【新撰組】  対魔組織として姿を変え、誠の旗の下に人の世の未来を作ることを理念とする組織。ただし、国家公認のものではなく、自警団的な意味合いが強い。  隊員たちはそれぞれ普段の仕事を持ち、いざという時にはだんだら羽織を身に纏う。 永倉 新八 [ながくら しんぱち]  新撰組局長。老いてなお血気盛んな剣豪。 山南 極 [やまなみ きわめ]  新撰組零番隊組長。飄々とした態度を崩さない氷の妖精使い。 池田屋 すずめ  新撰組隊士。真面目でやる気はあるのだが、微妙に空回りしているドジっ子。 【天武八家】 九輝 光顕 [くき みつあき]  九輝家当主。当主という要職にありながら冒険と浪漫を求める大陸浪人。 火神 暁 [かがみ さとる]  火神家当主。豪快な性格の偉丈夫。粗暴なところもあるが、周囲の信頼は厚い。 流 [ながれ]  水の当主。内外の事情に通じ、巧みに操っていく怪老。 伊綱 葵 [いづな あおい]  伊綱家党首。ドレス姿を好むお嬢様。いつも強気で我が強い。 土方 菊乃 [ひじかた きくの]  土方家当主。遊郭の女主人も勤めていて、裏社会の事情にも明るい。 御影 律 [みかげ じん]  御影家当主。どこにでもいそうな印象の薄い男。調査任務に長ける。 【天老院】 鏡 稜三 [かがみ りょうぞう]  御前様お側役。お側役の声を伝える役目だが、その特権を利用し権威の私有化を図っている。 鴉 [からす]  天老院エージェント。黒のスーツを纏った生真面目な女性。 来栖 晶 [くるす あきら]  天老院陰陽局構成員。戦闘力が高いがややエリート志向に偏っている青年。 【綾篠学園】  広く門戸を開く教育機関であり、同時に異能使いの育成・修練も行っている。また、人間社会に出てきた妖怪が知識や常識を学ぶこともできる。  女学校も存在し、大正時代では小袖に袴の制服からセーラー服の以降している最中である。 綾篠 糾兵衛 [あやしの きゅうべえ]  綾篠学園学長。厳つい風貌をした大柄な老人。理解力はあり、学生の起こした騒動をフォローしてくれる。 氷室 涼子 [ひむろ りょうこ]  氷室家当主。当主になったばかりで今ひとつ自覚に欠けるが、生来の優しさからさまざまな事件に巻き込まれる。 あんころ  学園の中庭に住む黒猫。人語を解し、学園内外の妖怪や魔性に類する情報に明るい。 【少年見鬼隊】  能力的に未発達な少年少女に異能使いとしての教育を行い、実践を兼ねて一流の異能使いのサポートを行う。 後藤 新平 [ごとう しんぺい]  少年見鬼隊総長。好々爺然とした老人。卓越した先見の明は他の追随を許さない。 九輝 光宗 [くき みつむね]  九輝家当主光顕の子。幻惑と結界を使いこなす才能ある少年。 夕塚 凪 [ゆうづか なぎ]  少年見鬼隊の隊員。日本人形のような物静かな美少女。 【はなぞの喫茶】  大通りから外れた場所にひっそりとある喫茶店。その実態は、帝都における妖怪たちが集まる拠点のひとつである。 すいれん  喫茶店の女主人であり、東京における妖怪たちの元締め。和服に帽子とパラソルというちぐはぐな格好を好む。 ミツ  信州からやってきた化け狐。現在ははなぞの喫茶の女給として働いている。 岩城 香夜 [いわしろ こうや]  はなぞの喫茶の常連客。天狗の眷属であり、東の妖怪の中でも一目置かれる存在。 【うわばみ荘】  古い下宿だが、生活能力に欠けたダメ人間の吹き溜まりのようになっている。また、なぜか時の著名人がふらりと尋ねてくることが多い。 玉井 その [たまい その]  うわばみ荘管理人。どことなく幼い容姿の女性だが、その頭に生えた猫耳にはだれも突っ込まない。 ニ羽鶴 七尾 [ふたばづる ななお]  うわばみ荘の2号室に住む女性。酒好き美少年好きの慢性的にダメな感じのお姉さん。 朱雀 [すざく]  綾篠学園の教師。真面目で生徒思いの青年。記憶の一部を失っている。 【魔人】 加藤 保憲 [かとう やすのり]  帝国陸軍大尉。当代最強の魔術師でもあり、帝都壊滅を画策する。 風間 仁凱 [かざま じんがい]  風間家当主。仁に厚い当主であったが、魔の力に魅せられてさらなる力を求めてしまう。 俯瞰する者・リン [ふかんするもの・りん]  傍観者にして観察者。時と空間の狭間にあって、世界を物語として理解する少女。 【その他】 伊藤 博文 [いとう ひろふみ]  影の内閣総理大臣(自称)。夜族だが、不老ではないため、最近はボケが進んでいる。 榎本 せら [えのもと せら]  古道具屋『憶妙堂』店主。力ある物品を気楽に売りつけ、後のフォローをしない困ったお姉さん。 ポォラリス  帝都を騒がす怪盗。夜の帝都に舞う伊達男で、美術品や書物などを狙う。 原 敬 [はら たかし]  内閣総理大臣。自身と未来の理想の為に政治活動とは別の活動を行っている。 H.P.L.  文通サークルを主催するアメリカの作家。文通相手に対して、異能じみた洞察力に根ざした手紙を送ってくる。 平賀 阿陰朱侘院 [ひらが あいんしゅたいん]  天災発明家。平賀源内の子孫であり、自分がアインシュタイン(存命)の生まれ変わりであると自称している変人。 徳田 信治 [とくだ しんじ]  三流ゴシップ記事を得意とする新聞社の編集長。それとしらずに異能事件に関わっていることも多い。 轟 右京 [とどろき うきょう]  現実主義の書生。異能力をみるたびに驚き失神する。 跡見 圭吾 [あとみ けいご]  陸軍少尉。異能力は持っていないが、異能使いの立場を理解し、支援を行っている青年将校。 宮本 武蔵 [みやもと むさし]  五輪書の精霊。著者である宮本武蔵の名を名乗ってはいるが、剣術家を思わせる容姿の少女である。 日々 雷音 [ひび らいおん]  三越デパートの創業者の放蕩息子。望むものすべてを実現してしまう天才であり、そんな世界に飽きている。 平井 太郎 [ひらい たろう]  様々な情報に通じる夜鳴き蕎麦屋。後の江戸川乱歩。 土御門 魂依 [つちみかど たまえ]  陸軍憲兵。細かいことは気にしない気風のいいお姉さん。符術の達人でもある。 アニー・オークレイ  アメリカの女優。ワイルド・ウエスト・ショーに出演し、ライフルの名手でもあるおばさん。 浅草十三怪 [あさくさじゅうさんかい]  仮面の女流講談師。誰に語るでもない講談を行い、物語を盛り上げる。