22:07:38(rapunzel )   22:07:39(rapunzel )   22:08:03(rapunzel ) 鼻腔をくすぐる良い匂いで、光は目覚めた。 22:08:32(rapunzel ) 一緒に寝たはずの雪人は。しかし、そばにいない。 22:09:26(rapunzel ) 光の身体には、肩まで毛布がかけられていた。 22:09:50(akeno ) 【光】「………ン…ッ」  何かを探すように手は動き、そのこ温もりが無いことに気づいてぼうっと瞳を開けて少し寂しげな色を瞳浮かべ 22:10:28(rapunzel ) 部屋の光は、やや暗い。外はまだ、雨が降り続いている。 22:11:06(rapunzel ) 大降りなのだろうか。壁一枚隔てているのに、雨音は心地よく、光の耳を刺激する。 22:11:53(akeno ) 【光】「雪人………?」 耳に響く雨音に落ち着きを取りもぢしながら毛布の中から抜け出しながらまだ痺れの残る頭を軽く振り、雪人の姿を探そうと薄暗い部屋の中に視線をめぐらせて 22:12:32(rapunzel ) 暗い部屋の中。台所の方から、灯りが漏れている。 22:12:58(akeno ) 【光】「雪人…居るのか?」 22:13:20(akeno ) ソファから立ち上がり、その明かりの漏れる台所へと歩を進める 22:13:21(rapunzel ) 何かを炒める音。 22:15:22(rapunzel ) そこに、雪人はいた。 22:16:19(rapunzel ) Yシャツの胸襟を大きく開けた、寝る前に見た格好に。……似合うかどうかはともかくとして、エプロンをつけて。 22:16:26(akeno ) 【光】「…ぁ、雪人。おはよう…」 そこに雪人の姿を確認してホッとしたような色が瞳に浮かんで 22:17:10(rapunzel ) テーブルの上には、焼けたパンが何枚かと。 22:17:18(rapunzel ) 空の皿が、二枚。 22:18:11(rapunzel ) 合成卵と合成ベーコンが、雪人の目の前のフライパンの上で、温められて色を変えていた。 22:19:13(akeno ) 【光】「…あ、私に手伝えることは無いか?」 雪人の料理を作るその姿に一瞬目を奪われていたが、ハッとなって慌てて口を開く 22:20:01(rapunzel ) 【雪人】「……起きたのか、光」 22:20:31(akeno ) 【光】「う、うん……って、ゆ、雪人、その格好は!?」 22:20:37(rapunzel ) 嬉しそうに笑うも、すぐに渋い顔をする。 22:21:09(rapunzel ) 【雪人】「……いや、なんだ、その……これしか無くてな」 22:21:29(rapunzel ) 夕か詠美のイタズラである。 22:21:49(rapunzel ) 今、彼女たちはいない。 22:22:02(akeno ) 【光】「そ、そうだったんだ……」  瞳に写るのは可愛らしい、ピンクのフリルの付いたエプロンに身を包む雪人 22:22:29(rapunzel ) 皮肉なことに、彼女たちが見たいと願って仕掛けたトラップは。彼女たちが居なくなってから、発動した。 22:22:57(akeno ) その、悪戯の主に気付かないまま、でも…その姿に複雑な表情を浮かべながら笑いを堪える 22:24:00(rapunzel ) 【雪人】「正直、見られたく無かった」 ばつが悪そうな顔。 22:24:44(akeno ) 【光】「でも……その、うん。似合っているよ、雪人」 22:25:20(rapunzel ) 【雪人】「……油が、はねるからな」 言い訳になっていない。こんな雪人は、珍しい。 22:26:34(akeno ) 【光】「だからって…雪となら、嫌なものは着ないだろうに…珍しいな」  クスクスクスと楽しげな笑みを漏らす。黒い髪の色さえなければ、前の光だと思うようなそんな様子で 22:26:48(rapunzel ) 【雪人】「……紅茶、頼めるか」 光の視線に、雪人が顔をそむける。