-NUM- -R.DATE- -R.TIME- -SENDER- -CONTENTS- 00402 98-09-17 03:54:10 EXCEL324 2vs2:試合前:説明 未来 彼方 ウィン=サージュ XIII DEATH アオ 御剣 明 XIX THE SUN VS クロイツェル 建御雷 IV THE EMPEROR びぜん エルクシュタイン=ベック教授 V THE HIEROPHANT 天候:黄昏時の小雨 場所:新宿中央公園〜新都庁ビル * * *  まずは、4人とも登場シーンを書き込んで下さい。  建御雷と教授の2人は、加速と機敏のどちらでイニシアチブダイスを振るの か指定して下さい。以後、変更の意志表示がされるまで、指定された方でダイ スを振ります。                         ヒロくん -NUM- -R.DATE- -R.TIME- -SENDER- -CONTENTS- 00403 98-09-17 20:24:42 KA_NA_TA 2vs2:登場:黄昏の堕天使 -ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー  しとしとと、雨が振り続く。雨雲はしずみ行く夕日の光を下から受け、赤く光る。 逢魔が時。その言葉がもっとも似合う情景。木々の下に、ビルの影に、次々と暗闇 が生まれ出る。そして、公園を照らさんと、光を放ち始めた街灯の上にも、一つ。  その闇は白い顔をほんの少し上にあげると、誰に言うともなく、呟いた。 「雨……いつまで降るの? ぼくは、雨は好きじゃないな……」  周囲は降り続く小雨に濡らされてゆく。しかし、その姿は全く濡れてはいない。 雨粒はその闇を微妙に避けるようにして地面に吸い込まれる。不意に、闇はつ…… と立ち上がった。そのまま、迷いもせずに一歩を踏み出す。そこに立つことが当然 であるかのように、少年(?)の形をした闇は空へと立ち止まった。その背に漆黒 の翼を広げ……しかしそれを動かすことなく。 「おにいちゃんは、雨は好き?」  少年とも、少女とも取れるこの世ならぬ笑みを浮かべながら、闇は語りかけた。 人外の者へと。 -ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー  ほっとくと、えんえんと書きそうなのでここらでやめとく(笑) みく かなた -NUM- -R.DATE- -R.TIME- -SENDER- -CONTENTS- 00404 98-09-18 01:41:19 トーマス 2vs2:登場:建御雷 **********************************  新宿の町に、雨が降る。冷たい、全てを凍らせるような、冷たい、雨が。 その雨に隠されて、人の営みは、何も見えない。まるで、刻すらも凍ったか のように。世界全てが凍ったかのように。  そんな雨の中を、二つの影が歩いてゆく。一人は、大柄で、がっちりとし た体格の男。軍服を着ている所を見ると兵士なのだろうが、それにしては何 一つ武器を持っていない。もう一人は、始めの影よりさらに大柄な男。白衣 を着たその男は、どうやら日本人ではないらしい。 「連行同然に連れてきてしまって、申し訳ありません、教授」  軍服を着た男が、白衣の男に話し掛けた。心底から申し訳なく思っている 事が伝わってくる、そんな声だ。 「ですが、あれを理解できる人材は、世界広しといえどもあなたしかいない  のです。あなただけが、われわれの希望なのです」  二つの影は、中央公園の方へと歩いてゆく。そこにある、『それ』こそが 彼らの目的らしい。 「あれをあのままにしておく事は、この世界に何かの影響を与える事は明白  なのです。だが、何が起きるのか。福音か、それとも破滅か。そもそも、  あれは一体何なのか。我々は知らねばならないのです」  淡々と語る声には、だが、明らかな緊張と恐怖が感じられた。これほどの 男にそんな感情を抱かせる『それ』とは、何なのか。  すべての謎は、中央公園にある。魔闘の舞台に。黄昏と暁の交わる町の、 住人が誰一人として近づく事のない、最奥に眠る『それ』の基に。 **********************************  せっかく相棒が教授なので、ちょっと「スプリガン」してみました。『そ れ』が何なのかは、まだ全然考えていませんし、この後出てこなくても別に いいんじゃないか、とまで思っています(笑)。ただ、戦う為の理由付けぐ らいの役には立つかなーなんて思っているんですが、どうでしょうか?   by“「スプリガン」というより「魔界都市」かな?”クロイツェル -NUM- -R.DATE- -R.TIME- -SENDER- -CONTENTS- 00405 98-09-18 22:00:55 アオ 2vs2:登場:答えた青年 -ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー >「おにいちゃんは、雨は好き?」 > > 少年とも、少女とも取れるこの世ならぬ笑みを浮かべながら、闇は語りかけた。 >人外の者へと。 「アキラだ。……まあ、俺みたいに雨が降って喜ぶ奴もいるさ」  答えた青年の立つ場所は、雨を遮る物もない。 都市迷彩の上下は水を吸って重さを増し、まるで濡れ鼠だ。 それでも、彼は雨を避けようとはしなかった。 「お前も雨に触れてみたらどうだ? 生きてるって実感できる」  言って、開いた拳で降り注ぐ雨を受け止める。 いや、拳だけではない。 全身で。 その体の全てで雨と戯れながら、彼はふと表情を変え、一人ごちた。 「血も、運命も……雨が洗い流してくれれば楽なんだけどな」 -ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー  アキラ君、登場です。 ……戦う気配、あんまりないのは問題ですが(^^; 実際に戦いになれば体が勝手に動くので、まーいいでしょう。 で、もっと問題なのはウィン君(さん?(笑)と、まっとうにコミュニケーション 取れるのかだったり……。 途中でチームが変わらない事を祈りましょう(オイオイ) 歌を歌わぬ吟遊詩人  アオ -NUM- -R.DATE- -R.TIME- -SENDER- -CONTENTS- 00406 98-09-19 20:57:44 VZEN0049 2vs2:登場:教授 ******  新宿は、日本最大の混沌だ。  その新宿に、混沌の最たる自然現象……雨が、堕ちる。 >「連行同然に連れてきてしまって、申し訳ありません、教授」 「民間人を巻き込まないのは、君の信念だと思っていたが。天照ならともかく」  軍服の男が謝意を示す。教授と呼ばれた男が、それに答える。  ざあざあと雨は降り続けるが、二人とも傘を射そうという気配はない。 >「ですが、あれを理解できる人材は、世界広しといえどもあなたしかいない > のです。あなただけが、われわれの希望なのです」 「私の作ったデータベースは、『和(なごみ)』『安(やすらぎ)』の中にも 入っているが……そう言えば、高天ヶ原に渡したという話は聞いていないな」  天照も一佐も相変わらずだ。と男は続けた。だが、雨の音がその声すらも掻き消す。 雨音は、強く、激しい。  大柄な男達である。軍服の男は、180センチはあろう。白衣の男は、2メートルに 届くだろうか。平生ならば余程目立つだろう。いや、この地域でなければ、奇異の 目で見られても可笑しくない。  しかし、今は平生ではなく、ここは新宿である。大いなる日本の混沌。  誰が呼んだか、「魔都」新宿である。その中央。  公園がある。降りしぶく雨の中、二つの影がその中に進む。 >「あれをあのままにしておく事は、この世界に何かの影響を与える事は明白 > なのです。だが、何が起きるのか。福音か、それとも破滅か。そもそも、 > あれは一体何なのか。我々は知らねばならないのです」 「ああ。実に知的好奇心をそそられる要素だ。だが、君の考えには僅かな誤解がある」  じゃり。じゃり。公園の中を進む。  歩きながら白衣の男は、ただ前を見たまま淡々と話を続ける。 「我々の存在そのものは、既にこの世界に影響を与えている。我々が『在る』 ことは、もはや大きな影響なのだ。但し、この考えは『人』とそれに類するものを ……勿論君のようなモノも含めてだが……特別なモノと捉えた時に発生する、 言わばエゴイズムの論理だ。普段ならばここでレポートの10枚も課すのだが」  じゃり。  足を止める男。 「二つの理由から、それは断念せざるを得ない。まず第一に、君は学生ではない。 第二に」  ざあざあと雨足はいよいよ激しく。しかし白衣の男は、ゆっくりとその白衣を脱ぐ。 「もうすぐ、目標が見える頃だからだ。君がレポートを書ける身体でいられるか、 私がレポートを添削できる状態で朝日を見られるか。なかなか確約出来ないもの だからね」  白衣を、雨の中に放り投げる。  中から現れたのは、普通のスーツである。スーツ姿の、ただ背の高い外人。 「気をつけたまえ。私の予想では……目標の内、少なくとも『一つ』は」  両手をポケットから出し、だらりと横に下げる。 「『アストラル』だよ……実に興味深い」  そう言った彼の顔には、おそらく笑み-──それを笑みと言うのならば──が 張り付き。  そして彼は、何故か、全く濡れていなかった。 ******  イニシアティブは「加速」で振ります。  どうせ負けるけどね(笑) びぜん -NUM- -R.DATE- -R.TIME- -SENDER- -CONTENTS- 00407 98-09-20 00:31:30 EXCEL324 2vs2:T1:いにしあちぶ 基準ランク ダイス目 成功ランク ウィン=サージュ [機敏]■■■■□ 44 神威の8 御剣 明 [機敏]■■■■□ 23 神域の5 建御雷 [機敏]■■■■□ 25 神域の7 Prof.エルクシュタイン=ベック <加速>■□□□□ 346 常人の10(笑) * * *  新ルール採用につき、ウィン=サージュはDPを1取得します。 この、「神威成功でDP1取得」についての意見も、お待ちしております。 * * *  建御雷のイニシアチブダイスの宣言がありませんでしたので、勝手ながら1 ターン目のみ、[機敏]でふらせていただきました。もし<加速>で振りたい 場合は、とにかく生き延びて(笑)、T2のイニシアチブダイスを私に振らせて 下さい。                          ヒロくん -NUM- -R.DATE- -R.TIME- -SENDER- -CONTENTS- 00408 98-09-20 09:38:40 KA_NA_TA 2vs2:T1:冷たい雨/(攻撃行動) -ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー >「アキラだ。……まあ、俺みたいに雨が降って喜ぶ奴もいるさ」  くすくすと笑いながら闇は答える。 「ぼくはウィン。ウィン=サージュ。地上(した)の人につけてもらったんだ。  ふぅん。アキラおにいちゃんは雨が好きなんだ」  しとしとと降り始めた雨は、段々と勢いを増してくる。冷たく、強く。この雨の 中、外に出ようと言う物好きはほとんどいないだろう。尋常な存在であったなら。 >「お前も雨に触れてみたらどうだ? 生きてるって実感できる」 「んー。むずかしくってよくわかんない」  考えているのかいないのか、わからない笑顔を浮かべたまま闇は答え……その すぐ後に、無邪気な笑みを浮かべて言った。 「アキラお兄ちゃんは、ぼくのこと怖がらないんだね。  翼(これ)みせると、みんな怖がって遊んでくれないんだ」  雨が強くなる。雨粒は視界を遮り、雨音は音をかき消してそれ以外の音がない奇 妙な静寂が続く。聡いモノは、この静寂が嵐の前の静けさに他ならないことに気付 き、この場からいそいそと去って行く。残るものは、ただ、雨の音。 「……どうしたの? リリス」  不意に闇は中空に向けて、問いかける。白く細い指を空に伸ばし、先ほどまでは そこになかったはずの、銀色の大鎌(サイズ)をいとおしげに握りしめる。これの ことを「リリス」と呼んだらしい。柄の長さは身の丈ほども有ろうか。肩までよう やく届く長さの黒髪と、フードのついた黒い上衣が風を受けてゆらゆらと揺らめく。  ……見るものにタロットの「XIII DEATH」を思い出させるかのように。 「『敵』? そう。わかった。アキラお兄ちゃん……来るよ」  視線の先に、雨のカーテンをかき分けるように二人の男が現れる。奇妙な取り合 わせの二人連れ。とはいえ、奇妙さでは決してこちらの二人連れも負けてはいない。  闇は、近づいてくる二人に対して目を細めながら言った。 「せっかく楽しかったのに邪魔するの? 死んじゃえ」  得体の知れない力が男達を包む。それは、紛れもなく「死」の香りがした。 ----------------------------------------------------------------------------  教授、建御雷双方へ同時に攻撃。  