20:13 (hikami)   20:13 (hikami)   20:15 (hikami) ―――昼下がり。これで一応“お仕事”は、オシマイ。調査結果はまだ、と言う事だからもう暫く謎の解明には時間がかかるのだろうけれど…今は、それより先にしたいことがあった 20:16 (hikami) 寮に向かったものの、連絡をしてみれば実家、だと言う。なんとか約束を取り付け、場所を聞き終え……ようやく、辿り着いたらこんな時間になってしまった。 20:17 (H15_Rei) もう、夕方かな? 20:17 (hikami) 学校の友人、と話したら、思った以上にあっさり家に上げて貰え、今は……友華の、部屋の前。 やっと、ここまで辿り着いた 20:17 (hikami) あ、昼過ぎ。 朝から動いて、昼に到着 20:19 (H15_Rei) 【玲】「…やっと、帰って来れました――友華さんに、伝える事も…手に入れられました」ふぅ、と息を吐いて…大きく深呼吸――覚悟を決めて、ドアをノックする「友華さん――玲です、いらっしゃいます、か?」 20:21 (H13Tomoka) 【友華】「うん、居るよ、上がって――?」部屋の中から響いてきたのは、普段通りの友華の声、ドアの裏からただそれだけ語りかけて 20:23 (H15_Rei) 【玲】「はい、お邪魔します――」カチャ、と扉を開く。少し元気になっているように見える友華を見て、安堵の息を「こんにちは。前よりは…元気みたいで、よかったです」 20:25 (H13Tomoka) 【友華】「うん、まあね――」微笑み、何処となくまだ気まずい空気が残っているものの――玲の顔を見て、少し此方も安堵したような顔つきで「此処には、私の守りたいと――思えるものが残っているから、安定させるのには丁度いいんだ、まあ――学校に火曜には遠いけどね」苦笑しながら。 20:26 (H15_Rei) 【玲】「そうですか――護りたい物を実感できるって、嬉しいですよね」笑顔を見せる、でも…その笑顔は前より何処か、陰りを見せていて。「あ、そうだ…約束の情報を、伝えに来ました」真面目な表情になって…頷く 20:28 (H13Tomoka) 【友華】「私達の原動力、だからね――」頷き、その玲の表情を眺めて何処か――不思議そうな顔をして「約束の情報、かあ…テオ・トコスに本当に行ってきたんだよね、玲。」  20:49 (H15_Rei) 【玲】「…どこから説明すればいいのかな。テオ・トコスって言う場所についてから…がいいですか?」 20:50 (H13Tomoka) 【友華】「うん、テオ・トコスって言うのはどんな場所なの?…≪マンイータ≫との関係性なんかについても、聞かせて貰えたらな…なんて。」頷き、首を傾げながら――玲の表情を見つめて。 20:53 (H15_Rei) 【玲】「多分…驚くと想います――私も、驚くことばかりでしたよ」ため息を一つついて――「テオ・トコスは…調査に行った場所の事なんじゃないかと思います、それと…」少し言いにくそうにしてから 20:56 (H13Tomoka) 【友華】「驚くこと、ばかり――かぁ、どんな事が玲にあったのか分からないけど」その言いにくそうな感じに…何処となく、不安げで「調査に行ってきた場所、って言う事は…テオ・トコスは何らかの施設、だったのかな?」」 20:58 (H15_Rei) 【玲】「はい…驚かないで聞いて欲しいです――あの施設は…《マンイーター》を…作っていた施設らしいです。《カストル》は…あそこにあった全てが《マンイーター》だと…いいました」 21:02 (H13Tomoka) 【友華】「《マンイーター》を作っていた場所…つまりは《マンイーター》は爾の事だけじゃないって事? 其れとも、爾は《マンイーター》じゃないの?―そもそも、玲、その《マンイーター》って何?」 21:03 (H13Tomoka) 自分の知らない専門用語のように使われるその言葉に、頭を唸らせながら―― 21:03 (H15_Rei) 【玲】「はい――恐らく…《マンイーター》は、爾さんのことだけじゃないんだと…。