……いつもと、逆だ。 22:28:23(akeno ) 【光】「分かった…。美味しいの、淹れるから」 いつもと逆の立場にまた笑いが込み上げ、そうしてティーポットにティーカップ、それに茶の葉っぱと紅茶を入れる準備を整えていく 22:29:39(rapunzel ) 【雪人】「……頼む」 なんとか、言葉をそれだけ形にした、という感じで、短く告げる。 22:29:50(rapunzel ) 奇妙な共演。 22:31:06(rapunzel ) ……ややあって。トーストにバター、ベーコンエッグ、紅茶といった、簡素な食事が完成する。(勿論、合成食品の数々ではあるが) 22:34:51(akeno_ ) 【光】「こっちも、出来た」 暖めたカップに注がれた紅茶を置いて、その奇妙な競演を楽しむかのように表情には微笑が浮かんだままで 22:37:00(rapunzel ) 【雪人】「……食べようか」 そう言って、ピンクでフリフリなエプロンを、雪人は外す。 22:38:20(akeno_ ) 【光】「…うん。でも、それ…外してしまうの?」 外されるエプロンを少し残念そうに雪人の瞳をじっと見つめる 22:39:16(rapunzel ) 【雪人】「むしろ光の方が似合う」 憮然と。……照れている。 22:41:06(akeno_ ) 【光】「…わ、私が!?そ、そんなこと…無いよ。だって、私は雪人ほど綺麗じゃないから」 わたわたと落ち着かないようにバターナイフを動かして、バターを塗るが…ふと、思ったことがあり口を開く 22:41:19(akeno_ ) 【光】「雪人……もしかして、照れている?」 22:41:51(rapunzel ) 【雪人】「……そんなことを言われたのは初めてだ」 答えてはいない。だがそれが答えなのだろう。 22:42:29(rapunzel ) 着席し、同じようにトーストにバターを塗る。 22:42:58(akeno_ ) 【光】「雪人……」 必死に笑いを堪えているのか、肩が細かく震えて 22:44:39(rapunzel ) 【雪人】「……。」 複雑な表情で、雪人は紅茶を啜る。 22:45:32(akeno_ ) 【光】「なんだろう……始めて、雪人が可愛いと思った」 楽しげに笑い、そうして自分はパンに齧りつく。 22:46:02(rapunzel ) 【雪人】「昨日より、上達している」 紅茶を啜った雪人は、単純にそう評する。 22:46:04(akeno_ ) そして、いつも食べているパンとの違和感を感じて一瞬首を傾けるがまぁ、問題ないだろうとそのままパクつく 22:46:21(rapunzel ) 【雪人】「可愛いなどと言われたのも、初めてだ」 22:47:06(akeno_ ) 【光】「……ありがとう」 その、雪人の表に少し照れくさそうに俯いて 22:47:47(akeno_ ) 【光】「だって……そんな雪と始めてみたから。それが、可愛いと思ってしまったから」 22:47:54(rapunzel ) 【雪人】「……一人でいることが多いからな。料理は出来る」 22:49:15(akeno_ ) 【光】「で、でも…私は一人だけど、ドロイド任せだったから。地上に降りてからは…。だから、凄いと思うよ」 22:49:51(rapunzel ) 【雪人】「教えてやる。……教えるのは、得意だ」 トーストをかじりながら。 22:50:34(akeno_ ) 【光】「…いい、の?」 22:53:10(rapunzel ) 【雪人】「……いいに決まっている。どうしてそんなことを聞く」 別に口調は怒っていない。 22:53:30(rapunzel ) あくまでも、食事中の軽い会話。そんな口調。 22:54:03(akeno_ ) 【光】「あ…いや、それに時間を取らせていいのかな、って思っただけだから」 22:55:03(akeno_ ) こちらも軽くそう返してベーコンをトーストに乗せる 22:55:25(rapunzel ) 【雪人】「光。