攻撃方法 〈死神〉 攻撃基準ランク ■■■■□ -ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー  とゆーわけで最初はちょっとだけ様子見(笑)  んにゃー、相変わらず魔都の戦闘シーンは書き込むだけで疲れるねぃ。  だらだらやってたら、これだけで1時間経過してた(^_^;;;; みく かなた -NUM- -R.DATE- -R.TIME- -SENDER- -CONTENTS- 00417 98-09-24 02:21:23 トーマス 2vs2:T1:戦鬼・出陣 **********************************  雨の向こうに現れたのは二つの影。優しげな顔立ちの青年と、翼を持っ た少年。異様ではあっても人に害をもたらすようには、とても見えない。 だが、それは間違いなく、<敵>だった。 >「せっかく楽しかったのに邪魔するの? 死んじゃえ」  少年が、何かの力を発する。「殺気」……いや、「死」そのものだ!  「何者かは知らないが、ずいぶんといきなりだな!」  声だけを残して、建御雷の姿が、教授もろとも消える。人間の限界を超 えた超高速機動だ。  「先に手をだして来たのはおまえだ……迷うなよ」  一瞬にして少年の死角に移動すると、建御雷は腕に収納されている単分子 ワイヤーを射出した。全てを切り裂く魔の糸が、少年に迫る……。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 防御方法 <加速>による「死」の回避     +<妖糸>によるウィンへの攻撃     +<機敏>による教授のカバー   基準ランク■■■□□       **********************************  行動発表が遅くなりました。ちなみに、回避に成功したかどうかによって 、ウィン君の攻撃をどのくらいの余裕を持って躱したのか(或いは、躱した ように見えていただけなのか)が決まりますので、よろしく。      by“実体がないものの相手は、ちょっと大変”クロイツェル -NUM- -R.DATE- -R.TIME- -SENDER- -CONTENTS- 00434 98-09-28 23:47:45 VZEN0049 2vs2:T1:壁 「見たまえ」  教授と呼ばれた男はそう言って、雨で出来た壁の先に目を向けた。雨は激しく、 世界はくすんでいる。それでも、彼は実に楽しそうに、視線をそこに向けていた。 「珍しい。アストラルの物質生成だよ。どうやら、鎌の形をしている。大鎌だな」  僅かに身体が揺れる。  雨で煙って、その表情は見えないが、どうやら彼は笑っているらしかった。 「建御雷君。あの大鎌はね、全くの無から生まれているのだ。いいかね。無だ。 つまり、あの大鎌を作り出すために必要な物質も、エネルギーもこの世界、次元には 存在しないということなのだ。エネルギー保存則が無視されているのだ」 「そうだ。そのままでは世界は崩壊する。だから、彼のアストラル達は無理野理、 そう、無理野理それを『現実』にしてしまうのだ! そこに消費されるエネルギーは 莫大なものだよ。大いなる無駄だ。しかし、彼らはその手法を重んじるのだ。そして 彼らに取って、そのような行動は、全く苦痛や苦労ではないのだ」  顔の前で、「教授」はゆっくりと両手を交差させる。  笑みは途切れ、緊張が身体を包む。 「何故なら、彼らアストラルは苦労を、苦しみを嫌うからだ。純粋な快楽主義者 なのだ。故に、自分達が苦しむような方法は取らないのだ。さて、そこで問題だ。 今現在我々は、彼らにとって不満の種の筈なのだ。つまり彼らは」 >「せっかく楽しかったのに邪魔するの? 死んじゃえ」 > 「何者かは知らないが、ずいぶんといきなりだな!」  その瞬間。教授は別な世界に叩き込まれる。  超速────。 「君もいきなりだが……そうだ。彼らは我々を、排除しようとするだろう。この 加速は、実にいい判断だ」  がしゃ、という鈍い音と共に、両の袖口から何かが飛び出す。  キーボード。  と思った瞬間、彼は猛烈な勢いでそれを叩き始めた。 「まずは三次元界に物質化したアストラルが、どの程度の物理衝撃に堪えられるか 検証しようではないか!」  彼らの半径、1メートルほどの地面が、ごうという音を立てて沈む。  とたんに、猛烈な勢いで周囲……公園を含む周囲200メートルに降り注ぐ全ての 雨粒がその環目掛けて落ちてきた。  超重力。彼は重力にプログラムを施し、幅20センチ、直径2メートルの円を描き 彼らをトレースする、特殊超重力地帯を造り上げたのだ。  引き込まれる水は渦を描き壁となって、金剛石をしのぐ硬度の壁を作り出す。 落ちていった水は、地面をえぐりながら自らの摩擦熱で蒸発していく。雲は公園の 上だけに、漆黒となるほどの密度で集結し始める。  霧の中の水の渦は、今何処が先頭なのか解らないほどの速度で移動し続け、 その早さは、点であるところの渦をもって線を、面を、すなわち。  「壁」を、作り上げる。  全包囲、全天を覆う、水の、壁。  それは、正しく鉄壁の盾となり、全ての方向から彼らを守るかに見えた……。  そして。 > 「先に手をだして来たのはおまえだ……迷うなよ」  水の壁。少年の死角から。建御雷は腕に収納されている単分子ワイヤーを射出した。 *****  ウィンの攻撃を防御。  防御方法 〈プログラミング〉+<操作> 防御基準ランク ■■■■□ ******  返す返すもすみません。  切腹。(・_・) ( ---メ) びぜん -NUM- -R.DATE- -R.TIME- -SENDER- -CONTENTS- 00436 98-09-29 02:58:07 EXCEL324 2vs2:T1:ウィン攻撃結果 基準ランク ダイス目 成功ランク ウィン=サージュ <死神>■■■■□ 6、6   神威の12 建御雷 (反射)<妖糸>■■■□□ 4、6   超人の11 <加速> +1 Prof.エルクシュタイン=ベック   [操作]■■■■□ 2、6   神域の10 <プログラミング>+1 (建御雷の援護)[機敏]+1 * * *  ウィンはDPを1獲得。威力は10。PH/PGは発生せず。 建御雷の軽減は、通常ならば超人の4だが、反射失敗の影響で達人の軽減2と なり、10−2=ダメージは8。生命12−8=残りは4となる。 教授の軽減は、神域なので6。10−6=ダメージは4。 生命10−4=残りは6となる。 * * *  なんかすごいことになってる(^_^; 念のために宣言しますが、天地神明に誓ってダイス目に嘘偽りはありません。                          ヒロくん P.S. ところでまた2と4と6しか出てないんですけど。 -NUM- -R.DATE- -R.TIME- -SENDER- -CONTENTS- 00437 98-09-29 04:03:20 KA_NA_TA 2vs2:T1:“Death” 新宿中央公園、雨。 -ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー >> 「先に手をだして来たのはおまえだ……迷うなよ」 > 水の壁。少年の死角から。建御雷は腕に収納されている単分子ワイヤーを射出した。  ・・  それは、雨を切り裂きながら少年へと向かっていった。見えているのかいないの か、少年は微動だにしない。見えるはずがないのだ。雨の中を軌跡すら残さずに切 り裂いて行くのだから。  ぃん!  か細い音をたてて、糸がはじけ飛ぶ。全てを切り裂くはずの糸は銀色の大鎌に遮 られ、その一部が漆黒の髪をわずかに宙に舞わせることしか出来無かったのだと理 解するまでに、少々の時間を要した。大鎌にほんの一筋残る跡のみが、魔の糸が襲 いかかったことを示している。  その跡を細い指でつっ……となぞった刹那、少年の顔つきが変わった。笑みが、 消える。少年を避けて落ちていた雨が、水の玉になってその周囲を漂い始める。 地が、鳴動を始めた。 「……よくも、ぼくのリリスにっ!」 「……よくも、私の愛しい子にっ!」  二つの声が一つに重なった叫びと同時に、それは起こった。教授が作り上げた水 の壁の流れが、徐々に変わって行く。重さは限りなく零へと近づき、そして壁を構 成する水は、全て玉となって空へと散った。それだけではない。周辺の全ての物が、 重さを失っている。  鉄壁の盾を引き剥がした闇は、少女のような……否、天使の笑みを浮かべると、 ただ一言だけを、口にした。 「ばいばい」  いっそう濃くなった死の香りは、甘くさえ感じられた。 ----------------------------------------------------------------------------  天運 1消費。 せっかく神威が出たので、PHへの変更を宣言します。  謎の台詞も重力行使も天運使用に伴う演出ですので、ご了承下さいませ。 -ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー  ジャブのつもりがフィニッシュブローになっちゃった(笑)  出目見て血ぃ吐いた。こんな処で運使い果たしてどうする、わし…… みく かなた -NUM- -R.DATE- -R.TIME- -SENDER- -CONTENTS- 00445 98-09-30 12:41:57 アオ 2vs2:T1:演出 それは、刹那の出来事 -ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー >「アキラお兄ちゃんは、ぼくのこと怖がらないんだね。 > 翼(これ)みせると、みんな怖がって遊んでくれないんだ」 「……そうだな、そういえば全然怖いなんて思わなかった。  どちらかといえば……」  どちらかといえば? 言葉にしようとして、迷った。 どちらかといえば──なんだろう? どうせ言葉にするのなら、出きるだけ正確に表現したい気がする。 迫力があった……いや、これは違う。 親しみが湧いた……間違ってはいなような気もするけど、違うようにも思う。 >「『敵』? そう。わかった。アキラお兄ちゃん……来るよ」 ウィンの声。 「……敵?」 振り向いた、刹那……空間に“死”が満ちた。 そして、二人の大柄な男の周囲に水の壁が築き上げられ…… 空に、散った。 ウィンが何事か呟く姿……それは、恐怖の具現化? いや、どちらかといえば……。 「どちらかといえば……そうだな、きれいなんだ」 そうだ、それは凄絶なまでの美。 『それ』が『それ』であるが故の、彼が感じた印象──。 -ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー はい、傍観者やってます(笑) やあ困った、困った(爆) 歌を歌わぬ吟遊詩人  アオ -NUM- -R.DATE- -R.TIME- -SENDER- -CONTENTS- 00447 98-09-30 18:25:58 EXCEL324 2vs2:T1:PH効果 PH効果により、威力は20に変更された。 建御雷の軽減は、通常ならば超人の4だが、反射失敗の影響で達人の軽減2と なり、20−2=ダメージは18。PG効果を使用しても死亡確定。 建御雷のプレイヤーは、悪あがきなり、死亡演出なり、好きに書き込むやうに。 教授の軽減は、神域なので6。20−6=ダメージは14。現状だと死亡確 定だが、PG効果を使用した場合、軽減が12になるため、20−12で残り 生命は2となり、かろうじて生き延びていることになる。 教授のプレイヤーは、天運使用に伴う演出の書き込みをするやうに。                          ヒロくん -NUM- -R.DATE- -R.TIME- -SENDER- -CONTENTS- 00453 98-10-01 01:55:26 VZEN0049 2vs2:T1:耐えられるか、否か。 ****** > 「先に手をだして来たのはおまえだ……迷うなよ」  水の壁。少年の死角から。建御雷は腕に収納されている単分子ワイヤーを射出した。  偶然か、あるいは「神がかりな」必然か。  そのワイアーの恐るべき破壊力は、しかし、大鎌に僅かな傷を付けるに留まる。  そして少年は、その痕を見逃さなかった。 「ほう」  少年の周りに落ちていく筈の雨は、そのまま空中に水滴となる。  十分に水を含んだ土が、球状となって足元に漂う。  教授は、一人笑う。しかし、その次の言葉を耳にした瞬間、その笑いが凍り付いた。 >「……よくも、ぼくのリリスにっ!」 >「……よくも、私の愛しい子にっ!」 「絶・対・空・間!!」  この世ならざる力が、あらゆる質量エネルギーを緩衝する。全ての物が、その 重さを失う。  質量すらも変化させる空間。慣性の法則は歪み、重力はネジ曲がる。  鉄壁の盾は無惨にも切り裂かれ、今や双方、その姿を補足するのはた易い。 (このレベルのアストラルとは……ッ!)  その御業、正に神威。 >「ばいばい」 「Cording! Full power of gravity!!」  間に合うのか。教授は全力でキーボードに指を走らせる。  一度は手放した重力だが、根元のコードはまだ彼の手の内にある。  先ほどの「ワイアーの痕」を見れば、物理防御が通用するのは見て取れる。 