにも不名誉だ」 22:45 (R16_JMs) 【ジェイムス】「なればこそ、覇気を無理やりにでも出すのが、貴方の仕事です。いい加減ショボくれてんじゃねえ!」 22:46 (R06_Avini) 【アーヴィニ】「結局、結論は同じかね。いや、選択の幅が無い、か」と、哂い 22:46 (R16_JMs) 【ジェイムス】「清算の機会に恵まれたことを喜ぶくらいで、今のあんたはきっと丁度いいんです」 22:46 (R16_JMs) ぜーはー、と肩で息をしながら 22:47 (R14_Alma) ジェイムスの背中をぽふぽふ、とお茶を差し出し 22:47 (R16_JMs) ふぅ、っとソファにすわり……ハミでた綿屑をむしりつつ 22:47 (kata_ru) 【月奈】「…確かに、この行動はギルドマスターらしくは、ありませんね。 私がどうするべきか、それは正直…検討もつきませんが。 …やるべきことは、まだ多い。」 22:47 (R16_JMs) 【ジェイムス】「ああすまんアルマ……っと、アルマ女史。」 22:47 (R06_Avini) 【アーヴィニ】「少し、自身の在りたいと思う在り方を押し付け過ぎではないかね? そちらの方が望ましいのは、確かだがね」 22:47 (R14_Alma) 【アルマ】「……えっと、とりあえずボク達は月奈さんの剣に…まだ、未熟だけどなれるようにがんばるよっ」 22:48 (R14_Alma) ことん、ことん、とお茶を注ぎ… 22:48 (R16_JMs) 【ジェイムス】「少し、おしゃべりが過ぎました。出過ぎた真似を重ね重ねお許しください」 22:49 (kata_ru) 【月奈】「皆さん。  ……次の仕事の話をしましょうか。 それと…もう一つ、この際ですから…庭を、リニューアルしましょう。」  22:49 (R16_JMs) 【ジェイムス】「アーヴィニ、それでどう判断されるかは閣下ご自身だ。閣下が木偶であれば、自分はここにいないだろうからな」はは、と朗らかに笑いつつ 22:49 (R14_Alma) 【アルマ】「あ、うん。って……リニューアル…?」 22:49 (R06_Avini) 【アーヴィニ】「ふむ?」 22:49 (kata_ru) 刀を脇に起き。 いつもの表情で…いつもの表情に見えるように、そう告げる。 22:50 (R16_JMs) 【ジェイムス】「いい案ですね、ちょうど、この前新しい爆雷のテストモデルが発表されまして(うだうだ以下略」 22:51 (kata_ru) 【月奈】「ええ。 いつまでも壊れたままでは…とね。   ……恐らく、次に目指すのは…キルディア方面か…ラクレール方面。 ルヴィの意向もありますし、私たちにはまだまだ、やることがあります。」 22:52 (R06_Avini) 【アーヴィニ】「まだまだ、やる事がある。それは結構な事だ。だが、やれるかね?」何かを確認するように、月奈の目を仮面越しに見て 22:53 (kata_ru) 【月奈】「皆さん。  …至らぬ身で在りますが…。 どうか、これからも力を貸してください。」 アーヴィニの視線には、先ほどよりは、力のある瞳で答えて。 22:54 (R14_Alma) 【アルマ】「うん、ボクでよければ…いくらでもっ」 22:54 (R16_JMs) 【ジェイムス】「無論ですな」 22:56 (R06_Avini) 【アーヴィニ】「それは構わぬよ。もとより、ギルドとはそういう契約だ。柳乃月奈、君がギルドマスターとして在る限り、な」 22:57 (R16_JMs) 【ジェイムス】「愛と友情、努力と根性、あと運と実力、技とスピード、知力に魔力に財力と権力さえあれば、この世に勝てない敵はないそうですよ」 22:58 (kata_ru) 【月奈】「それは殆どじゃありませんか。 ……さて。 …私も、庭の補修に出るとしましょうか。 私ごのみの意見も、反映させたいですしね。」 席を立ち、庭を見据えて…彼女はつぶやく。 22:58 (R14_Alma) 【アルマ】「えっと、それだけあれば勝てない敵は居なくなると思う…あはは」 22:59 (R16_JMs) 【ジェイムス】「ええ。たてますか?」 22:59 (R16_JMs) 【ジェイムス】「と、愚問でしたかな」 23:01 (kata_ru) 【月奈】「ええ、愚問です。 皆さんも、よければもう一働きを。」 …悩みが解決したわけでも、震えが止まったわけでもない。 ……ただ…後ろに、誰かがいてくれる。 その安堵は…確かなものだった。 先よりはマシな顔で…彼女は、また歩く。   23:02 (R06_Avini) 【アーヴィニ】「秘密基地や、司令室などは、却下してもいいかね?」と、後を追い 23:03 (R16_JMs) 【ジェイムス】「いや、流石にそんなヘンテコなものを提案はなされないとおもうのだが」 23:03 (R14_Alma) 【アルマ】「……同人誌のいっぱい入った本棚とかも、ちょっと困っちゃう…かも。あはは…」 23:03 (R14_Alma) (目のやりどころに、いろいろと。 23:04 (kata_ru) 【月奈】「……失念していました、いいですねそれ?」 そんな会話を交わしながら、君達は再び、庭に出て行くのであった…。 23:04 (kata_ru)   23:04 (kata_ru)   23:04 (kata_ru)   23:06 (kudann) (BGM:新たなる宇宙へ(出展:フォーミュラ91) 23:08 (kudann) 【じぇいむす】「………と、いうことで新しい庭つくり、がんばるぞおまえらー!」工事の人と一緒にオーっと手をあげ