……お前は今、"ここ"にいるじゃないか」 22:56:43(rapunzel ) 【雪人】「"ここ"にいるのだから……俺を好きに使うといい」 22:56:59(akeno_ ) 【光】「そ、そうだね……。なら、今度雪人に時間があるとき、教えて」 言われたことに数度瞬き、そしてコクリと小さく頷く 22:57:16(akeno_ ) 【光】「そ、そんな……。使うなんて、出来ない…」 22:57:31(rapunzel ) "ここ"。それは別に、事務所という意味ではない。雪人を選び、雪人のそばに居るということ。その事実。 23:00:16(akeno_ ) 【光】「雪人……私は、いらないと言われるまでは、迷惑がかからないなら“ここ”に居たいと思うから」 23:00:18(rapunzel ) 【雪人】「……気にすることなど、何もない。そうだろう?」 食事を終え、紅茶を啜る。 23:01:01(akeno_ ) 【光】「うん…そうだね。気にしなくて、いいんだ。強いて言うなら、互いのスケジュールぐらい?」 23:01:38(akeno_ ) ベーコンを乗せたトーストも食べ終わり、味わうようにして食後の紅茶を楽しむ 23:03:26(rapunzel ) 【雪人】「……光は、随分酷い目に遭ってきたみたいだな」 23:04:03(rapunzel ) 【雪人】「あまりにも――自分を卑下しすぎる」 飲み終えた紅茶を、置く。 23:04:25(akeno_ ) 【光】「酷いこと……う、ううん。そんなこと、ないから…」 23:05:11(rapunzel ) 【雪人】「自分はこの世に不要な存在だと……そう、思っているように見えたものでな」 23:05:38(akeno_ ) 【光】「……そう?だって、私は…両親にも誰にも必要とされなかった。ただ、兄様が抱けが…小さな時、手を取ってくれただけだから」 23:05:50(rapunzel ) 【雪人】「もし本当にそう思っているのなら、俺は光を怒らないといけない」 食器を片付けながら。 23:05:59(akeno_ ) 【光】「私がいなくても、困らないだろう?」 きょとんと 23:06:15(akeno_ ) 【光】「……お、怒るって…?」 23:06:46(rapunzel ) 雪人は、紅茶を啜る光の背後に回る。 23:07:21(akeno_ ) 【光】「雪人……?」 カップをテーブルに置いて不安げに背後の雪人を見上げ 23:08:04(rapunzel ) 雪人は軽くしゃがみこみ、両腕を光の首に絡める。 23:08:32(rapunzel ) 雪人は目をつぶり。光に頬ずりをする。 23:08:47(rapunzel ) 【雪人】「お前がいなくなったら、……困る」 23:09:27(akeno_ ) 【光】「ゆ…ゆき、と?」 首に絡む腕がくすぐったくて竦め、頬ずりをされれば一瞬何がおきたのか分からなくて固まる 23:09:47(akeno_ ) 【光】「…わ、私なんかいなくても、何も変わらないよ?」 23:09:59(rapunzel ) 【雪人】「変わる。俺が困る」 23:10:54(akeno_ ) 【光】「どうして…困るの?」 23:12:11(rapunzel ) 【雪人】「俺にはお前が必要だからだ」 首に絡んだ先の手が、光の身体を抱(いだ)く。 23:14:16(akeno_ ) 【光】「わ、私が…必要?」 腕の中に絡められることに一瞬体は強張るがそれでもそれは少しすると収まり、それより言われたことが信じられない、そういう表情で雪人の瞳を見ようと 23:16:02(rapunzel ) 【雪人】「そう。光は大切で、必要で、大事だ。だから、いなくなると困る」 23:16:27(rapunzel ) 雪人は、光の頭に、自分の頭を預けるように。 