僅かでも起動を逸らせれば良い。新しいプログラムをコーディングしている 暇はない。そして彼は、一瞬の機転から、その水の流れを「矛先を逸らせる方」 へとシフトさせた。  そして。 ****** > 天運 1消費。 せっかく神威が出たので、PHへの変更を宣言します。  ええいクソ。こっちも天運1消費してPGじゃ。うう、ここまでやって残り2点か。 マジ厳しいわ。 ******  彼の周りに、かろうじて鉄壁の幕が張り巡らされた。それは前の物に比べれば 遥かに脆弱だったが、それでも大鎌の矛先を逸らすことくらいは出来た。 「!!」  叫びこそしないが、そのダメージは大きい。  見ればワイシャツはざっくり裂け、胸の何処かから血が流れている。  彼の力を持ってすれば、これを直すのはた易い。しかし、それには僅かな 時間と余裕が必要なのだ。そして、今の彼にはその僅かな余裕がなかった。  すぐに第2撃が来るからだ。彼の目は、その青年を確かに捉えていた。  喘ぎながらも教授は、そのキーボードに指を走らせる。 「Cording....」  次は、何だ? ****** びぜん -NUM- -R.DATE- -R.TIME- -SENDER- -CONTENTS- 00469 98-10-03 15:21:34 トーマス 2VS2:最後の雷鳴 ********************************** >か細い音をたてて、糸がはじけ飛ぶ。全てを切り裂くはずの糸は銀色の大 >鎌に遮られ、その一部が漆黒の髪をわずかに宙に舞わせることしか出来無 >かったのだと理解するまでに、少々の時間を要した。大鎌にほんの一筋残 >る跡のみが、魔の糸が襲いかかったことを示している。 「よく躱した、だが、甘いな」  内心呟きつつ、死の糸に新たな意志を送り込もうとしたその時、それはお きた。 >「……よくも、ぼくのリリスにっ!」 >「……よくも、私の愛しい子にっ!」  強烈な「死」が、周囲に満ちる。 >「絶・対・空・間!!」  教授の叫ぶ声。周囲の重力に、異常が生じる。いや、空間そのものが変質 して行くのが解る。とっさに防御行動をとった、その時。          建御雷は、自分が死んだのを知った。 (そうか、私は死んだのか)  自覚した瞬間、彼は自分の義務を果たす為に、走り出した。 (私の任務は、教授の保護。ならば、やるべき事は一つ)  停止した人工心臓に、血の代わりに「意志」を送り込み、両腕の発電機関 を無限開放する。放たれた電流は建御雷自身のからだをも焼くが、もはや死 んだ身には何の痛みも衝撃も伝わらない。それがおかしく、又さびしくて、 建御雷はかすかに微笑んだ。 (そういえば、こうやって自然に微笑むのなんか、何年ぶりだろう)  建御雷は、帰還したら、久しぶりに故郷に戻ってみようかと、ふと考  何も知らないものならば、それも少年の仕業かと思った事だろう。周囲に 死が満ちた一瞬後、軍服姿の男が少年の元へ駆け寄ったかと思うと、そこを 中心に文字どおり天地をつなぐ強大な雷が発生したのだ。いや、むしろ神鳴 りと表現すべきかもしれない。その神鳴りは、少年と青年を飲み込み……だ が、教授には指一本も触れようとはしなかった。  建御雷一尉、殉職。 ********************************** 天運1点をエース・イン・ザ・ホールに、もう1点をTrue判定に使用。 攻撃方法 <雷神>によるウィン・アキラ双方への攻撃     +<機敏>による補助(有利な位置への移動)     +<操作>による補助(発電装置の暴走による、強化)                   最終攻撃ランク■■■■□+2 **********************************  うわー、いきなり死んだー!まだまだ、いろんな演出を用意していたのに ー!ええい、仕方がない、この上はお前らも道連れだー!  と、言う訳で、イニシアチブは丁度建御雷のはずなので、最後の攻撃を行 わせていただきます。覚悟せいよ、ふっふっふ。         by“一緒に地獄へ行こうよー(笑)”クロイツェル -NUM- -R.DATE- -R.TIME- -SENDER- -CONTENTS- 00477 98-10-04 04:05:51 KA_NA_TA 2vs2:T1:なるかみ 雨、未だやまず。 -ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー >「どちらかといえば……そうだな、きれいなんだ」  少年は空間に“死”を満ちあふれさせた後、この言葉を受けて笑った。 ……いや、「少女は」と表現すべきなのか。どちらにも見える、笑み。  刹那、光が満ちる。青白い雷光が下から、上へ。とっさにその範囲から逃れよ うとするも、銀色の大鎌がそれを受け、ぼう、と光る。 「リリス!」  これまでに聞かれなかった焦りを含む声。それは、悲しみさえ含んでいる様 に見え……。 「だいじょうぶ。護ってあげるわ」  銀色の大鎌は、光る人影へと変貌を遂げた。女性型をしたそれは、いとおしげ に漆黒の翼を持つ堕天使を抱きしめる。光の腕に抱かれた闇は、ゆっくりと目を 閉じて呟いた。 「うん、ぼくは死なないよ……」  目もくらむ雷光の中、神々しくさえ思える笑みを浮かべながら。 ---------------------------------------------------------------------------- 防御行動。 <知恵持ちし者>による雷光の防御。        +<死神>による「死」の回避(防御補助。死を遠ざける意味な)        +<機敏>による補助(とっさに逃れようとしたあれ)                   ランクは■■■■□ +2 -ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー  とりあえず、天運はとっておこーと考えるこの俺(ォ みく かなた -NUM- -R.DATE- -R.TIME- -SENDER- -CONTENTS- 00478 98-10-05 00:16:11 アオ 2vs2:T1:そして彼は受け入れた -ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー > 刹那、光が満ちる。青白い雷光が下から、上へ。とっさにその範囲から逃れよ >うとするも、銀色の大鎌がそれを受け、ぼう、と光る。 「……!」 軍服の男を中心に満ちたその閃光から、アキラはとっさに身をかわそうとした。 暴走した電流が常人にもたらすもの……それは、死だ。 まともに受けてはひとたまりもない。 だが、その時。 >「リリス!」 声を、聞いた。 > これまでに聞かれなかった焦りを含む声。それは、悲しみさえ含んでいる様 >に見え……。 >「だいじょうぶ。護ってあげるわ」 > 銀色の大鎌は、光る人影へと変貌を遂げた。女性型をしたそれは、いとおしげ >に漆黒の翼を持つ堕天使を抱きしめる。光の腕に抱かれた闇は、ゆっくりと目を >閉じて呟いた。 >「うん、ぼくは死なないよ……」 > 目もくらむ雷光の中、神々しくさえ思える笑みを浮かべながら。 ──守らなければ。 なぜ、そう思ったのかは分からない。 魅せられていたのかもしれない。 護り合う“二人”が母と子の姿の様にみえたのかもしれない。 もっと単純に、目の前にいるものが傷つくのがいやだったのかもしれない。 ただ、気づけば、彼は雷光の只中に立っていた。 そして……雨に濡れた体を、電流が駆け回る! * (……“アレ”はその運命を退けようとしている) アキラの心の中で、声が響く。 運命を破壊するもの……そう名乗るものの、声。 (死の運命……退けられたものは、引き受ける先が必要だ。 生かすにしろ、殺すにしろ……君は、受入先になる気かい?) 「受け入れるさ……」 アキラは、声に答える。 「受け入れて……変えてやる! あんたも、それが見たいんだろう?」 言葉と共にアキラの体に変化が訪れる。 まるで、金属のように…… その腕は──まるで、西洋鎧のガントレットのように──変化する! 腕だけではない。 その全身が金属の光沢を帯び…… その性質を引き継いだかのごとき、“電流の通り道”が、そこに生まれていた。 (じゃあ、やってみることだね。死んでも、責任は取らないよ) 揶揄するような、少年の声。 だがアキラはそれに笑みで答える。 天を覆い尽くさんとする、光の帯…… それが、徐々に一人の青年に向かい、収束していく…… ---------------------------------------------------------------------------- 天運を一点使い、ウィンに向かう攻撃を引き受け。 さらにもう一点つかってTrue判定に持ちこみます。 ……天運、尽きてるし。 防御行動。 <武装化現象>による電撃の防御(アースする)        +<頑強>による補助                           ランクは■■■■□ +1 -ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー と、いう訳で身代わり宣言です(@@ ひとまず彼のスタンスをはっきりさせてみました(笑) ……はっきりしたかな? >妹のほう ビリーとの決着……つけたいです(笑) いや、ルシフェルさんしだいですけど。 歌を歌わぬ吟遊詩人  アオ -NUM- -R.DATE- -R.TIME- -SENDER- -CONTENTS- 00482 98-10-07 23:38:13 EXCEL324 2vs2:T1:最後の切り札 基準ランク ダイス目 成功ランク 建御雷 TRUE<雷神>■■■■□ 444 神威の10 [機敏]+1 [操作]+1 御剣 明 TRUE[頑強]■■■■□ 356 神域の12 <武装化現象>+1  建御雷の攻撃が命中。御剣は、ウィンの分も含めてダメージを受ける為、 最終的なダメージが2倍となる。  (神威の威力・10)−(神域の軽減・6)=ダメージ4   御剣の生命11−最終ダメージ8=残生命は3 * * *  次は御剣クンの手番ナリ。  ……教授キッツいなぁ(^_^;                        ヒロくん -NUM- -R.DATE- -R.TIME- -SENDER- -CONTENTS- 00488 98-10-11 22:21:44 アオ 2vs2:T1:変化するもの -ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー 神の雷……それは、まさにそう表現するしかなかった。 それには、意思が在った。 何を滅ぼすのかを知った、何をすべきかを心得た意思。 青年の周囲を覆う“それ”は、まさに青年を滅ぼすためにそこにあったのだ! 「……うおおおおおぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!!!!!」 アキラが、吼える。 硬く握った拳が、地面を強く踏みしめる足が……常識を寄せつけぬ変化を遂げた 全身が、神鳴る光に砕かれていく。 もはやその体でさえも耐えられる限度を超えていた。 そして……。 静寂。 勢いを増して降りつづける雨音が、それ以外の全ての音を消していく…… そういった種類の、静寂だ。 そして……神鳴りは、終わった。 奇怪な変化を遂げていたアキラの体が、血色を取り戻していく。 ひび割れていた部分から噴出し始めた、赤い液体が雨に溶けていく。 「……」 青年は、無言で顔を上げた。 視線に何かが映る。 ……腕だ。 機械化された一本の腕が……地面に落ちていた。 形見のように、それだけが……。 ……武人って奴だな。 アキラはそんな事を呟きその腕を拾い上げると、“教授”の足元に放った。 「埋めてやってくれ……」 そして、教授に背を向けるとウィンのほうに歩き出す。 「それと……出来れば、このまま帰ったほうがいい。 もし、まだ続けるというなら……後のことは、保証が出来ない……」 それだけ言って──アキラは、その意識を手放した。 * “アキラ”が教授を振り返る。 「もちろん……貴方しだいですけど、ね……」 ---------------------------------------------------------------------------- 見た目は御剣明のままですが、青い髪の少年に人格が代わります。 人格変更 <多重人格>により、青い髪の少年へ。                                  ランクは■■■■□  -ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー ……死ぬかと思った(00; さて、アキラ君は教授への攻撃を手控えてしまいました。 次の教授の、ウィンの行動やいかに?(笑)←無責任 しかし建御雷……勝手に腕だけにしてしまってよかったんだろーか?(^^; 歌を歌わぬ吟遊詩人  アオ -NUM- -R.DATE- -R.TIME- -SENDER- -CONTENTS- 00493 98-10-14 23:45:49 VZEN0049 2vs2:T1:愉悦  長いぞ。  