爾さんも《マンイーター》って呼ばれていました…。私も完全にわかってないです、けど…《マンイーター》、は」 21:04 (H15_Rei) (続き)言葉を切って、息を注ぎ――「たくさん居ました…私たちも、一人戦って倒しています」 21:09 (H13Tomoka) 【友華】「玲はその《マンイーター》って言う存在が何なのか、見て分かっているようだけど――私は実際に見てないもの、玲は見てきたんでしょう?」説明の内容だけでは《マンイーター》を理解できない…何かの実験施設で戦った異形か何かなのだろうかと、その姿を想像しながら「玲、話したいのは分かる、けど…私にとって、《マンイーター》は爾そのものよ、戦ってきたものが《マンイーター》だとしても、外見的な特徴も分からないままに事件の責任を転嫁されても分からないよ。」 21:11 (H15_Rei) 【玲】「違うんです…戦った《マンイーター》は。爾さんにそっくりでした――使っていたエフェクトが少し違いますけど、爾さんに、本当にそっくりだったんです…!」 21:13 (H13Tomoka) 【友華】「じゃあさ、何故に《マンイーター》と言う言葉を出したときに、まずそれを言わないの?――まるで、私が見ていない《マンイーター》に全部押しつけるように、先に《マンイーター》が一杯居て爾じゃないって言う事を強調するの?」 21:15 (H13Tomoka) 【友華】「私の中の《マンイーター》は長い黒髪の《マンイーター》、今更そっくりだと言われても――信用になにもないよ。」 21:15 (H15_Rei) 【玲】「っ…」友華のその言葉に…びく、と身体を震わせる「ごめん、なさい…。爾さんじゃないかもしれない、ってことを…伝え、たくて――」 21:17 (H15_Rei) 【玲】「戦った《マンイーター》も…長い黒髪の女の子でした…瞳だけが真っ赤な血の色をして――いました」俯いて、言葉を続ける 21:17 (H13Tomoka) 【友華】「ん、でも――分かった、よ。」少し声のトーンを落として「玲を信じてるから――その外見が爾そっくりだったんでしょ、外見説明を忘れるほどに」 21:21 (H15_Rei) 【玲】「…はい――」小さく頷いてから、説明を続けようとする「…ごめんなさい、上手く説明…出来なくって」 21:22 (H15_Rei) 【玲】「…後は、《マイスター》…についてもお話します。爾さんは…“おとうさん”と呼んでいました。その人のことを――」 21:22 (H13Tomoka) 【友華】「そして、玲の言いたいことは……この事実から、まだ爾に銃を向けるのは時期尚早すぎると、言いたい訳だね、ううん――此処まで伝えに来たんだもの、言いたい事の方が先に出てしまうのは仕方ないよ、其れだけ重要なことを色々と見てきた、んだね。」 21:24 (H13Tomoka) 【友華】「お父さん……爾が知っている人、だったの?……《テオ・トコス》といい、《マンイーター》といい、爾の過去に深く繋がった場所だった、のかな、やっぱり――」 21:25 (H13Tomoka) 【友華】「そして、その…《マイスター》に逢えたんだね、呼んだいたって事は。」 21:27 (H13Tomoka) 【友華】「そして、《テオ・トコス》で《カストル》とも出会った――《マイスター》と《カストル》も何か繋がりがあったのかな、敵対してた?」 21:27 (H15_Rei) 【玲】「はい、爾さんに繋がる場所なんだとは思います――」友華の言葉に頷いて…続ける「…得体の知れない人、です。そこで《カストル》にも逢いました。いいえ、敵対はしていなかったです…《マイスター》と《カストル》は一緒に行動しているようでした」 21:32 (H15_Rei) 【玲】「とは言っても…《マイスター》に、《カストル》が従っている感じでした――」 21:32 (H13Tomoka) 【友華】「成る程ね、《マイスター》には爾も《カストル》も縁の深い人達なのかもね――それで《マイスター》と出会った後、どうなったのかとかも聞かせてくれる?」 