23:17:47(akeno_ ) 【光】「…………私は、在っても…いいの?」 23:19:00(rapunzel ) 【雪人】「在ってくれ。消えないでくれ。俺のために」 その声は……優しい。 23:21:25(akeno_ ) 【光】「……うん。なら、私は消えないよ…。必要と、されている限りは…」 ほわりと嬉しそうに微笑みながら身を捩って雪人の頭を抱き締めようと腕を伸ばす 23:21:57(rapunzel ) 雪人は、光のなすままに。 23:22:25(rapunzel ) 身を任せ、ただ、そこにいる。 23:23:14(akeno_ ) 両の腕の中に雪人の頭を抱き締めて、何処か縋るように強く 23:23:55(akeno_ ) 【光】「雪人…有難う。初めて……だと、思うから。ここまで必要とされたの」 23:26:44(rapunzel ) 【雪人】「……光」 一度、光を放し。光の身体を横に向かせ、改めて両肩を掴み、真正面から光の顔を見つめて。 23:27:57(akeno_ ) 【光】「雪人……?」 その、雪人の瞳をまともに見返せず数度視線をさまよわせるが、それでも真っ直ぐに雪人の瞳を見つめ返して 23:28:51(rapunzel ) 【雪人】「……ひか、る……」 雪人は、そんな光の唇を、塞いだ。 23:29:01(rapunzel ) 甘い、甘い……口づけ。 23:30:13(akeno_ ) 【光】「ゆき……ンっ」 唇を塞がれて状況がつかめずにそのまま数度瞬きをする 23:30:33(akeno_ ) そして、触れ合う唇の甘さにゆっくりと瞳は閉じられて 23:31:00(rapunzel ) 雪人の舌が、光の舌に絡む。 23:31:19(rapunzel ) ほんのり、紅茶の味がした。 23:33:33(akeno_ ) 絡む舌に不思議と怯えを感じずに受け入れて、紅茶の味がする口付けに酔い、雪人の体に体重がかかり 23:38:10(rapunzel ) ……バランスが、崩れた。 23:38:24(rapunzel ) 雪人は後ろに。光は前に。 23:38:32(rapunzel ) 周辺の椅子を巻き添えに、倒れる。 23:38:50(rapunzel ) ――派手な音がした。 23:39:27(rapunzel ) 雪人は、光を抱きかかえる格好で、倒れる。 23:40:08(akeno_ ) 【光】「…いつっ………って、雪人、ごめん!」  その派手な音に現実に引き戻されたのかハッとなってその身を起こそうとするが、体には雪人の腕が絡んだままでおきることは叶わず 23:40:59(rapunzel ) 雪人は、光を抱きしめ続けていた。 23:41:51(akeno_ ) 【光】「雪人……大丈夫?」  心配そうに申し訳なさそうに雪人を見つめながら 23:42:05(rapunzel ) 【雪人】「……ああ。大丈夫」 23:43:13(rapunzel ) 【雪人】「すまない」 そう言って、雪人は逆に光に謝罪する。 23:43:30(akeno_ ) 【光】「よかった……」  ホッとしたように微笑み 23:44:10(akeno_ ) 【光】「どうして、雪人が謝るの?私が、バランスを崩した所為…だから」 そう言う声はダンダンと小さくなってシュンと瞳を伏せる 23:44:30(rapunzel ) 【雪人】「……すまない。心と身体の両方で、お前と繋がりたいと。……そう、思ってしまった」 23:45:36(rapunzel ) 【雪人】「想いすぎるのも、困りものか」 そう言って、ため息をつく。 23:45:51(akeno_ ) 【光】「こ、心と……体で…?」 怯えと迷いそういった色が入り混じった色を瞳に浮かべてそれを隠すように瞼を閉じて 23:46:14(akeno_ ) 【光】「雪人が…望むなら、それでもいい………」 23:46:56(rapunzel ) 【雪人】「セックスというのは、快楽のためにするものだ――と、多くの人が勘違いをしている」 23:47:25(rapunzel ) 【雪人】「身体だけの繋がりなら、確かに快楽なのだろう。