長文注意じゃ。  ……;d;c;iでの書き込みに比べれば、異様に短いんだけどね(涙) ****** >そして……神鳴りは、終わった。 ****** >奇怪な変化を遂げていたアキラの体が、血色を取り戻していく。 >ひび割れていた部分から噴出し始めた、赤い液体が雨に溶けていく。 (ほう?)  教授の不覚である。アストラルにばかり気を取られていた。この青年は、 ただここにいた訳ではないのだ。なるほど、彼も又、異能である。  雷激に貫かれたその身体は、しかしまだ瑞々しさを保っていた。傷はあるの だろう。勿論あの威力の中である。未だに生きているというだけでそれは尋常 ではない。彼の足元には、建御雷の腕だけが雨にさらされている。  彼は何事か呟きながら、その腕を教授の足元にほうり投げた。腕は有機物とも 無機物とも付かない音を立てて、再び濡れる地面に転がった。 >「埋めてやってくれ……」  そうした声が聞こえたのだろうか。教授は静かにかがみ込むと、その腕を 手に取った。生体部品と機械部品の芸術的な融合。それが建御雷の腕の中に 凝縮されていた。中腰の姿勢のまま、教授は左手に持ったそれを、右手の指で なぞる。  もしかすると、悲しんでいるのだろうか。  激しい雨の中、奥の見えぬ眼鏡の向こう、その表情は要として知れない。 >「それと……出来れば、このまま帰ったほうがいい。 >もし、まだ続けるというなら……後のことは、保証が出来ない……」 >「もちろん……貴方しだいですけど、ね……」 「ああ、全く君の言う通りだ」  顔を上げることなく、教授は小さく、しかし良く通る声でそう答える。  彼はまだ、腕を見続けている。残ったとは言え、その腕とて完全ではない。 所々触皮は剥げ、残った皮も雷激で黒く変色し、薬指と小指は、根元から 失われていた。  彼は右手でそれをなでつけながら、そのまま、言葉を続けた。 「君達二名を相手どって、無事でいられるとは思わないからね。私も命が あったのが幸いだ。運があったのだろうな……幸い、『彼の腕も残っている』」  教授の右手が、建御雷の腕の中指に延びた。そのままその先を、ネジ切る ように外す。契れた部分同士は、細い糸のようなもので繋がっている。外した 中指の先を、教授は自分のキーボードの、ソケットと思われる部分にはめ込む。 かちり。小さな音がして、それは誂えたかのようにぴたりとソケットにはまる。 「アストラルと、そうか、君は多重人格の異能者なのだね。しかもその各人格 ごとに、別な能力を持っている訳だ。実に興味深いが、君達との『交流』は もう計れないだろう。本当に残念だ」  そこから、何等かのデータでも取り出しているのだろう。教授は淡々とキー ボードを叩き始めた。ざあざあという雨の音に、機械音が混じる。 「だから私は」  その時、教授から僅かに離れた二人の足元で、豪雨に隠れ、何かが蠢いて いた。  それは地面からしゅるりと飛び出したかと思うと、見る間に二人の足首に 「巻きついた」。糸というにはあまりにも細すぎるその糸の先端には。  「建御雷の指先」が蠢いていた。 「君達のデータだけいただいておこうと思う」  ・・  それは急激に襲ってきた。  糸から指先を伝って、末端神経から脊髄を駆け抜け脳に至り、そこからさらに 全身の神経へ「水のように」侵食していった。その中でも脳は、あたかも外界へ 晒され、直に手で触られているようなぐにゃりとした刺激を感じ続けている。 「心配無い。有線と言うのが少々気に食わないが、この建御雷と同型の シリーズは実に見事なギミックを持っていてね。これが生きていてくれて 助かったよ。少々の改造は必要だったがね」  喜々として教授はキーボードを叩く。 「何。不安がることはない。神経内部が水で満たされるような感覚や、皮膚の 裏側を羽根で撫でられているような触覚、脳が外気に晒されて直接触られている ような感触がある『だけ』だ。あと閉じ込めていた記憶が連続且つ無節操に 表層意識を満たしていくだろうが、それは元からの君の記憶だから混乱する ことはない」  今、二人の脳裏には次々と脈略も何もない記憶が、脳や自我の制止を無視して 鮮やかに蘇ってきている筈であった。同時に、神経は「液体」に犯され、脳は 外にその姿を晒し、ずぶずぶとコネ廻され、全身が内側から羽根でなぞられて いるような感覚を感じている筈なのだ。 「……興味深いデータだ。これは死という現象に関する『欲求』なのかな? 違うね、『責任』か。こちらは、第一人格と第二人格の阻誤が……一方的な ……軽蔑、か? なるほど。第二人格は、自分が強いと思っている訳だ。 そしてそれは第一人格を……」  過去、未来、深層意識、表層意識。密やかに隠していた、決して表に出ては いけないものが、何の秩序もなく無遠慮に精神をなぶる。  それは、禁忌の所行である。しかし、その言葉は、教授に対してあまりに無 意味であるように感じた。  なぜなら、キーボードを叩きながら。彼は一言、こう呟いたのだ。 「面白いロジックだ」  凄惨な笑みと共に。 ****** 攻撃〜 <プログラミング>=人間プロテクトハッキング   + <超制作・超科学>=建御雷の腕の改造(リモートコントロールギミック)   + <操作>     =記憶データいぢくりまくり 攻撃基準ランク ■■■■□ ******  長いわ、馬鹿者(笑)  まあ、これを最後に死ぬ可能性があるので、長くしてみました。解り難い 行動ですしね。記憶データ引っ張りだしてコピーしてるだけなんですが。  とりあえず、天運の使用はなし。+2の最大効果を狙っていますが、今回は 二人が「どういう防御を取るのか」を一番の楽しみにしてます(^^)  そんでわ。次は黄泉路で逢いましょう(マジかい) びぜん -NUM- -R.DATE- -R.TIME- -SENDER- -CONTENTS- 00495 98-10-15 01:29:06 KA_NA_TA 2vs2:T1:あめ、なおふりつづく ごめん、長文になった(^_^; -ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー >天を覆い尽くさんとする、光の帯…… >それが、徐々に一人の青年に向かい、収束していく…… 「アキラお兄ちゃん!?」  驚愕に満ちた声。護られたことがないわけではない。ただ、出会って間もない 青年に護られるとは思っていなかった。  あふれかえるひかりがおさまってゆく。 >「もちろん……貴方しだいですけど、ね……」 「……アキラお兄ちゃんじゃない。誰?」  聞くともなしに、呟く声。既に女性の形ではなくなった鎌を携え。漆黒の瞳に 浮かぶのは、何の光なのか。彼(彼女?)の目にはもう一人の『敵』である教授 が写っていないように見て取れる。戦いの場に置いて、それは考えられない出来 事ではある。先ほど二人の相手を死の国へと引きずり込もうとした事さえ、もは や忘れて居るかのような眼差し。  教授の良く通る、小さな声が雨をかき分けて響きわたる。 >「アストラルと、そうか、君は多重人格の異能者なのだね。しかもその各人格 >ごとに、別な能力を持っている訳だ。実に興味深いが、君達との『交流』は >もう計れないだろう。本当に残念だ」 「ぼくは、あすとらるって名前じゃないよ……ねぇ、アキラお兄ちゃんはどこ?」  場違いな返答。物憂げな瞳で周囲を緩慢に見回しながら、空に留まる闇色の少年。 教授の声を聞いているのか居ないのか。 >「君達のデータだけいただいておこうと思う」 > ・・ > それは急激に襲ってきた。 > 糸から指先を伝って、末端神経から脊髄を駆け抜け脳に至り、そこからさらに >全身の神経へ「水のように」侵食していった。その中でも脳は、あたかも外界へ >晒され、直に手で触られているようなぐにゃりとした刺激を感じ続けている。 「ん……ぁぁぁあっ!」  白い肌が桜色に染まる。しっかりと空を踏みしめていたはずの足がよろめき、 背の翼がかろうじて地への落下を防ぐ。雨は少年を避けて落ちるのをやめたよう だ。全身が、雫に濡らされて行く。その足が、初めて地に着いた。  色々な記憶が甦る。天に“なんだい、なまえがないってのか? そうだな、そ れじゃ……”いたときのこと、地へ降り“ずっと待っていたわ。見つけて貰える のを”て来てからのこと。リリスと出“神に使える者が、そうむやみに命を奪っ てはいけないと言っただろう”会った時のこと、最近のこと。  深窓意識を素直に伝えている表層意識。気の向くままに生きてきた有り様が、 取り留めもなく無秩序に流れ、その顔は。  涙ではなく、恍惚に彩られていた。 「やだ……変……こんなに気持ち良かったらあたまこわれちゃ……んっ。 リリス、ぼくはふつうがいい……」  言い終わると同時に、抜けて行く力を押しとどめ、素早く銀色の大鎌を振りお ろした。足首にからみつく、糸を断ち切ろうと。  上気した肌を冷やすように、雨は振り続いていた。 ---------------------------------------------------------------------------- 防御行動。 <知恵持ちし者> 糸を切る〜        +<機敏>   素早く振りおろす〜                   ランク ■■■■□ +1 -ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー  えー……死神がこじつけられなかったので、2つの組み合わせのみです(^_^;  ごめん。これでもセーブしたんだ。したんだってば(;_;)  (いろいろ暴走しそうになったらしい) みく かなた -NUM- -R.DATE- -R.TIME- -SENDER- -CONTENTS- 00496 ^ -NUM- -R.DATE- -R.TIME- -SENDER- -CONTENTS- 00496 98-10-17 02:41:53 アオ 2vs2:T1:存在の方程式 #これも長文と思われる。かなり。 -ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー >「……アキラお兄ちゃんじゃない。誰?」 闇色の少年が呟く。 “変化”は確実に起こっている。 問題はこれが運命なのか、運命から外れた出来事なのか。 もう一つの問題は呟きにどう答えるべきか。 『……そもそも、僕は誰なのか?』 僕は影。僕は寄生する者。僕は御剣明の別人格。 僕は考える。僕は存在を持たない。 考える故に我ありと言うが、我がないのに考える僕は何なのか? 答えは出ている。 答えは出ていない。 (僕がアキラでないとすると……僕は、御剣明でない何者か、だと言う事ですね。 “そうじゃない可能性”もありえますが) ──だから、僕はあいまいな言葉を胸に、あいまいな笑みを浮かべる。 * >「君達二名を相手どって、無事でいられるとは思わないからね。私も命が >あったのが幸いだ。運があったのだろうな……幸い、『彼の腕も残っている』」 教授の言葉。 運があった、とはひどく皮肉な事だ。 運のなかった建御雷。運のあった教授。 運のあったアキラ。 運……そう、呼ばれるもの。 それは運命か?偶然か? >>「アストラルと、そうか、君は多重人格の異能者なのだね。しかもその各人格 >>ごとに、別な能力を持っている訳だ。実に興味深いが、君達との『交流』は >>もう計れないだろう。本当に残念だ」 >「ぼくは、あすとらるって名前じゃないよ……ねぇ、アキラお兄ちゃんはどこ?」 「人の精神の存ずるところに。 それがどこかと聞かれれば“どこか”としか答えようがありません。 少なくとも、僕は神ではありませんから。 けれど、貴方なら彼が死んでいないことは分かるでしょう? 彼は眠っているだけです。 すぐに戻ってくるでしょう……少なくとも」 答えながらも、僕は教授の行動に注目していた。 彼は……“彼にも”、注意しなくてはいけない。 > その時、教授から僅かに離れた二人の足元で、豪雨に隠れ、何かが蠢いて >いた。 > それは地面からしゅるりと飛び出したかと思うと、見る間に二人の足首に >「巻きついた」。糸というにはあまりにも細すぎるその糸の先端には。 > 「建御雷の指先」が蠢いていた。 僕は……言葉を続けた。 「少なくとも……この場を無事に乗り切れれば」 * (これは、なんだ?) アキラの足に巻きついた糸……そこから、侵入してくるモノ。 先ほどの「神鳴り」のような致死性はないが、より危険な気配がする。 と…… >「ん……ぁぁぁあっ!」 死の天使が声をあげる。 同時にアキラの体が、びくりと跳ね上がる。 ──体を“意識以外のもの”が支配している! >「……興味深いデータだ。これは死という現象に関する『欲求』なのかな? >違うね、『責任』か。こちらは、第一人格と第二人格の阻誤が……一方的な >……軽蔑、か? なるほど。第二人格は、自分が強いと思っている訳だ。 >そしてそれは第一人格を……」 かろうじて、耳に入った教授の言葉……記憶を、読まれている? ……不可解だ。 どうやら、僕には理解できない事態が起こっているらしい。 理解を超えた事態というべきか? ならば……必要な事は……? そうだ。