21:35 (H13Tomoka) 【友華】「《カストル》は《マイスター》に従っている、かあ――どう言う風に、従わせてたの」少し顔を上げて、考え込み「そう何度も見た訳じゃないけど――凄い盲従具合、だった?」 21:36 (H15_Rei) 【玲】「えっと…はい。盲従と言うか…逆らえないようにはなっている感じです。そして、強制的に従わせる術があるみたいでした」苦しんでいた《カストル》を無理やり消した、《マイスター》の行動。それが頭から離れない。 21:39 (H15_Rei) 【玲】「そして…《マイスター》が言ってました。自分は無法者のFHでもないし、偽善で取り繕うUGNでもないって…爾さんを、いずれ迎えに来るとも…言っていました」 21:43 (H13Tomoka) 【友華】「大分深い所まで調べたんだね、玲――」目を閉じて、此処までの情報を少しずつ染みこませるように「にしても……不思議だね、《マイスター》と《カストル》その二人が同じ現場に――出てくるなんて、ね。」 21:44 (H13Tomoka) 【友華】「そして、《マイスター》が《カストル》を無理矢理従わせていた――その場面を、《カストル》が誘っていた玲に見せるなんて、余程の事でしょ?」 21:46 (H15_Rei) 【玲】「そのことなんですけど、私は…《カストル》と、《マイスター》と…敵対したと思います――《カストル》は私を殺すのに何の躊躇いもないと…」ぐ、と組んだ手を握って。 21:48 (H15_Rei) 【玲】「《マイスター》の意図はわかりません…。けれども――《カストル》の意図からは、私は完全に外れた行動をした。その結果…でしょうか」 21:50 (H13Tomoka) 【友華】「そう、なんだ――ね、玲。」ぼそ、と呟きながら「此処までの話、何処までUGNに話した……の? 以前にUGNの知らない所で《カストル》に出会ってた、んでしょ――次に一人きりの時に、襲われたらどうする気?」 21:51 (H15_Rei) 【玲】「…UGNには、私が《カストル》のことを知っているくらいしか…です――次…もし遭遇したら、逃げるしかできないと、思います…逃げられるとも、思わないんですけど…」 21:53 (H13Tomoka) 【友華】「其所まで、ね――無理しすぎだよ、其所まで――」 21:55 (H13Tomoka) 【友華】「それ以外にも、何かある?――此処まで、でいいのかな?」玲の説明が、終わりであるか確かめるように訪ねて。 21:55 (H15_Rei) 【玲】「何だか、《マイスター》が許せなくって――」小さく、首を振って「《ポルックス》と言う言葉に何か反応していた《カストル》…に、無理やりエフェクトを使わせて、撤退した感じでした」 21:57 (H15_Rei) 【玲】「後は…“MOTHER”について――かな。賢者の石の応用と…言われたんですけど。《マイスター》は…レネゲイドウィルスそのものを操作できるみたいで…す」 22:00 (H13Tomoka) 【友華】「操作、が出来る?……其れが、玲の前に言っていた暴走しないで居られる、方法と何か関係があるってこと?」 22:02 (H15_Rei) 【玲】「…はい、そうなんじゃないかって思いました。“MOTHER”の効果は…厳密にはわかりませんけれども。副作用っぽいのは、聞けました。 22:02 (H15_Rei) 絆を喰らって…行く、そうです。もしかしたら…《ポルックス》も《カストル》も…これによって、お互いを忘れてしまっているのではないかって」 22:06 (H13Tomoka) 【友華】「絆を喰らう、か――爾には残っている、けど…二人には残っていない、のは…そのせいなのかな――」その言葉を聞いて、目を閉じながら――何処か溜息をついて「少し羨ましいな、とも思うな――こんな苦しい想いをするのは、夕華のせいで、私が夕華を忘れられたら爾にそんな目を向けることもなかった――」 22:09 (H15_Rei) 【玲】「…私も、羨ましいと思います。