……だが」 23:48:11(rapunzel ) 【雪人】「より深く、心を繋げる手段でもあるのさ」 光を、抱きしめたまま。優しい笑みで、光を見る。 23:49:35(akeno_ ) 【光】「……より、深く心、を?」 揺れる瞳で雪人を見つめ、感じる優しさに少しずつ怯えは取れて 23:50:28(rapunzel ) 【雪人】「……ああ。心を繋げるために、身体を繋げる。今までに光を抱いた者の多くは、身体だけを繋げていた」 23:51:04(rapunzel ) 【雪人】「身体だけを繋げる行為が、どれだけ光の心を傷つけるのかも知らずに」 23:51:24(rapunzel ) そう言って。雪人は、光をより強く抱きしめる。 23:52:46(akeno_ ) 【光】「………体だけは、辛いよ。でも…どうして…そうするの?」 23:53:28(akeno_ ) 抱き締められたままポツリと言葉と、そして一滴の涙が零れる 23:57:33(rapunzel ) 【雪人】「強引に身体を繋げることで、強引に心が繋がると。そう考えてしまったのだろうな」 23:57:55(rapunzel ) 【雪人】「千早雅之も。美門一青も。――"涼"も」 23:58:08(rapunzel ) 禁断とも言える単語を、雪人は口にした。 23:59:17(akeno_ ) 【光】「に、兄様は……っ」 その言葉が雪人の唇から零れた瞬間、今にも泣きそうな、痛みに耐えるようなそんな表情が浮かぶ 00:01:00(rapunzel ) 雪人は、光の涙を、そっと人差し指でぬぐう。 00:02:29(akeno_ ) 【光】「………私は、千早雅之やおじさんに抱かれるよりも…嫌だった。辛かった……」 00:03:02(akeno_ ) その指で拭いきれないほどポタリポタリと涙の雫を零す 00:06:00(rapunzel ) 【雪人】「……また、泣かせてしまったな」 悔しそうに。心底済まなさそうに。 00:06:56(akeno_ ) 【光】「謝らないで……。謝らなくて、良いから……」 00:07:25(akeno_ ) ゆっくりと首を左右に振り、そsてその涙を無理矢理に止めようとして必死になって声を殺す 00:14:28(rapunzel ) 【雪人】「我慢する必要は、ないんだ」 00:14:45(rapunzel ) 【雪人】「耐える必要も無い」 00:14:58(rapunzel ) 雪人は、優しく光の頭を撫でる。 00:16:06(akeno_ ) 【光】「………でも…」  撫でられる手の優しさに止めようとしても涙が溢れて、その唇からもれるのは嗚咽のみになる 00:17:11(rapunzel ) 【雪人】「吐きだしてくれ。お前の悲しみを。……癒すことは出来ないかもしれない。だが、しかし」 00:17:34(rapunzel ) 【雪人】「分け合うことは、出来る」 微笑む。 00:18:49(rapunzel ) 【雪人】「背負わせてくれ。その涙を。共に」  00:19:03(akeno_ ) その微笑み、言葉…感じる優しさに耐え切れなくなったものが溢れる 00:19:50(akeno_ ) 今まで耐えてきた色々なものを吐き出すかのように声を上げて泣き、強く強く縋るように雪人の胸元を掴んで 00:20:01(akeno_ ) 今まで耐えてきた色々なものを吐き出すかのように声を上げて泣き、強く強く縋るように雪人の胸元を掴んで泣き続ける 00:21:30(rapunzel ) 雪人は、受け入れる。嗚咽を。涙を。――全てを。 00:23:42(akeno_ ) そうしてどれぐらいたったか、その嗚咽は次第に小さくなり……涙に濡れた赤い目を雪人に向けて 00:24:24(akeno_ ) 【光】「………雪人、有難う」 そう、ポツリと零す 00:25:16(rapunzel ) 【雪人】「……光」 雪人は少し顔をあげて。