“理解出来るように頭を切り替えればいい” * 「残念だな、教授……あなたとなら有意義な議論が出来たかもしれないのですが」 (なるほど……) 「ですが、これだけは聞いておきたいと思う。 教授、あなたは運命という概念についてどうお考えですか?」 (ごく微細な情報伝達質を橋渡しに、脳に対して接触・操作を行っているのか…… ならば物質レベルの情報が流れるだけの事だが、それだけでも十分厄介だと言えるな。 彼ならばそこから“ブランク”の存在を知るのも訳はないことだ) 「つまり、今この時私達が言葉を交わしている……そういった事について。 貴方が築き上げた今までの人生、そしてこれから辿るだろう道。 そういったものが全て定められたものであるという考えについて」 (“処理”が必要だな。情報を伝達するのならば“危険な”情報を故意に流す手か? いや、相手の実力を考えれば情報の逆流が成功する確立は高くはない。 と、なれば……“ダミー”か) 「……貴方自信が、運命の手駒に過ぎないという“事実”について」 “僕”は冷静に言葉を紡ぎ、同時に“処理”を進める。 『……そもそも、僕は誰なのか?』 僕が僕から創り出した“彼”も僕なのか? 疑問は尽きず、答えは出ない。 ---------------------------------------------------------------------------- 既に流れた分のデータと辻褄を合わせた物語を作成し、 その記憶を持った新たな人格を創造。 “彼”を教授の記憶コピーの対象にする。 防御行動。 <役者>による防御 (物語の作成)        +<創造>による補助 (新たな人格のパーソナルデータ作成)        +<多重人格>による補助 (新たな人格の作成)                   ランク ■■■■□ +2 -ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー ……長い。長い上に書いてる自分が混乱するような内容に(汗 アキラ、早く戻ってきてくれ(^^; とりあえず今回の行動はとってもイリーガルな匂いがする。 記憶は脳に宿るのか、精神に宿るのか?……とかも問題に出来るかも。 ……ボードプレイか小説でなけりゃ出来ないな、うん。 実際のプレイでこんな行動説明する自信ないです(@@ 歌を歌わぬ吟遊詩人  アオ -NUM- -R.DATE- -R.TIME- -SENDER- -CONTENTS- 00500 98-10-18 00:43:50 アオ 2vs2:T1:存在の方程式+α >****** > 例えば、今回の教授と「運命の破壊者(アキラ第二人格)」との戦闘。 > 教授が「データのコピー」に出ているのに対して、「破壊者」は「別人格」 >を作り上げることで対抗している。しかし、教授の台詞を見る限り、彼がコ >ピーしているのはあくまで「データ」である。「記憶」や「人格」でない。 >それは例え「第三人格」「第四人格」が出てきたからといって阻害される行 >動ではない(いや、寧ろ奴なら喜ぶ)。新造した「多重人格」もひっくるめ >てコピーすればいいだけの話だからだ。 >****** ああ……素早い指摘ありがとうございます(^^; この行動は本人もかなり迷いました。 実際、かなりごまかしてます(おい もっとも、これで最初に考えた案よりはまだましだったり。 どちらにしろ、簡単に矛盾を指摘されるような脚本では立派な芝居とはいえませんね? これは多少の恥を覚悟でつじつまを合わせねばなりません。 ---------------------------------------------------------------------------- 既に流れた分のデータと辻褄を合わせた物語を作成し、 その記憶を持った新たな人格を創造。 “彼”に存在レベルの演技を要求する。 ……つまり、“彼”が御剣明であり、その第2の人格なのだ。 その物語の上で、アキラは2重人格の異能者ではあるが、それ以上のものではない。 “運命の破壊者”も彼が自分のことをそう呼んでいるだけのことだ。 そして、“運命の破壊者”の名を持つ剣はアキラの武装化現象の一形態にすぎない。 防御行動。 <役者>による防御 (物語の作成・存在レベルの演技)        +<創造>による補助 (新たな人格のパーソナルデータ作成)        +<多重人格>による補助 (新たな人格の作成)                   ランク ■■■■□ +2 -ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー うーん……いくらかましになったような、ならないような。 ちなみに存在レベルの演技は細胞レベルの演技を含みます…… とかいうとミトコンドリアの反乱は劇にできるのだろうか。 ……あ、必要なら天運使って割り込みをかけてでもやり直します(汗 半端な行動で申し訳ない。 to と……補足すると、この行動はデータの増減ではなく“置き換え”です。 とことんわかりにくい行動……(;−;                歌を歌わぬ吟遊詩人 アオ -NUM- -R.DATE- -R.TIME- -SENDER- -CONTENTS- 00503 98-10-19 13:31:29 EXCEL324 2vs2:T1:教授攻撃結果 基準ランク ダイス目 成功ランク Prof.エルクシュタイン=ベック <操作>■■■■□ 56    神域の13 <超制作>  +1 <プログラミング>+1 ウィン=サージュ [機敏]■■■■□ 16    神域の8 <知恵持ちし者>+1 御剣 明 <役者>■■■■□ 25    神域の9 <多重人格> +1 [創造]   +1  教授から2人へのPH。威力は14。ウィンとアキラの軽減は6。 差引のダメージは8。ただし天運を使用すると軽減が12になるので、ダメー ジは2点となる。ウィンはともかく、アキラは自動的に天運を消費することに なる。その場合、残生命点は3から2を引いて1となる。  ウィンの生命は何もしなければ残り2、天運を使用すれば残り8となる。 * * * 基準ランク ダイス目 成功ランク ウィン=サージュ [機敏]■■■■□ 25 神域の7 御剣 明 [機敏]■■■■□ 64 神域の10 Prof.エルクシュタイン=ベック <加速>■□□□□ 166 神威の12 ・・・・・  教授はDP1点を取得。教授の先攻。                         ヒロくん P.S. ……マジかよ、逆転もありうるぞなもし(^_^; -NUM- -R.DATE- -R.TIME- -SENDER- -CONTENTS- 00508 98-10-20 00:07:21 KA_NA_TA 2vs2:T1:ひかりのやいば。 -ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー  糸は切れない。得体の知れぬ感覚は続く。息は粗く、早くなってゆく。 雨が心地よく感じられたのは、恐らく初めての事に違いない。 「や……そんなにぼくの中をかきまわさないで……ふぁ」  地に降り立った足がよろめく。今にも座りこみそうなほどに。その表情は、 悲痛とはほど遠い物ではあったが。身体がびくりと、大きく震える。 「……っ!」  もはや、声にならない。声無き声に答えるように、銀色の大鎌は光を放った。 三日月を型どったような光が、周囲に放たれる。光の当たった地面は、鋭くえ ぐられてゆく。  力なく地を踏みしめていた足が、音もなく空へ舞った。 「こんどは、もっとやさしくしてね」  陶酔を声に含んだまま、にっこりと闇は教授に笑いかけた。 ----------------------------------------------------------------------------  天運1消費、PGへの変更を宣言します(;_;)/  色々考えたんだけど、ここで使った方がいいかなー、と思ってみた(;_;)o -ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー  妖しい言動させまくり(笑)  まあほら、こーゆー奴なのだよ。  俺的には性別ちゃんと考えて有るし〜。 みく かなた -NUM- -R.DATE- -R.TIME- -SENDER- -CONTENTS- 00509 98-10-20 00:45:02 VZEN0049 2vs2:T2:実験と検証  書いて、アップしようと思った瞬間に彼方さんの書き込みが(笑)  直さなきゃ〜。直さなきゃ〜。  そういう訳で、今回も長文ドカバキ ****** >「やだ……変……こんなに気持ち良かったらあたまこわれちゃ……んっ。 >リリス、ぼくはふつうがいい……」 (この刺激を快楽に変換するのか。つくづく私の理解を越えてくれる)  眼鏡の奥が光る。指の動きが加速する。  そこに新しい知識がある。新しい論理がある。だから、彼は楽しんでいるのだ。  その凄惨な笑みは、未だ崩れなかった。 ****** >「残念だな、教授……あなたとなら有意義な議論が出来たかもしれないのですが」  教授のキーボードを打つ手が、僅かながら淀み、そして又元の速さに戻る。  丸い眼鏡の奥は、相変わらず闇だ。彼の瞳には、何が写っているのか。  豪雨は既に、その厚い幕を下ろして彼の表情さえ隠している。ただ唯一、 丸い眼鏡だけが別の生き物であるかのように自らの存在を主張し、鈍く光って いる。 >「ですが、これだけは聞いておきたいと思う。 >教授、あなたは運命という概念についてどうお考えですか?」 「面白い質問だ。まず君の見解を聞こうか」  何事もなかったかのように、教授は言葉を返した。このような豪雨の中に あっても、彼の声は何故か良く通った。  指は、今はもう淀み無く動いている。 >「つまり、今この時私達が言葉を交わしている……そういった事について。 >貴方が築き上げた今までの人生、そしてこれから辿るだろう道。 >そういったものが全て定められたものであるという考えについて」 「ふむ……」  何かを考えているのだろうか。その表情は要として知れない。 >「……貴方自信が、運命の手駒に過ぎないという“事実”について」 「そうか。君は運命決定論者か」  教授は、足を一歩前に進める。じゅ、とスポンジを踏んだような音がするが、 激しい雨の音に、その音はかき消される。 「君の事実の認識は、間違っている。又は、認識のレベルが浅い」  彼はきっぱりと、青年の言葉を打ち消した。 「それは、時系列に基づく行動とその結果を、運命などという曖昧な言葉に 封じ込めてしまったところから来るパラドクスに過ぎない。何故君は時系列に こだわるのか。それは、君自信が、時系列を唯一筋の列だと捉えているからだ。 3次元空間に住まいし者の常識的な観念に縛られているからだ」  又一歩、教授は青年に近づく。 「つまり……そうだな、君にも解るように言うなら、こういうことだ。私の実証 した段階では、ある高次元段階で、時系列はおろか、我々が運命と呼んでいる それすらも『物理的に具現化された存在として操作出来る』のだ。だから、我々 が考えている運命など、決まり切ったものではない。いいかね、その高次元に 住んでいる者達は、『運命に縛られていない』のだ。そういう者達も在る……。 さて、ここで君に質問だ。もし、私が『その方法』を知っているとしたら?」  ふと、雨の音が聞こえなくなった。  見れば、教授がやけにはっきりと目の前に写る。  先ほどまで笑みを浮かべていた顔は、無表情だ。 >『……そもそも、僕は誰なのか?』 「その疑問に答えよう。君は運命を決定するモノに弄ばれている第三次元の存在だ。 ・・・・・・・・ 唯それだけのモノだ。そして、今表出している君は」  かち、とキーボードを押し、キーを打つ手を止めて。そして、教授は静かに 青年を見下ろし。  ・・・・・・・ ・・・・・・・・・ 「私が作り出した、仮想人格に過ぎない」 笑いながら。 「楽しかったかね、アキラ君」  そして、教授の実験が始まる。 ******  はい、ここまでが攻撃成功演出です(笑)  アキラ君には程良く攻撃が効いたようなので、こういう演出を作ってみました。 こういうのもありなのかな。ボードでやると。  ま、多分次の攻撃が最後になるでしょう。  覚悟決めていきますから、覚悟決めておいて下さい。 ****** >「こんどは、もっとやさしくしてね」 「君の言っていることは理解に苦しむがね……いいとも。思いの外面白いデータが 取れたのでね。一つ試してみたいことが出来た。構わないね?」  そう言いながら、アキラと、ウィンのちょうど中間に立つ教授。僅かに腕を 振るって、建御雷の指を地上に落とす。彼は、最後までその使命を全うしたのだ。 「君はアストラルで、彼は多重人格者だ。アキラ君。アストラルとは、別次元に 住まいし霊的物質の事だと思ってもらって構わない。もっともここに居るのは 『墜ちた』モノのようだが」  舞いを舞っているかのように、両手を水平に広げる。右手をアキラの側、 左手をウィンの方に伸ばす。その腕が一直線に伸びた時、ぴたりと動きが 止まる。 「ということは、つまりアキラ君。