お父さんとお母さんのことを忘れて…過ごせたらって思うことはありますから」悲しそうに笑って――「でも…忘れちゃダメなんだと思います…! 理由までは上手く説明できないですけど…忘れちゃいけないんだ、って…」 22:12 (H13Tomoka) 【友華】「私は説明できるよ、それ――衝動に負けそうになった、からだけどね。」何処となく、遠くを眺めて――そっと、玲を抱きしめようとするように手を伸ばす「だってさ、私が夕華を追って家に出たのに、お父さんもお母さんも何も言わずに此処で待っていてくれた、私の事を心配して、必死になって頑張ってくれた玲が居てさ――たとえ衝動が無くなったとして、こんな嬉しい気持ちを持たずに生きていくなんて、さ。」 22:14 (H13Tomoka) 【友華】「爾も、桜も、桐子も何処かまだ遠い気がするけど――例えUGNの立場にいたとしても、出会った事を喜べる子が此処にいるから、この喜びを否定して生きるなんてね――辛かったから、そう思えるのかも、だけど。」 22:15 (H15_Rei) 【玲】「…そうかも、ですね」ちょっとだけ笑いながら。辛かったから、そう思えるんじゃないかと言う事が否定は出来ず。 22:16 (H15_Rei) 【玲】「…友華、さん…――」その手から逃れるようなことはしない。ただ、友華のほうを見上げて「…私は、《マイスター》から狙われると、思います――その時に…誰かを巻き込んでしまいたく、なかったです」そこで、言葉を切って俯く。 22:19 (H15_Rei) 【玲】「…このことを伝えに来た時点で――もう、遅いかもですけど…」 22:19 (H13Tomoka) 【友華】「うん、そっか――」ただその温もりを感じながら、強く、強く抱きしめて――静かに耳元で囁く「私が出来る限り――玲を守りたいな、此処までしてくれた玲の為に今度は私が玲にしてあげたい――その気持ちは分かってくれるよね、巻き込みたくないなんて、言わないでよ。」 22:22 (H15_Rei) 【玲】「ぁ…友華さん――」抱きしめられ…身体の力を抜く。次の言葉に、涙が零れそうになって…「だって、約束したじゃないですか…友華さんに、伝える事を伝えるって――でも、その結果が…危険にわざわざ巻き込んじゃったかもしれないんです。それが…嫌で――」 22:26 (H13Tomoka) 【友華】「馬鹿、言わないでよ――玲が居なければ、私は遅かれ早かれ暴走してたよ、支えてくれてるのは玲。」漏れる涙を指先で拭き取り、微笑むと――顔を近づけて、動かなければ唇を奪おうとする「玲は私の大事な絆、其れを護るのは私を護るのと同じ事――玲が拒まれると困っちゃうな、この世界に居れなくなっちゃう、かも?」 22:29 (H15_Rei) 【玲】「はい…ごめんなさい、そして――ありがとう、です」笑って、友華に身体を預ける。そのまま…向かって来る唇を、受け取って 22:31 (H13Tomoka) 【友華】「ん――玲、お互い頑張ろうね」抱きしめたまま、その身体を引き寄せて――唇を触れあわせるだけのキス、短い間の筈が長く感じられるほど――時間の流れはゆっくり流れて「最後にもう一度だけ――ありがとうね、玲。」 22:35 (H15_Rei) 【玲】「はい…です」うっすらと頬を染めて…目を閉じて――「まだ、調べなきゃいけないことはたくさん…ありますけど、《カストル》と《ポルックス》が…敵対している理由とかも、ですね――でも、私は一人じゃ…ない、です。仲間が…友華さんが居てくれるから…私も頑張れますからっ…!」ぎゅ、っと友華に抱きついて―― 22:36 (hikami) ―――……そろそろ、夕方。 夕日が二人を照らす中、階下からは食事へと誘う母親の声が響く――― 22:37 (hikami) おそらくは、束の間でしかない、安息。―――この時を、どうか……護れます様に 22:37 (hikami)   22:37 (hikami)