光の目を、優しく舐める。 00:26:11(akeno_ ) 【光】「…ちょっ、雪人……擽ったい」  瞳を閉じながら擽ったそうな笑いが唇から漏れる 00:27:45(rapunzel ) 【雪人】「……ふふ」 まるで、いたずら好きの少年のように……雪人は、笑う。 00:28:42(akeno_ ) 【光】「な、なんで…笑うんだ……?」 その雪人の笑いに少し拗ねたような瞳を向ける 00:29:10(rapunzel ) 【雪人】「泣き顔もいいが、笑顔の方がもっといい。それだけだ」 00:30:31(akeno_ ) 【光】「……え、笑顔の方がって…何を言うんだ」  照れたように耳元まで赤く染めて顔をうつむけてそれを隠してしまう 00:31:39(rapunzel ) 【雪人】「光。……やはり、俺はお前と繋がりたいと、思う。……心と、身体の両方で」 00:32:56(akeno_ ) 【光】「……つ、繋がりたいって…こ、こんな時間から?」 00:35:17(rapunzel ) 【雪人】「光が嫌なら、何もしないさ」 00:36:10(akeno_ ) 【光】「………ぁ、でも…雪人がしたいなら、良いよ…」 00:37:18(rapunzel ) 【雪人】「……光は?」 優しく問う。 00:37:55(akeno_ ) 【光】「私は………大丈夫、だから」 00:38:13(rapunzel ) 【雪人】「光が、俺を感じたいと思っていてくれるのなら。……嬉しい」 00:39:48(akeno_ ) 【光】「それに……こうして、近くで他人の…雪人の体温を感じても、怖くないんだ」  ポツリとその一言を零して 00:42:39(rapunzel ) 【雪人】「……光。俺はこれから、お前を抱く。嫌な時は、拒んでくれ。無理強いは、しない」 00:43:54(akeno_ ) 【光】「う…うん」 コクリと小さく頷き、ギュッと雪人の服を掴む手に力が篭る 00:49:51(rapunzel ) 雪人は、優しかった。とにかく優しかった。 00:50:39(rapunzel ) 丁寧な愛撫。その舌先は、光の身体の緊張を和らげ、ほぐす。 00:52:02(rapunzel ) 指先は、まるで魔法のようだ。男の身体は、一般に女の10分の1の快楽だという。だが、そんな数値すら関係無い、とでも言わんばかりに、雪人の指先は光に快楽を与える。 00:53:44(rapunzel ) 【雪人】「ここ(台所)と、ベッドの上。……どっちがいい?」 台詞だけは、いつもの雪人だ。意地が悪いのは、変わらない。 00:54:23(akeno_ ) 【光】「ゆき…と……ぉっ」 快楽に濡れた瞳、でも前に触れたときとは違い確かに自分をもっている瞳。それで雪人を求めるように見つめて腕を伸ばす 00:55:04(akeno_ ) 【光】「……そんなの、聞く…なぁっ」 肌の赤みはさらに増してフイッとその顔を背ける 00:55:53(rapunzel ) 【雪人】「……移動する時間すら、惜しい」 00:56:43(akeno_ ) 【光】「……う、うん…。なら…うん」  コクッと頷いて 00:57:50(rapunzel ) 【雪人】「場所など――気分でしか、ない」 2人は既に、全裸だった。場所は確かに、ダイニングキッチンの床。 00:58:42(rapunzel ) 【雪人】「光。……呼吸を楽に。身体の力を抜くんだ」 00:59:00(akeno_ ) 【光】「……ゆきと…いいよ……きてくれ」 01:00:10(rapunzel ) 【雪人】「……ひか、る……」  ゆっくりと。雪人の屹立した逸物が、光の十分に濡れた菊穴へと、入っていく。 01:01:51(akeno_ ) 【光】「……ァ、ぐ・・ぅッ」 体を割り割かれる感覚に雪人の背に爪を立てそして荒い呼吸を何度も何度もして体から余分な力を抜きながら雪人の熱を迎え入れる 01:02:43(rapunzel ) 味も素っ気もない、固い床の上で、2人は繋がった。