君の隣にいるウィン君は、いわゆる人間では ないということだ」  ちゃ。ちゃ。  腕を広げたまま、教授の指が、二、三度キーを叩く。 「興味深いのはここだ。片や多重人格。片や無垢なアストラル。アキラ君、 アストラルの『人格』というのは、多重人格の中でどのような優先順位を 得るのだろうね。また、人間にはどのように感じるのだろう。ウィン君。 人間とは、何を考えて生きているのだと思うかな?」  ちゃ。  動いていた指が、止まる。 「そこで、君達にグッドニュースだ。その疑問を氷解させる機会を与えよう。 今、私のメモリには、アキラ君とウィン君に関するあらゆるデータが入って いるからね。そのデータから私が再構成した、互いの『人格』を、君達に 渡してあげようじゃないか……準備は、いいね? Let's……」  一瞬の沈黙と、静寂。  そして 「Moving!!」  再びコードが、二人の中を駆ける。 ******攻撃判定 [プログラミング]=コピープログラム&パーソナルハッキングコードの生成   + <知力>     =リアルタイム人格再構成ロジックの生成   + <操作>     =個人に対するデータの擦り込みとメモリ確保 攻撃基準ランク ■■■■□+2 ******  さあ行くぞ。これが最後の攻撃じゃ。  因みに、今回は無線でのハッキングになります。無線ったって電波を使う訳じゃ ありません。教授にしか解らない経路を使ってるんでしょう。多分。         ・・・ 「アストラルなら見えるのではないかな?」  いいから出てくんな、アンタ(--; びぜん -NUM- -R.DATE- -R.TIME- -SENDER- -CONTENTS- 00510 98-10-20 01:27:52 EXCEL324 2vs2:T2:訂正と返答 >>その場合、残生命点は3から2を引いて1となる。 >現在、アキラは少年の方なので残生命は5から2を引いて3です。 >機敏も達人レベルまで下がっています。 基準ランク ダイス目 成功ランク 御剣 明 [機敏]■■□□□ 46 達人の10  では、イニシアチブは上記のようになり、教授・ウィン・少年の順番になる わけですね。 >天運をPGではなく生命力の回復に使うことはできるでしょうか? >このタイミングで使えるかどうかは、結構重要かと。  生命が0以下になる=死亡、なので、このタイミングでは不可能です。  生命が1以上でもある状態(例えば、#496の防御行動宣言時)での宣言なら ば、大丈夫だったんですけれども。  まぁ、確かに、「いつでも」と書いてあるので、わかりにくいですね。 「ダメージ決定時を除きいつでも」というように書き直しておきます。                          ヒロくん -NUM- -R.DATE- -R.TIME- -SENDER- -CONTENTS- 00511 ^ -NUM- -R.DATE- -R.TIME- -SENDER- -CONTENTS- 00511 98-10-20 23:29:51 アオ 2vs2:T2: ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー > ・・・・・・・ ・・・・・・・・・ >「私が作り出した、仮想人格に過ぎない」 教授のハッキングが即製の人格を食いつぶしていく。 どうやら、“彼”では駄目だったようだ。 ――人格がバラバラに分解され、ただの情報に変わっていく! もう猶予はなかった。 僕は、僕自身を『バラバラに分解』し、情報の波から逃れるべく行動した。 すなわち、本当の意味で『アキラの人格の一部となる』のだ。 ======================================= 天運を一消費してPGに持ち込み、生きながらえます。 どうも、教授の言動からすると少年をアキラの一部と見なしているようだったので こういう逃げ方をしたことにしました。 (違ってたらすいません) ======================================= >「そこで、君達にグッドニュースだ。その疑問を氷解させる機会を与えよう。 >今、私のメモリには、アキラ君とウィン君に関するあらゆるデータが入って >いるからね。そのデータから私が再構成した、互いの『人格』を、君達に >渡してあげようじゃないか……準備は、いいね? Let's……」 > 一瞬の沈黙と、静寂。 > そして >「Moving!!」 > 再びコードが、二人の中を駆ける。 その衝撃が僕を“目覚め”させた。 バラバラになった空白の自分をつなぎ合わせ、再構成する。 まったく、この教授はよほど探求心旺盛な人物だと言える。 正体不明の存在がいればデータを手に入れ、データが手に入ればそれを元にして 狂気の“実験”を繰り返すのだ! 「まったく……それだけの知識、力を持ちながらなぜ気づかないんだ!」 “僕”は教授をにらみつける。 「貴方は自分で答えを出しているだろうに! “運命を繰るもの”について、貴方がどれほどの高次の存在と捉えているかは知らない。だが、その存在を知るならわかるはずじゃないか? それが『ただの概念なんかじゃないこと』を。 教授、貴方は自分自身でそれを証明しているんだ。 運命を操れるもの、運命を決められるものがいる事を!」 そこまで捲し立て、僕は息を継ぐ。 どうやらバラバラになった余韻が衝動的な仮面を呼び込んでいるらしい。 僕は“僕”を切り替える。 「……すみませんね、まったく。 ああ、僕という存在が呪わしい。 『素晴らしい』教授の実験に立ち会えるというのに文句を言うなんて!」 僕は嘆かわしい、とばかりに天を仰いで見せた。 それから、申し訳なさそうに、本当に申し訳なさそうにこう付け加える。 「けれど……いいんですか、教授? ウィン君に渡すにはアキラという人間のデータは少々常人離れしすぎていませんか? 親の顔も知らなければ人並みに恋をしたこともない、そんな彼で。 ああ、でもアキラは喜ぶかも知れませんね。 今この場で自分が死んだとしても妹のことを託せる人ができるんですから! ……え、なに、そんなつもりはない? こりゃ失礼」 さて、まったくもっておどけた“僕”だが、アキラの中にはウィンのデータが、 息つく暇なく流れてくる。 そんなに余裕でいいのかい、“僕”? 「ああ、本当に僕はなんて失礼なやつなんだ! ……おっと、話が長すぎますか? いやまったく、偉大なる実験の最中だってのに話の腰を折りすぎました。 お詫びとしてこんなのはどうでしょう?」 “僕”の腕が空中にある何かをつかもうとするようにのばされる。 するとどうだ……波紋が広がった。 見えるものではない、けれどその場にいる誰もが感じただろう、波紋。 ただこの一時、空間を掌握したのは“僕”だった。 空間が塗り替えられていく、それと共に。 “僕”は姿を変えていく。 顔はあどけない少年のよう。 体は華奢な少女のよう。 そしてのばした手の先にあるもの……それは…… 「さて、さて、お立ち会い。 どれほど見事に出来ましたでしょうか? 闇の天使に銀の鎌。 姿ばかりじゃございません。 ここなる教授の協力あって、能力さえも自由自在!」 ひらりふるった鎌の先、濡れた地面がひび割れて、 調子にのった“僕”が弁舌を振るう。 けれどそれは危険な『綱渡り』。 なぜなら教授の疑問の答えは、とても明白なものだからだ。 たとえそれがデータであれ、アキラの中に構成されつつある“ウィン”は 縛られることを望まない。 そしてアキラが眠りについている今、ウィンと僕が同時に存在したなら……? “ブランク”はそこに存在が生じた段階で、消える。 「ああ、けれど、心配は尽きません! これだけでは私は口先だけの道化と思われてしまうのではないか、と。 もちろん口数が多いだけの道化などではありません……分かっていただけますか? ああ、もちろん口で言っただけでは分かってはもらえません。 ですからワタクシ、実証して見せようと思います」 深淵の大鎌が振り上げられる。 振り下ろされる先は……空中? 否、それは運命の糸、“僕”の中をかけるコード、引いては。 教授の中の“プログラマー”。 「……もし、私が口先だけの道化で、あえなく消えてしまってもお気になさらず。 人間……さらには知的生命体というものはすべからく多重人格なのです。 誰かを憎む自分、誰かを愛おしむ自分、喜怒哀楽を感じる自分。 そんなものがいくつも重なって“自分”が出来ているんです。 機械であれ妖魔であれ、それは変わりありません。 無論、運命を繰る方もそういった多重人格者なのでしょう。 ですから」 “僕”は舞台に幕を引く“死神”のごとく、朗々と語る。 運命は十分に狂いを見せている……僕は、舞台を降りることも可能だった。 けれど“僕”は幕が下りるまではそこに居座るつもりらしい。 「ですから……もし、アキラの人格が減っても、研究材料には困りませんよ。 教授、貴方もまた多重人格者なんですから」 銀の鎌が振り下ろされる。 ……どこまでも、人を食った“僕”だった。 ====================================== 芝居がかった新たな人格を創造。 空間創造能力で空間を支配(演出)、ウィンの姿に変わり“リリス”を創り出す。 教授から流れてくるデータを元にしてウィンの能力を操る。 データの流れとは逆方向に“死”を走らせ、教授のプログラマー能力を殺す。 さらに、天運を1消費してTrue判定。 反射行動。 <役者>による反射 (ウィンの死神の能力を演じる)        +<創造>による補助 (銀の鎌“リリス”の創造)        +<多重人格>による補助 (新たな人格の作成)                   ランク ■■■■□ +2 ======================================= とりあえず、こーゆー感じになりました。 こっちの天運も尽きたので判定に負ければ死(。。 と、ゆうか心の中にウィンのいる、違ったアキラ君になるんだろーか?(^^; 歌を歌わぬ吟遊詩人 アオ -NUM- -R.DATE- -R.TIME- -SENDER- -CONTENTS- 00513 98-10-21 02:27:58 KA_NA_TA 2vs2:T2:Vision きーっ、防御しずらいザマスっ(;_; ;_;) -ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー  日はすっかり沈み、雨は段々と勢いをましてゆく。ここで行われている、人外 の攻防を周囲から覆い隠すように。 >「君の言っていることは理解に苦しむがね……いいとも。思いの外面白いデータが >取れたのでね。一つ試してみたいことが出来た。構わないね?」 「なにをするの? あんまりさっきみたいなのは、好きじゃないよ」  何が行われようとしているのか、まったく気にした風もない返答。いつのまに か、雨は再び堕天使を避けるようにして落ち始めている。たっぷりと雨に濡らさ れた黒髪や服も、通常では考えられない速度で乾いて行く。 >「ということは、つまりアキラ君。君の隣にいるウィン君は、いわゆる人間では >ないということだ」  いまごろわかったの? とでもいいたげに堕天使は闇色の翼をはためかせる。 目線だけは長身の二人と同じ高さに保ったまま。 >「興味深いのはここだ。片や多重人格。片や無垢なアストラル。アキラ君、 >アストラルの『人格』というのは、多重人格の中でどのような優先順位を >得るのだろうね。また、人間にはどのように感じるのだろう。ウィン君。 >人間とは、何を考えて生きているのだと思うかな?」 「知らない。おじさんは、おもちゃの考える事なんてわかるの?」  優しげな笑みを浮かべながら、さらりと冷酷な言葉を放つ。人間など、玩具 に等しいと言ってのけたのだ。ならば、アキラはなんだというのか? >「Moving!!」  何かが流れ込んでくる。急激に。先ほど味わった感覚と似ているようでいて 全く違う物。何か……違う、これは“誰か”。 「きもちわるい……」  声が遠くに聞こえる。ぼんやりと。ラジオのボリュームを下げているような、 そんな聞こえ方。 >「けれど……いいんですか、教授? >ウィン君に渡すにはアキラという人間のデータは少々常人離れしすぎていませんか? >親の顔も知らなければ人並みに恋をしたこともない、そんな彼で。 『親?』『君は何から生まれたの?』『“神”。そう聞いたよ』『じゃあ、そ れが君の親だ』『恋っていうのは?』『男と女が惹かれ合うための魔法、もし くはいいわけ』『じゃあ、ぼくにはわからない』『どうして?』『ぼくは…… ぼくは、どっちでもあるからどっちでもないもん』  心の中に疑問が次々と浮かぶ。そして、その答えも何処からともなく。答え は心の中の“誰か”が発している様にも思える。真実は誰にもわからない。  思念伝達……いや、違う。心の中に、無理矢理割り込まされている。“誰か” を。誰の心?  「アキラお兄ちゃん……違う。これは偽物。だって、ほら。お兄ちゃんはあの 中で眠っているもの」  白く、しなやかな手をすっと伸ばす。その先にあるものは。 >“僕”は姿を変えていく。 >顔はあどけない少年のよう。 >体は華奢な少女のよう。 >そしてのばした手の先にあるもの……それは……  闇の色をした瞳は、自分と寸分違わぬ姿の者を捉えた。思わず笑みがこぼれる。 「君と同じ顔をした天使をぼくは知ってる。ぼくを求めているのに、欲しいのは ぼくじゃなくてアズラエルっていう名前になるはずだったぼくだった天使。 ……こうしてみていると、君が堕ちたみたいだね、ラエル」  くすくすと笑みを振りまきながら、銀色の大鎌をすぅっと掲げる。死の黒天 使はゆっくりと、瞳を閉じて静かに宣言した。 「ぼくの中に、ぼく以外のものはいらない……いらないものには、死をあげる」  同調するかのように、“リリス”が光る。まさに、死神が持つにふさわしい、 神々しき鎌。空気を切り裂く、わずかな音を建てて、それは素早く振りおろさ れた。  他者の人格を自分の中に作り上げようとするものに向かって。 ---------------------------------------------------------------------------- 防御る。 『死神』 によるハッキングコードの死(=消滅)  + <知恵持ちし者>による補助。死をもたらすための触媒的存在。  + [機敏] を、すばやく(笑)               防御基準ランク ■■■■□+2 -ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー  今回は、2晩かけたさ(^_^; みく かなた -NUM- -R.DATE- -R.TIME- -SENDER- -CONTENTS- 00514 98-10-21 21:30:17 EXCEL324 2vs2:T2:教授攻撃結果 基準ランク ダイス目 成功ランク Prof.エルクシュタイン=ベック <操作>■■■■□ 33 神威の8 「残天運1」 <知力>   +1 「残生命2」 <プログラミング>+1 御剣 明 True <役者>■■■■□ 335 神威の8 「残天運1」 (反射)<多重人格> +1 「残生命3」 [創造]   +1 ウィン=サージュ <死神>■■■■□ 46 神域の10 「残天運0」 <知恵持ちし者>+1 「残生命8」 [機敏]   +1  教授とアキラは両者互角(!)。双方ともDP1点を取得。 (ランクもダイス目も互角だった場合、両者互角となり、ダメージ等の攻防は 何も起きません。でも、当然のごとく演出行動はご自由に。) 教授の攻撃がウィンに命中。PH/PGは発生せず。ウィンの軽減は、神域な ので6。10−6=ダメージは4。生命8−4=残りは4となる。  ここで、「教授が天運使ってPH使えば2人に勝てるんじゃ?」と思われる 方もいるかもしれないが、現ルールではPH効果を使用できるのはあくまでも 『ダメージ決定時のみ』である。つまり、ウィンだけにPH効果を発生させる ことしかできない。アキラとは互角に終わってしまった為に、PH効果を発生 させることはできないのだ。  何も無ければ、次はウィンの手番となる。                        ヒロくん P.S. 誰に何DP入ったかまで憶えてないんで、各プレイヤーは自分のキャラの    現在DPを把握しておいてちょ(笑) -NUM- -R.DATE- -R.TIME- -SENDER- -CONTENTS- 00515 98-10-21 23:08:43 EXCEL324 2vs2:T2:早くも訂正(笑) >ウィン=サージュ <死神>■■■■□ 46 神域の10 >「残天運0」 <知恵持ちし者>+1 >「残生命8」 [機敏]   +1  正確には「神域の12」になります。ということでダイス目に4差が出る のでPGが発生します。とゆーことは軽減が12になるのでこのままだとダ メージを受けることはありません。  でも教授が天運を使用してしまうとどのみち死亡が確定してしまいます(^_^;                         ヒロくん P.S. なんかあいかわらずミスばっかりじゃのぅ -NUM- -R.DATE- -R.TIME- -SENDER- -CONTENTS- 00516 98-10-21 23:54:43 VZEN0049 2vs2:T2:一つの終局  長かった戦闘も、終わりが近づいてきたようです。  って言っても、まだ2ターンも終わってないんだけどさ(笑) ****** >「まったく……それだけの知識、力を持ちながらなぜ気づかないんだ!」 >「貴方は自分で答えを出しているだろうに! >“運命を繰るもの”について、貴方がどれほどの高次の存在と捉えているかは >知らない。だが、その存在を知るならわかるはずじゃないか? >それが『ただの概念なんかじゃないこと』を。 >教授、貴方は自分自身でそれを証明しているんだ。 >運命を操れるもの、運命を決められるものがいる事を!」 「ふむ。驚嘆に値するね。この状況で、そこまで話を成立させられるのか。 宜しい。質問には答えなくては。私の答えは、こうだ。知らないのではない。 下らないから実践しないだけだ。何故なら」 >「……すみませんね、まったく。 >ああ、僕という存在が呪わしい。 >『素晴らしい』教授の実験に立ち会えるというのに文句を言うなんて!」 「このように、予想される結果との食い違いが、私の研究意欲をエキサイト させるからだよ。『アキラ君』」 ****** >「けれど……いいんですか、教授? >ウィン君に渡すにはアキラという人間のデータは少々常人離れしすぎていませんか? >親の顔も知らなければ人並みに恋をしたこともない、そんな彼で。 >ああ、でもアキラは喜ぶかも知れませんね。 >今この場で自分が死んだとしても妹のことを託せる人ができるんですから! >……え、なに、そんなつもりはない? >こりゃ失礼」 >「アキラお兄ちゃん……違う。これは偽物。だって、ほら。お兄ちゃんはあの >中で眠っているもの」 >「ああ、本当に僕はなんて失礼なやつなんだ! >……おっと、話が長すぎますか? >いやまったく、偉大なる実験の最中だってのに話の腰を折りすぎました。 >お詫びとしてこんなのはどうでしょう?」 >「君と同じ顔をした天使をぼくは知ってる。ぼくを求めているのに、欲しいのは >ぼくじゃなくてアズラエルっていう名前になるはずだったぼくだった天使。 >……こうしてみていると、君が堕ちたみたいだね、ラエル」 >「さて、さて、お立ち会い。 >どれほど見事に出来ましたでしょうか? >闇の天使に銀の鎌。 >姿ばかりじゃございません。 >ここなる教授の協力あって、能力さえも自由自在!」 >「ああ、けれど、心配は尽きません! >これだけでは私は口先だけの道化と思われてしまうのではないか、と。 >もちろん口数が多いだけの道化などではありません……分かっていただけますか? >ああ、もちろん口で言っただけでは分かってはもらえません。 >ですからワタクシ、実証して見せようと思います」 >「ぼくの中に、ぼく以外のものはいらない……いらないものには、死をあげる」  その時。  公園の雨は上がり、頭上には、いつしか真円を描く月の姿が在り。  一つ、両手広げ照らされた影は、鮮やかな十字架を描いて魔都の地面を 覆い。  その両側の影。緩やかに、しかし鮮烈に。月の光浴びて狂う銀色の鎌を 振り上げ。  月は鏡。  寸分の狂いもなく。  同一の起動を描いて。  焦がれ合う魂のように。  狂気と。  神言と。  そして、 >「……もし、私が口先だけの道化で、あえなく消えてしまってもお気になさらず。 >人間……さらには知的生命体というものはすべからく多重人格なのです。 >誰かを憎む自分、誰かを愛おしむ自分、喜怒哀楽を感じる自分。 >そんなものがいくつも重なって“自分”が出来ているんです。 >機械であれ妖魔であれ、それは変わりありません。 >無論、運命を繰る方もそういった多重人格者なのでしょう。 >ですから」 >「ですから……もし、アキラの人格が減っても、研究材料には困りませんよ。 >教授、貴方もまた多重人格者なんですから」 「それは自己弁護に過ぎない」  ぴしゃりと言い放ち、教授は顔を上げる。  頭上に輝くのは、金色の満月と、銀に彩られし二つの三日月。  ふと、教授は手を止めた。美しい三つの月──。 「君は多重人格なのだ。披差別者なのだ。何故差別されるのか。それは君が、 君の言う『誰もが持っている多重人格としての性質』をより強く発現させた からだ。強さの度合いを決めるのは、主観でも客観でもない。社会だ。君は 社会によって差別されているのだ」  ちゃ。  一回だけ、教授はキーを叩く。  三日月は僅かに動きを止める。 「社会を形成するのは、人だ。社会を持続させるのは、思想だ。君がその、 何がしかの感情を発露させたのも、社会と言う化け物が君をそう育てたから だ。社会が消えれば、君はその感情の根本を失う。そんな感情など元から 『なかったこと』になる」  そして、二人は気付くだろう。これは、言葉ではない。  彼が直接、脳に流しているデータだ。それが変換されている。言葉の様に 『聞こえてくる』。僅かな時間に。驚くべき量の情報が。 「思想の根源は、支えだ。自分を支えてくれるものだ。それは言わば信仰だ。 信仰を破壊すれば、社会が崩壊する。さあ、アキラ君。君の悲しみを『無かっ たこと』にする為に」  ちゃ。  最後に一回、教授はキーを押した。  彼の表情は、その時、確かに。 「私ではない。君自身で、その『信仰』を破壊したまえ」  光が、錯綜し──。  堕ちた天使を貫く、それは銀の三日月。 ******  天運を1使ってPHを発生させます。 ******  彼は、確かに笑っていた。 ****** びぜん -NUM- -R.DATE- -R.TIME- -SENDER- -CONTENTS- 00517 98-10-22 00:24:02 EXCEL324 2vs2:T2:教授PH結果  教授の攻撃はPHとなった。教授の威力は20に変更される。 20−12=ダメージは8。ウィンの残生命は8。天運は0。  ウィン=サージュの死亡が確定した。ウィンのプレイヤーは死亡演出を書き 込むやうに。  というわけで、次の手番は少年となる。 * * * *  ちなみに、あの時点でのウィンの最善手は、PGをせずにわざと受け、その 後に天運効果の「生命の回復」を使用し、生命を全快させることだった。  加えるなら、建御雷の死因は、「基準が超人ランク」なのに「反射」をして しまったこと。せめて神域ランクだったなら。  さらに言わせて貰えば、未だに教授が生きているのは、アキラが一回攻撃を しなかった所為もあるが、実はただ単純にダイス目が良いだけである。                        ヒロくん -NUM- -R.DATE- -R.TIME- -SENDER- -CONTENTS- 00520 98-10-22 20:53:07 アオ 2vs2:T2:現状確認 * アキラ 人格:少年 天運:0 DP:1 生命:3 * 天運もう0です。(アキラで2点、少年で2点使った) なんか壮絶な事態になってるし……模擬戦。 で、質問ですが、現在御剣明の天運は−2です。 この状態でも少年から明に人格交代することは可能でしょうか? 個人的には戻すしかないような状況ですが(^^; 歌を歌わぬ吟遊詩人 アオ -NUM- -R.DATE- -R.TIME- -SENDER- -CONTENTS- 00521 98-10-22 22:39:06 EXCEL324 うえ/うーむ  前例が無いのでなんとも言えません。でもこの場でON書きででっちあげ ます。  人格交代すると天運がマイナスになる状態でも、人格の交代は可能とします。 しかし、あくまでもマイナスのままなので、DPなどの回復で天運を戦闘中に プラスに戻すのは、容易ではないでしょう。  ただし、生命のマイナスは例外です。人格交代した結果、生命が0になる ようであれば、それはやはり死亡とみなします。  うーん、こんなとこでお願いします。                      ヒロくん -NUM- -R.DATE- -R.TIME- -SENDER- -CONTENTS- 00522 98-10-23 00:09:32 KA_NA_TA 2vs2:T2:つきのひかり -ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー > 光が、錯綜し──。 > 堕ちた天使を貫く、それは銀の三日月。  闇を溶かした漆黒の瞳は、大きく見開かれる。全く同じ色の瞳に、その姿を写 しながら。そして、ゆっくりと視線を落とし  *  冷たい。何かがぼくの中に潜り込んでくる。これはなに? 「……」  こえがでない。なんでだろう。そうか、これを取っちゃえばきっとだいじょう ぶ。これ……リリス? ねえ、答えてよ……。  そうか、ぼくが手に持っている方がリリスだよね? ほら。ちゃんと答えてく れるもの。しらんぷりなんてしないもの。 「……っ! !!」  本当のリリスが何か言ってる。おかしいな、聞こえないんだ。そうだ、早くこ れ、取らなきゃ。やだ、ぬるぬるしてつかみにくい。てつだって、リリス。  *  小さな、白い手で銀の三日月を抜き取ろうとするも、その力もない様だ。