だが、場所は関係無かった。 01:02:57(rapunzel ) ただ、そこに居る。2人がいる。 01:04:03(akeno_ ) 【光】「あ…、ハ・・・ンっ。……ゆき、と…」 01:04:11(rapunzel ) 【雪人】「……ここで、普通に抱けば。他の奴等と、俺はなんら代わりが無い」 01:04:27(rapunzel ) 【雪人】「これが、俺の――光の抱き方だ」 01:04:33(rapunzel ) そう言って、雪人は。 01:04:54(rapunzel ) 光と正常位で繋がったまま、動かない。 01:06:35(akeno_ ) 【光】「ゆき…と?」 動かない雪人に不思議そうに見つめ、そしてそれで焦れるものを感じるのか雪人の腰に足を絡めていってしまう。 01:07:24(rapunzel ) 【雪人】「女性器のようには、いかないかもしれないが。暫く、このままでいよう」 01:08:21(rapunzel ) 【雪人】「……嗚呼。俺は今、光と繋がっている」 そう言って、強く抱きしめる。 01:09:14(akeno_ ) 【光】「……あ…っ」 抱き締められて思わず内部が受け入れている雪人を締め付けてしまう 01:11:23(rapunzel ) 【雪人】「わかるか、光。俺が今、光と繋がっているのが」 01:12:18(akeno_ ) 【光】「う、うん…。ゆきとを、感じるよ……。暖かい……」 01:12:35(akeno_ ) ほわりと柔らかく微笑んで 01:12:51(rapunzel ) 【雪人】「ずっと。……ずっと、こうしたかった。お前と、繋がりたかった」 01:13:21(akeno_ ) 【光】「私なんかと……?」 01:15:02(rapunzel ) 【雪人】「 嗚呼。お前とだ。光」 01:15:36(rapunzel ) 【雪人】「……お前は、決して1人では……ない」 01:16:25(akeno_ ) 【光】「……本当…?私は…一人じゃ、ない………?」 01:17:04(rapunzel ) 【雪人】「俺がいる。光。俺はここにいる。お前と繋がっている」 雪人の目が、まっすぐ光を見る。 01:19:31(akeno_ ) 【光】「……あ、雪人…?うん。一人じゃ・・・無い」  見つめられる瞳、そして感じる熱に瞳から涙が零れる。だが、それは…哀しいものではない。 01:23:17(rapunzel ) 【雪人】「……今、はじめて。光の心と、俺の心が、繋がった」 本当に、嬉しそうに。 01:24:56(akeno_ ) 【光】「……心が、繋がった…。…だから……一人じゃ、無い」  柔らかく、でも鮮やかに嬉しそうに微笑んで 01:27:09(rapunzel ) 【雪人】「ああ。そうさ。お前はもう……1人じゃない」 光を強く抱きしめる。 01:28:38(rapunzel ) 雪人の腰が、そこでようやく動き始めた。 01:28:51(akeno_ ) 【光】「雪人…雪人……」 強く強く抱き締め返して、そして雪人を欲するように腰を揺らめかして 01:30:04(rapunzel ) 【雪人】「……光。ああ、光。こんなにも、いとおしい」 雪人は、光の中を蠢く。強く、強く、そして、優しく。 01:32:30(akeno_ ) 【光】「…ゆき、と……んっ…あ・・・ァッ」 今までよりも強く感じる快楽に涙を零して、首を振り…そして、硬度を持った自身からは先走りが溢れて限界を訴える 01:36:35(rapunzel ) 【雪人】「光。……一緒に、いこう」 腰を一段と強く打ち付けながら、光と舌を絡め。あるいは舌先同士でつつきあい。 01:38:36(akeno_ ) 【光】「あ…は…んんっっ」 強く強く雪人の体を抱き締め、そして自分からも舌を絡めていく。 01:39:15(akeno_ ) 内壁は雪人に嬉しそうに絡みつき、互いの腹で擦れる自身はヒクリと震えて 01:41:44(rapunzel ) 雪人の腹に、光の熱いモノが放出され。逆に、光の中に、雪人の熱く迸ったものが、満ちる。 01:43:00(rapunzel ) 【雪人】「……うく……あ……」 雪人は、珍しく声を漏らした。 01:45:20(akeno_ ) 【光】「っ……あ、ハァ」 熱を持ったままの体で何度も呼吸を繰り返しながら雪人を見つめ、そしてつらそうな様子は微塵も無く淡く笑む 01:46:39(rapunzel ) そんな光に、雪人は何度もキスをする。繋がったまま、何度も、何度も。 01:48:27(akeno_ ) 【光】「……雪人、辛く…無かったよ。暖かいの、感じたんだ……」  そのキスの合間に言葉を紡ぎ、自分からも唇へキスを返す 01:49:33(rapunzel ) 【雪人】「俺も、光を感じた」 キスの合間に、交わされる言葉。 01:51:05(akeno_ ) 【光】「私を…感じて、どうだった?」  少し不安げに瞳を揺らしながら言葉を紡いで 01:51:34(rapunzel ) 【雪人】「……俺は、この言葉を言うのを恐れていた。お前が消えてしまいそうな気がしたからだ」 01:51:41(rapunzel ) 【雪人】「だが。あえて、言う」 01:52:17(akeno_ ) 【光】「…な、に……?」  さらに瞳に浮かぶ不安は色濃くなる 01:52:46(rapunzel ) 【雪人】「――もう、離さない」 01:53:47(rapunzel ) 雪人は。そう告げると。ため息というよりは、深い息をついた。 01:54:05(akeno_ ) 【光】「ゆ、雪人……いいの?」 驚きに目を丸くして恐々と尋ねる 01:54:07(rapunzel ) 【雪人】「……言ってしまった」 01:54:39(rapunzel ) 苦笑する。 01:55:34(rapunzel ) 【雪人】「言うべきでは、無かったのだろうな。……だが、言わざるを得なかった」 01:56:03(akeno_ ) 【光】「私は…望まれる限り、居るよ。……けれど、どうして、言わざるを得なかった?」 01:56:22(rapunzel ) 【雪人】「お前が言わせたのだ、光」 放出してもまだ萎えぬ己の分身は、光の中に入ったままだ。 01:57:43(rapunzel ) 【雪人】「――どうだった、などと、聞くから――」 目線を逸らす。全部光が悪いんだ、と言わんばかりの態度。 01:57:49(akeno_ ) 【光】「わ、私が…?」 驚きに身じろいで、内部の雪人の熱さを感じてカァッと頬を染めながらも内部はそれにカラム 01:59:04(rapunzel ) 【雪人】「……続けたいのか、光?」 光の締め付けに、意外そうに。 01:59:51(akeno_ ) 【光】「そ、そういうわけじゃ……っ」 これ以上に無いぐらいに赤くなって雪人の顔が見れないと両腕でかくしてしまう 02:00:39(rapunzel ) 雪人は、そんな光の腕を優しくほどいて。 02:01:03(rapunzel ) 真っ赤な顔をした光に、キスをする。 02:01:55(rapunzel ) 【雪人】「……続けようか」 意地悪そうな、微笑み。いや、実際意地悪なのだ。雪人は。 02:02:41(akeno_ ) 【光】「……ゆ、雪人!?」 キスに少し安心したところで続けられた言葉に驚いて雪人の瞳を見つめる 02:03:15(rapunzel ) ――結局。2人は、その日中、ずっと絡み合い、愛し合った。 02:03:38(rapunzel ) 互いに、溺れ。溺れて、絡み。絡んで、愛し。 02:04:07(rapunzel ) そこには、ただ、2人だけが、いた。 02:04:36(rapunzel ) この後に待ち受ける運命を、彼等はまだ――知らない。 02:04:37(rapunzel )   02:04:37(rapunzel )