たま らず人の形を取ったもう一つの三日月は、悲しそうな瞳でその手を支える。  ゆっくりと、緋にそまった三日月が取り出される。ぽたぽたと、雫を引きなが ら。  *  やっととれた。ありがと、リリス。あれ? どうしてそんなに悲しそうなの? 泣かないでよ。ぼく、どうすればいいのかわかんないよ。ねえ、そこにいる…… ラエル? ちがう、ラエルの顔をした誰か。なんで君もそんな顔してるの?  * 「……なかないで」  緋色をぱたぽたと落としながら、堕天使は絞り出すようにぽつりと言った。淡 く光る女性に向けられた言葉なのか、自分と同じ顔をしたものに向けられた言葉 なのかは、焦点のあっていない瞳からは明らかにされず。  口の端からも緋色のものを溢れさせながら、闇色のものは微笑んだ。  *  なんだかぼく変なんだ。ううん、痛くないよ。心地いいんだ。 で、すごく眠いんだ……少し、寝るね。うん、すこしだけ。  * 「?」  ゆっくりと目を閉じかけ、慌てたような顔で、自分の頬におそるおそる触れる。 手についた緋色が徐々に流れて行き  *  なにこれ? な……みだ? ぼく、泣いてるの? なんで?  痛くないのに。悲しくもないのに。逆に、すごくここちよいのに。  ん、眠い……ごめんね、もう起きてられないや。おやすみ……  *  ゆっくりと閉じられた瞳から、涙が溢れる。わずかに微笑んでから、マリオネ ットの糸が切れるように、ふらりと音もなく地へ落ちた。自分の身体からあふれ でた緋色でできた、小さな、小さな池の中へ。  まるで眠っているように見える、その身体からは、もう緋色があふれでること はなかった。 -ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー  うむ、ながいぞ(笑)かかった時間は一番短くてすんだんだけど(^_^;  防御を再生行動と組み合わせなかったこととか、天運の使用方法を  「読んだつもり」になってたのが悔やまれるのぅ。  でもまぁ、魔都っぽい事いっぱい出来たんで、よし(笑) みく かなた -NUM- -R.DATE- -R.TIME- -SENDER- -CONTENTS- 00525 98-10-25 23:53:36 アオ 2vs2:T3:咆吼 恒例の長文。まあ、そろそろ決着でしょう【。。 -ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー ゆらぎ……ゆらゆらと、ゆらゆらと揺れる。 街には雨が降り注ぐ。 雨の中、ただそこだけに月の光が射していた。 雨の届かぬ公園。 月の光の下で……その公園だけが、静かだった。 そして。 その、公園で。 一人の天使が、地に伏した。 闇の色持つ天使が二人。 一人は生けるもの、偽なるもの。 一人は死せるもの、真なるもの。 偽なるものの刃が真なるものの胸を貫いたとき、そこに死が生まれた。  * カラン。 紅く染まった刃が滑り落ちる。 石にぶつかり、乾いた音が一つ響いた。 それが、合図だった。 雨が降っていた……空間を染め変えるように。 雨が降っていた……まるで、泣いているように。 雨が降っていた……緋色の涙を洗い清めるように。 「なんで……」 二十歳前後の青年が呟く。 「なんでだ……」 小さな天使を抱きかかえて。 「……なんでなんだ!?」 絶叫。 胸の中で凝るものが出口を求めて暴れ回る。 沸騰しそうなほどに熱く……身が裂けんばかりの痛み。 そして、アキラは答えを見つける。 一つの、回答を。 それは、間違っているかも知れない。 それは、正しい答えではないかも知れない。 けれど、一つの答え。 顔を上げたアキラの先にあるもの。 ……天使に、死を招いたもの。 理性が、音を立てて消えていく。 「ああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」 もはや、言葉は意味をなさなかった。 その体は一瞬にして硬質な肌を持つ戦闘形態に変貌した。 全身の細胞が叫びをあげる。 両腕から垂直に突き出した刃と獲物との最短距離を限界を超えたスピードで一匹の獣が 疾走し天使にもたらされたものと同じものをもたらすため一片の躊躇もなく――まるで その二つの間に特別な引力が働いているように――刃が、踊る。 ====================================== アキラに戻り、武装化して教授に襲いかかる。 人格変更。 <多重人格>(アキラに戻る) 攻撃行動。 <武装化現象>による攻撃。(戦闘形態に)       +[機敏]による補助。(素早く近づいて攻撃)                   ランク ■■■■□ +1 残生命:1 残天運:−2 残DP:1 ====================================== うーん……切れるしかないなあ、アキラ君としては(^^; お互い生命力も天運も尽きまくってる以上、戦力は互角。 足の速い分、どーにか勝ちたいところである。 ……でも、教授だしなあ(笑) >と、ゆーわけで アキラ君の方に戻ってみました。 問題があったらまた何か考えませう。 歌を歌わぬ吟遊詩人 アオ -NUM- -R.DATE- -R.TIME- -SENDER- -CONTENTS- 00526 98-10-27 00:47:25 VZEN0049 2vs2:T2:貫く者 「又、降り出したか」  上がっていたと思われていた雨が、そこにいるモノ達の感情に呼応するように また、振り始めた。さあ、と全てを洗い流すような雨が、辺りを濡らし、包んで ゆく。 >「なんで……」  青年の呟き。しかしそれは聞き取れない。 >「なんでだ……」  その両手には、崩折れた天使。もう飛び立つ羽根は見当たらない。 >「……なんでなんだ!?」  雨の中、絶叫が響き渡る。振りしきる水の音をかき消すかのように。 「聞こえてはいないだろうが、この場合、何故、という理由は必要ないのだね。 強いて上げれば、君が鎌を振り下ろしたからだ。その事実だけが存在する」 >「ああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」 「だから、その怒りは理不尽だ。だが、理解しないでもない」  教授は、彼の変化をじっと見つめていた。視線は眼鏡に隠れて判らなかったが、 その態度は冷ややかに見えた。  アームドフェノメノン 「武装化現象だね。体細胞を分子レベルで硬化させる。普通はやりたくても体が 拒否反応を示すものだが」  彼は一歩下がると、スーツの袖口を二三度振るようにした。途端、その袖口がしゅ るっと「腕を覆うように張り付く」。 「実に奇遇だ。私も似たようなことなら出来る。勿論、先ほどいただいた君のデータ は大変有効に使わせてもらっている」  袖は素早く、且つ滑らかに形を変え、それは槍のように尖る。 「さあ、来たまえ。君の攻撃パターンはある程度読めている。後はどちらが致命的な 一撃を与えるか、だ……」  青年は振り返り、恐ろしい加速で教授に突き進む。対して、教授はその腕をその方 向に突き出す。瞬間、槍が急激に伸びる。 (私ももう限界だからな……)  胸に走る傷は、常人ならば致命傷の裂傷である。当然、血はとめど無く流れている。  もう目は殆ど霞んでいる。しかし、この一撃を外すわけにはいかない。予測される 青年の軌道に、その穂先を導く。寸分の狂いもなく、穂先が彼の胸部を貫くように。  一瞬の交錯。  そして、時が止まる。 ****** 反射 <超科学・超制作> =スーツドスピア [知力] =攻撃方向予測 [操作] =「槍」の軌道補正 反射基準値 ■■■■□+2 ******  反射を宣言します。これが最後だ。多分。 びぜん -NUM- -R.DATE- -R.TIME- -SENDER- -CONTENTS- 00529 98-10-27 01:43:23 EXCEL324 2vs2:T2:アキラ攻撃結果 基準ランク ダイス目 成功ランク Prof.エルクシュタイン=ベック <操作>■■■■□ 15    神域の8 「残天運0」 (反射)<知力>   +1 「残生命2」 <超科学・超制作>+1 御剣 明 [機敏]■■■■□ 26 神域の9 「残天運−2」     <武装化現象> +1 「残生命1」  教授の反射失敗。……決着はついた。双方の演出、求む。 * * * * *  それはそれとして多重人格なんですが、直電でクレームがついたので「人格 交代時に天運がマイナスになる場合は人格交代できない」とします。 理由としては、「ただでさえ多重人格は有利なのに、天運まで自由にされたら かなわん」とゆーことです。なるほどその通り。  ……といっても、次回Ver.からですけれども。                         ヒロくん -NUM- -R.DATE- -R.TIME- -SENDER- -CONTENTS- 00530 98-10-27 22:44:02 VZEN0049 2vs2:T2:解放。或いは解法であるもの。 ******  静かに教授は、腕を引いた。槍状になっていたスーツが、ゆるゆると元に戻る。  彼は眼鏡に手をかけ、それを外す。顔は、雨に隠れて、良く見えない。 「これで……判ったろう?」  その顔の下、彼の胸に。紅い十字架が、斜に刻まれている。  間違いなく、致命傷である。言葉も、思考も、もう彼の支配を離れている。 しかしそれでもなお、彼は立ち尽くしたまま、もどかしげに言葉を綴る。                             ・・・・・・ 「君の求めていた問題の解答は──運命というものについての体感的な認識による 体得によってのみ得られ──あるいは、それは禅であり、又生まれながらにして 人が──おお! そうか! そうだったのか──アキラ君!!」  瞬間。雷に打たれたかのように、教授の動きが止まる。  手を僅かに広げ、雨雲の覆う空を見上げ、「雨に打たれながら」。  ・・・・ 「解けたぞ!!」  そして彼は、その姿のまま。  その姿のまま──。 ****** びぜん 追記:……疲れた(笑)    参加した皆さん、御疲れ様(^^/ -NUM- -R.DATE- -R.TIME- -SENDER- -CONTENTS- 00531 98-10-28 01:50:30 アオ 2vs2:T2:雨降って 2対2、最後の長文 -ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー 太陽が朱を身にまとい、沈む……新宿の街。 灰色の道、濡れた地面を人々は進む。 日常。 繰り返し、営まれる……街の光景。 そして道と同じ色、街と同じ色の青年が、ふと立ち止まる。 青い髪の、小柄な少年が佇んでいたためだ。 しばらく、二つの人影は何も言わずに同じ道を歩いた。 雑踏の中、器用に人並みを避けて歩く二人には、目的が欠如していた。 二人は進む。 どこでもいいどこかに向かって。 「結局……」 「……なに?」 言葉を漏らした青年に、少年は続きを促す。 青年は足を進めながら空を仰ぎ、ぽつりと呟いた。 「結局……俺は何をしたんだろうな」 時は、想う。 彼は、天使と出会った。 建御雷と教授と出会った。 「君は……そうだな、生き残ったんだ」  ・・・ 「なんでだ?」     ・・・・・・・・・・・・ 「君は、天使に殺されるはずだった」 少年は、言葉を続ける。 「正確には、ウィン=サージュの手により御剣明が殺されるはずだった。 そして、そうなった。 死ぬはずの君が生き残ったために教授も倒れた」 「……俺の代わりに、死んだっていうのか」 「理由を付けると、そういうことになる」 少年は、言葉を続ける。 「ただし、事実だけを見たらこうなる。 君は生きていて、彼らは生死不明。 ――それだけだよ」 青年は驚いたように少年を見る。 「あいつらは……」 「死んだ……なんて、誰も言ってないよ。 生きているとも、ね。 実際のところ、今度こそ君は殺されるかも知れない。 そうはならないかもしれない」 「……」 「結局、君は生きている限り運命に反していることになる。 だから――」 少年は、言葉を続ける。 けれど、そこに少年の姿はない。 『だから――君は、生き続けなくちゃいけない。 また彼らに会いたいなら。 彼らに何かしたいなら』 頭の中、少年の声が響く。 『君は、生き続けなくちゃいけない』 青年は目に入った空き缶を蹴り飛ばし、雑踏に紛れていく。 水たまりが沈む夕日を反射して、ほんの一時輝いていた……。 -ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー-ー 終わりました。 振り返ってみれば他と比べてもデッドリーな展開で、 模擬戦とも思えぬ長文の嵐でした。 シナリオ一つやった気分です。 で、死んだままであっても美しいですが、模擬戦であることも考え少しぼかしました。 生死はプレイヤー次第、ということで。 とにもかくにもみなさん、お疲れさまでした。 #アキラ君は次Verでは創り直そうかと思います(^^; 多重人格で少年から明に戻れなくなるのがまずい、というだけではなく、 実際のプレイで少年と明を入れ替えながらプレイするのは難しい、という判断です。 異世界の友人辺りにしたほうがいいかな? 歌を歌わぬ吟遊詩人 アオ